3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

会社技術冊子執筆 2

2006-12-27 09:30:43 | Weblog
自社の技術力をアピールする方法として、自社の得意とするところ、自社の技術、及び自社の製品を掲載した冊子を配るという方法がある。
最近ではHPに取って代わる感もするが、それでも冊子の効果は否めない。
実際私も、メーカからHPを見て下さいと言われても、欲しい情報にたどり着くまでには時間も掛かるし、見たくないところは見ない。
しかし、冊子で郵送されると、なんとなく見てしまう。
この会社はこんな事をしているのかとか、こんな人が働いているのかとか。冊子は机の上に捨てない限り存在するので時間のあるときについつい見てしまうもだ。
アルバムとVTRの違いのようなものか。
私は、この技術冊子に公差解析ツールを用いて垂直立ち上げが出来た内容について投稿したが、事務局からクレームが付き内容の大幅な変更を余儀なくされた。
期限は7月31日、事務局着である。
早速各上長と内容についての打ち合わせを行うが、公差解析だけでなく、強度解析,機構解析などを用いた内容にすれば等々案が挙がった。
実際に多くの解析ツールを用いて評価検討を行ってきたが、それを書くと内容がぼけてしまう。
今回は、公差解析について書きたかった。そこで、機会があれば次に書こうと思っていた題材である、ユニット化設計を交えることにした。
ユニット化設計は効率的なチーム設計が可能な設計手法であり、各機能毎にユニット化し設計を進める方法で、はっきりとした機能割りのため効率的な設計,評価が可能である。
CAEで用いても、機能毎にアセンブリ化(ユニット化)された状態であるため、機能評価が簡素化され、解析精度も上がる。
公差解析はアセンブリ(ユニット)毎の評価となるため、うまく話がつながり内容も充実した。
ここで、残すところ後1日となり、事務局に提出する前にD社課長に内容の照査をしていただいた。
しかし、今度はD社課長からクレームが付いた。
事前に許可を取ってはいたのだが、何処にこの文章は出るのか、誰が読むのか等々。
もちろん、客先に配るためで、何処で誰が読むことなど分かるわけがない。
そこで、許可を得るためにD社課長の照査をしてもらい公差解析結果の判断基準となる工程能力指数を全て文書から削除された。
仕方なく、判断基準をばらつき幅に書き直すことになった。
納期には間に合いそうにない。結局8月1日に遅れて郵送し、今回発行の技術冊子に載ることが出来た。
今月その冊子が届き改めて読んでみた。我ながらうまくまとめたなと思う反面、各人の訂正した個所の言い回しが異なりスムーズ読めないことが残念。

機会があれば読んで下さい。

                             以上

会社技術冊子執筆 1

2006-12-26 09:56:26 | Weblog
会社技報について
自社の技術力を社外にアピールるす方法として、自社の技術,技術に対する取組み,それら技術により生み出された製品を紹介する技術冊子を配布する方法がある。
この技術冊子に投稿し今月掲載されたのでその投稿活動についても報告する。
この冊子に投稿することは、自分の技術力を会社に対しアピールすることにもなる。技術者の皆さん、もし社内にそのような技術誌が存在するのであれば投稿することを薦める。
私の立場は少し複雑のため詳細には述べないが、今はD社の製品設計部門で機構設計やCAEによる評価が主な業務である。
今回は、D社の製品開発に公差解析ツールを用いて垂直立ち上げが出来た内容について投稿した。
投稿は今年の3月に募集があり、D社に対し許可をもらい(D社の技術誌ではないため)投稿の準備に取りかかる。
しかし、D社からみると私の投稿活動は業務外であるため、執筆活動は主に就業時間が終了してからとなってしまう。
また、最近の情報漏洩問題によりこの執筆活動が自宅で出来ない。
それでも、初めのうちは執筆時間が有ったが、5月から一時的にD社内に発足された不良率削減のチームリーダとなり、全く時間が無くなってしまう。
7月1日までに事務局に投稿する必要があったが、それまでに各上長に対し内容をチエックしてもらわなければならず、残念ながら清書まで間に合わなかったため朱書き文章をそのままチエックしてもらい、なんとかんとか完成した。
チエックする人により表現方法などが異なるため、多くの人にチエックしてもらうのは完成度が上がる反面、時間的に苦しい場合、非効率である。
何事においても納期ぎりぎりではなく、早め早めに行動する必要があることを痛感した。
ところが事務局からクレームが付いた。内容がツールを使ったことによるものであって、そこに技術的な要素がないということであった。
確かにその通りである。痛いところをつつかれた。
納期を1ヶ月延ばしてもらったが、内容を大幅に変更する必要があった。

                   続く

A社3次元CADスキル認定試験 午後

2006-12-25 23:55:00 | Weblog
午前の実技試験の受験者が全ての試験を終え、試験の総評を私が筆記試験を行っていた部屋で行うため、私は午後の受験者のために用意されていた待機部屋に移動した。
A社のスキル認定試験では午前の受験者と午後の受験者の接触が出来ないようにうまく考えられており、今回の移動もその一つである。
どうしても接触しそうな場所(喫煙所や廊下)には試験管が監視していた。また私は試験中にトイレに行ったが、やはり試験管が廊下で待機していた。
留意事項にも接触者は両者とも不合格となると記載されていたが、ここまで徹底していることに驚かされた。
それから、定刻になり実技試験のため待機部屋からI-DEASの端末が置かれた試験会場に入った。
午後の実技試験は10名程度で行われ、I-DEASの端末が一人一台与えられており、私は早速にI-DEASの環境設定を行い準備を始めた。
私が日頃使っているバージョンと違っていたが試験問題から問題はないであろうと思う。
午後の試験もやはり、試験管(有田氏)から試験についての注意事項とスケジュールの説明があり、試験開始時間を待つ。
試験会場には試験管が前に2人、後ろに2人計4人が座っており、質問等に対応できるようになっていた。
後で聞いた話だが、この会場(I-DEAS)は通常業務に使われておらず、研修や試験などのためにあるとのこと。
贅沢な会社だ。
試験は3時間とかなり長く、問題数も多い。
私は2時間程度で問題を終了し、残りを見直しに費やしたのだが、緊張していたせいかテストが基本的に嫌いなのか落ち着いていなかったように思える。
多分、知らない会社の人間が自社のテストを受けに来ていると思われているのではないかという変な後ろめたさがあった。
とにもかくにも、試験は終了した。
出来は、つまらないミスが無ければ90%以上
結果は後日報告する。

A社3次元CADスキル認定試験に行って来た

2006-12-24 01:50:55 | Weblog
A社3次元CADスキル認定試験に行って来たので、今日はその報告。

受験当日は軽装でよいとのことだったので、普段着でA社に出向くことにした。
A社には2回ほど車で連れていってもらったことはあるが、1人で行ったことはなく、そのため事前に最寄りの駅からA社までの地図を送ってもらっていた。
私はそれを頼りにA社にたどり着いたが、入り口ではセキュリティが厳しく、社員でも社員カードと当日専用暗証番号が無いと入れに仕組みになっていた。
そのため、携帯で有田氏(偽名)を呼び出し中から開けてもらい試験会場に入った。
試験会場では既にA社社員の実技試験が始まっており、私はその隣の部屋で筆記試験をする事になっていた。(試験スケジュールについては12/18参照)
その部屋では私と有田氏の2人のみで、燦々としたフインキの中、有田氏から試験についての注意事項とスケジュールの説明があった。
試験時間は1時間、試験内容はI-DEASのコマンドの説明、ファイル管理方法などI-DEASについて幅広く出題された。
この手の問題は、分からないところは考えても分からないし、受験者は私一人のためご迷惑をかけるのもよくないと思い早々に終了した。
出来は80~90パーセントぐらい。
そして、ご厚意により用意していただいた弁当を試験事務局の人と一緒に頂き、無事午前は終了した。
B社認定試験の参考にするため試験後に覚えている試験内容を書きとめたが、帰って見直すと漠然したことしか書いておらず、覚えているうちにデータ化しておかなくてはと、せっせとタイピングしているが、筆記は文書問題であったので、詳細までは覚えきれていない。
まあ、A社試験をそのまま使えるわけがないので参考にするレベルであればこれぐらいで問題はない。

午後の問題はまた後日に報告します。

CATIA Express購入はじっくり考えて2

2006-12-20 15:31:01 | Weblog
CATIA Expressの購入を検討し見積もりをとったところ400万を遙かに越えていた。
(この価格はCATIA V5 HD2モジュール構成より高い。)
今日はことについて述べる。
どうやら、CATIA代理店の営業マンはCATIA V5 HD2モジュール構成をCATIA Expressで実現した場合の見積もりを出したようである。
しかし、CATIA V5のHD2よりも割高となるのはどうも納得できない。

なぜ、このようなことになるのか調査したので説明する。

CATIA Expressの構成について分かりやすく説明すと、親パッケージ群と2つの子(兄,弟)のパッケージ群の3つのパッケージ群から成り立っている。
各々のパッケージ群には数十種類の操作パッケージが存在しており、必要に応じて選択可能となっている。
このパッケージの多さでCATIA Expressの価格が決まるが、パッケージの選択方法についていくつかの条件がある。

CATIA Expressは、親パッケージ群を必須として購入し、兄パッケージ群から必ず1つのパッケージを購入する。
となっている。
この親パッケージにいらないものが存在するためCATIA ExpressでHD2の機能とした場合、割高となるという事になる。

また、解約についても条件があり、親パッケージ群を解約すれば子のパッケージ群も自動的に解約することになる。
親パッケージ群を用いた抱き合わせ販売で儲けるつもりであることは間違いない。

呆れてものも言えないが、代理店側も辛いCATIA Expressである。




CATIA Express購入はじっくり考えて

2006-12-19 12:05:22 | Weblog
「CATIAをこれから導入したい!というお客様に最適なCATIA Expressシリーズ。用途に応じた最適モジュールをセットした使いやすいパッケージです。」
と、日本IBMが中小企業向けにリーズナブルな価格,期間限定で提供し始めたCATIA Expressが本当に安いのか問い合わせてみた。
条件は下記の通り
・モデリング出来る。 当たり前か
・100点程度の部品をアセンブリ出来る。
・3Dモデルを図面化出来る。

5名程度のチーム設計が出来ることを考えていたのだが、希望はその次とし、まずは上記の基本的な事が出来るパッケージをについて質問をしてみた。
営業マンは、「このパッケージはここから最低1モジュールは選択していただき・・・」と訳の分からない事を説明し始めて、出してきた見積もりは、400万を遙かに越えていた。機能を絞っても300万弱。これでは話にならない。
この価格で、中小企業向けとはバカにしているとしか思えない。
それも、年末までの特価品とうたっているところが腹立たしい。

中小企業で3次元CADを購入したけど埃がかぶっているという話はよく聞く。
また、高価だという理由から機能を減らして価格を抑え、使えないものを購入し無駄に終わってしまうケースもある。
CATIA Expressだけではないが、3次元CADを購入する際は、何の目的でどの機能が必要でとじっくりと考えてほしい。

その時、3次元CADといえどもただのソフトですので価格交渉する事をお薦めします。


スキル認定試験 A社からの「しおり」が届く

2006-12-18 11:11:14 | Weblog
有田氏(偽名)からスキル認定試験の受験についての「しおり」が届いた。
内容は、留意事項,試験スケジュール,受験者名簿,実行委員名簿,各試験の座席表となっている。
試験スケジュールは私専用となっており、わざわざ別枠で作ってくれたようである。
A社社員は、金曜日の就業時間が終了した後で学科試験を行い、実技試験はCAD端末の台数の制限により次の土曜日の午前と午後に2グループに分けて行うようである。
私のスケジュールは、土曜日の午前に1人で学科を行い、午後A社社員と実技試験を受ける1日で終われるスケジュールにしてくれていた。
私の職場からA社までは電車で2時間近く掛かるため、この心使いがうれしい。
また、実技の事前課題も添付されてた。
フィーチャー数でいうと3つぐらいで解けそうな基礎的な問題が6問あったが、どれも意味合いが異なっており広く浅く出題される事が予感できた。
あくまでもイメージとして解釈して下さいとのコメントがあったので、そうであろうと思われた。
学科の事前課題は無く、問題の傾向を問い合わせたところ、「I-DEASの問題で、一般的な事」とのことであった。
情報は少ないが、私もI-DEASのモデリング講師をしているため問題は無いと・・思いたい。