3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

3次元CADを使った業務効率改善 DR 1

2007-02-15 22:11:34 | Weblog
DR(デザインレビュー)について
3次元CADの特徴として視認性が挙げられるが、この視認性を最大限生かしたのがDRである。
3次元CADを導入して、3次元データによるDRを行わないのは、3次元CADを活用していないといっても過言ではない。
3次元CADを導入する以前のDRでは、各部門の人が集まり試作品を見ながら意見を述べていた。
小さい製品であれば、頭をぶつけながら製品を見なければならないし、大きな製品であれば、動かすことも出来ず眺めるだけとなる。
しかし、3次元データでは現物(試作品)を作る以前にDRが出来るため、試作回数を削減できるメリットがあるし、製品の大きさに関係なく拡大、縮小して製品を見ることが出来る。
又、いろいろな角度から見ることが出来るため、意見交換が盛んに行われる事も期待できる。
3次元データを用いたDRは最も簡単で安価にして、最も業務効率改善の効果のある活動だと思う。
会議室にPCとプロジェクターをおけば、それで立派なDR用の会議室になるからだ。
ものを造る必要もなく、3次元データのみで行え、多くの意見を抽出できる。
各関連部門のエキスパートからの意見は、CAEによる評価よりも信頼できると思う。ぜひ取り入れてほしい。
最近ではAcrobat Reader 7から3Dデータが扱えるようになり、3次元CADデータをPDFに変換して、PC上でDRを行うことも出来るようななった。
もちろん、有償ソフトであるAcrobat 3Dが必要であるが、一度PDFに変換すれば、無償のAcrobat Reader 7以降がインストールされているPCであれば、何処からでも3Dデータを見ることが出来る。
(Adobe社はビューアの世界で優位に立つために、今後いろいろなことを仕掛けてくると思う。動向には注目しておくべし。)