3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

機構解析

2011-09-21 00:14:04 | Weblog
リンクのアームが反転したところを確認する。
CAMの角度はそんなに立っていない。

では、行ききっていないのか。

ここは微妙な位置関係にあるので、反転部分のCADのモデルを
変更して、誘えるような形状にした。再度チャレンジしてみる。

結果は同じだ。

ん~。

解析モデルを確認。
2つのCAMを合わせて使っている機構で、ちょうどこの反転部分の
溝が狭く、アームが通らない。

理由は単純だった。

さてと、もう一度変更して再チャレンジだ。






新機構を機構解析ツールで動きを確認

2011-09-19 23:43:22 | Weblog
プレゼンには失敗したが、この機構は最後までやりとおしたい。

モデルをある程度の形まで整えたところで、機構解析ツールで解析を試みる。

久しぶりにこのツールを使うので、関数など以前のメモを見て
思い出しながら条件設定を行う。

まずは基本的な動きから、アームを強制駆動させ、半ば強引に動きを
確認する。

次に、リンクをつけてCAMを設定し、解析を流す。

そこそこ、うまく動く。

次にばねを設定し、強制駆動させてみる。

ん? 反転した??

CAMの角度が合っていない?

生みの苦しみから解放?

2011-09-15 23:32:15 | Weblog
ポンチ絵を描きながら、これだ!! という構想が出来上がった。
理論上うまくいきそうだ。

早速CADの前にに座り、平面的な簡単な機構を作り上げていく。

アニメーションを作成し、動作を確認。
説明が出来るレベルに仕上げ、早速依頼主に連絡し、プレゼンを行う。

「なんとなく動きそうだ。ところで、この機構での利点は」

「○○をする必要が無くなったので、エンドユーザーに不自由な思いをさせないですむ。」

「でも部品点数は従来の機構よりもはるかに増えている。コストUPは免れないな。」
さすがにコストのことを言われると、従来品と比較にならないほど高くなる。

この依頼主では採用はちょっと難しそうだ。
とりあえず、特許を出して、機会があれば他部門に売り込もう。





新機構の構想設計

2011-09-14 22:28:33 | Weblog
CADに向かって、構想したモデルが入るようにカムの形状を変えてみたり
ストロークを伸ばしてみたり、回転角度をいじったりと半ばむきになって
CAD形状を変更しまくる。

昼食を取り、ふと考えてみる。「このまま続けても時間の無駄では・・。」と
気づく。

もう一度、裏紙と鉛筆を持って、ポンチ絵で練り直し。
最終的な形状を思い浮かべて。自分なりにかっこよく。こんな時こそポンチ絵の出番。

もう一週間以上この機構と格闘。 三歩進んで二歩下がる。

明日こそは・・・。



構想設計最後のつめ

2011-09-13 22:41:17 | Weblog
構想設計が終え、最後のつめも既存部品で出来そうだ。
これで何とか形に出来そうと思ったときに、会議に呼ばれ
「あの機構はどうなった?他の部品の大きさ,配置が決まっていくと場所がなくなるぞ。」

おいおい、しっかりとした仕様も聞かされていないのに・・。

会議の後、早速手元にある説明用の3Dモデル(決定ではない)で配置を確認。

大きさはこれぐらいで、この辺に置いて、むむ。入らん。

やばい。練り直しだ。







新機構の構想設計(ポンチ絵)完了?

2011-09-12 22:20:34 | Weblog
数十枚の裏紙を使って、新機構の構想設計を行い、”これだ”という
機構にたどり着いた。

まさしく生みの苦しみであった。

早速、CADで簡易モデルを作成し、本当に動くかどうか確かめてみる。

やはり、最後の詰めが甘かった。

うまく抜けてくれない。

この機構の条件は、行きの動力は無限大だが、帰りは数Nほどの力しか無い。
そのため、なるべく帰りの負荷を無くしたい。

最後の抜けのために、もう1つ部品を追加するか・・。
いや、1つの機能だけの無駄な部品をつけたくは無い。

なた、明日も悩むか・・。


朝からフォローが・・。

2011-09-08 23:44:07 | Weblog
依頼主から私の担当部品の仕様についてフォローが入った。
そちらで決めてもらえたほうが楽なのだが・・。

エンドユーザーがどのようにこの製品を使うのか、使用環境を
思い浮かべながら、これぐらいが良いだろうな。とか
この製品を取り付ける客先の要望を満足(納得)するための条件
を考えながら、設計的にはこの範囲なら取り付け可能だが、ここ
がBESTですよ。といった回答をメールで行った。

それが一段落して、今度は依頼主の実作業部隊から私の設計した
機構が意匠内に入らないので、どこまで小さくなるか検討してくれ
との催促が・・・。

早速、CADの前に座って考えていると、今度は依頼主から「以前
提案してくれた機構の進捗はどうなっていますか。」
他社もやっていない方法をイメージだけで提案したことを気にかけ
てくれている。
この機構を採用すれば、そこそこプレゼン力がある製品になるだけに
ここは、じっくりと考えないと。

でも本当に頭から湯気が出そう。



構想設計を変更する

2011-09-07 23:34:00 | Weblog
一日で構想設計したモデルに取り付く部分のモデルと外形を覆う
意匠から、私のモデルが取り付けれるように、それと外形意匠内に
収まるように変更を行う。

アセンブリで10点程度の部品なので、修正も苦ではない。
しかし、モデリングの仕方によっては、履歴修正で形状がくずれて
手がつけられない状態となる。

しっかりと基準をおさえたモデリングを行う必要がある。

設計は修正の連続なので、モデリングの仕方、基準の考え方をしっかりと
しないと履歴修正できないモデルとなる。


一日で設計した機構の意匠モデルが届く

2011-09-06 21:38:15 | Weblog
適当に設計した機構の製品モデルが届いた。

その中には、私の担当機構を覆う意匠や取り付けベースなどが
含まれていたが、よく見るとこれも結構適当。
それに、意匠外形が以前見せてもらった他社製品そっくり。

しょうがないか。情報が乏しく、使用も決定していないのだから。

ただ、その製品モデルに私が設計した機構を取り付けると、やはり
意匠からはみ出ている。 取り付けもまったく合わない。

さて、今からどこまで小さく出来るか、検討だ。

それと、取り付け方法もやり直し。

頭の中の形をモデリング

2011-09-04 23:56:36 | Weblog
一日で構想設計といっても、頭の中に形がないと出来ない。

浮かんだその形状を具現化するために、モデリングするのだが
そこには頭の中の形状を紙に描く作業が私には必ず入る。

人それぞれだろうが、私の場合は頭の中ではキーとなる形状が
3次元的に浮かぶ。紙に描かないと、全体が見えてこない。
紙で描くことにより、部品の全体形状が浮かび上がり、また
部品同士のつながりが見えてくる。
これがポンチ絵を描く作業だ。

そして、全体の構成が整った後、モデリングに移る。

ここからモデリングのスキルとなる。
構想が出来てもモデリングのスキルが無いと一日ではモデリングが
完了できない。

そこには、しっかりとしたモデリングスキルが必要である。