3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

3次元CADを使った業務効率改善 CAE 1

2007-02-19 00:06:20 | Weblog
CAEについて
CAE(Computer Aided Engineering)は直訳すると、「コンピューターを使った設計支援ツール」となるが、私はちょっと高級な電卓と設計者には説明している。
電卓は、方程式を用いて計算結果を得るための道具であり、設計するときには必ず使う。
せっかく3次元CADで設計を行うのであれば、電卓をCAEに置き換えて設計業務に取り入れみてはどうか。
CAE専任者でなく、設計者がCAEを行う事で、業務効率の改善になると私は思っている。
CAE専任者に解析依頼を出せば、専任者のスケジュールの都合で何時やってくれるか分からないし、説明しても分かってくれない事が多い。
また、解析結果から一部条件変更した時のような簡単な対応も即座にやってくれない時がある。
設計者が自らがCAEを行うのであれば、そのような問題は発生しないし、自分のいくつかの案を決定する(確認する)手段ともなる。
最近のCAEツールは、簡単に解析できるように自動メッシュの性能が上がったし、価格も手ごろ?になってきているため、使いやすくなっている。
CAEを導入するにあたり、設計者や管理者の中には今でもCAEを万能の道具と考えている方が多い。
私は、そういった方にはその問題(解析内容)は、電卓で計算できますか。と必ず問う。
CAEといっても所詮プログラムであるため方程式がないと解けない。
応力であれ、熱膨張であれ、流体であれ、方程式があるから解ける。
今まで設計者が一生懸命電卓をたたいていた作業を、CAEは3次元モデルからFEMを用いて計算しているにすぎない。
この事をいうと、設計者の方の中には残念そうな顔をする人がいますが・・・。
要するCAEは画像電卓である。
設計者がCAEを使う場合、今まで電卓でしていた作業をCAEに置き換える程度と考えて使ってほしい。
設計者の中には、CAEにのめり込む人がいます。ミイラ取りがミイラに・・・。
あなたの業務は設計でありCAEではありません。
私は、設計者にはいい意味でも悪い意味でもCAEを電卓のように使ってほしいと願っている。