3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

価格破壊の波が

2012-03-24 13:18:21 | Weblog
3次元CADを使って効率的に業務をこなしても、製品単価には
関係ない。もちろん高品質の設計ができるため、垂直立ち上げが
可能となり、損失費には大いに貢献しているが。

新たな製品開発の中で、既にタイ生産が決まっているものがある。
私の担当部品も、「機能を追加して、今よりも低コストで」との
依頼が設計前からあった。

これは、H社向けに流れている製品の後継機種で、当時から
低価格をうたって、前任者が設計したものであった。

そのため、品質はスペックに余裕が無く、操作感もあまり良くない。
これに機能を追加して、更に今より安くするのは難しい。

安かろう悪かろうでは、客は喜ぶかもしれないが、そんなものは
どこかの国に任せればよい。

私の設計するものは、低価格で高品質でないと。
アイデアを練りながら、ポンチ絵を描いていく。

製造業にとって、もはや日本で製造するメリットは少ない。
円高、電力問題、労働力問題、技術の流出。

アイデアだけがものづくりに残された最後の砦のような気がする。

書店にて

2012-03-20 23:35:09 | Weblog
ららぽーとにショッピングに行ったついでに、ららぽーと内の
書店に立ち寄った。

「原発はいらない」等、原発バッシングの本が多数出版されている。

原発バッシングの本を出せば売れると思う著者が多数いるの
であろうが、本当に原発が無くなって良いのか。

オール電化のコマーシャルが無くなったことに皆さんは気づい
ているでしょうか?
このオール電化の電気代は原発で生み出す電気料金が基本となっ
ており、火力や水力のエネルギーではオール電化のメリットが
生まれない。
簡単に言うと、今の電気料金は原発ありきの料金で、原発が無く
なると電気料金は上がり、オール電化では光熱費を抑えることは
出来ないのだ。

原発が無くなると火力に頼ることになるが、資源が無い日本では
石油などの化石燃料は輸入している。今の円高でも電気料金が上
がるのに、円安になると更に電気料金が上がるのは必至。

電気料金を数十パーセント値上げして、地球温暖化の原因をまき
散らしても、本当に原発反対といいますか?

今回の福島原発の事故で放射能により、地域の第一次産業は
壊滅的な被害となった。(放射能での死者は0人)
この教訓を生かすのが正しい道ではないのでしょうか。



A社向け試作品

2012-03-17 10:30:44 | Weblog
私の担当している製品は大きく2種類ある。
用途も違うが、簡単に言うと手動で動かせるものと、電動で動かすものになる。

今回試作しているのが、手動で動かすもの。

手動では、試作品の出来によっては金型品で作ったときの性能の参考にらない
こともあるので、少々高価だが良いメーカーにお願いする。

このときの試作品の価格は量産価格のおよそ100倍。

今回は40個の試作を行う必要があったが。さすがに全てを金型レベルで
試作すると、高級車が買えるほどになる。

私の担当している部分は製品の一部だから、それほどお金は掛けられない。

そこで、10個は良いメーカーにお願いして、残りの30個は部品形状も簡単
にして、安価なメーカーに依頼。

再来週あたりに出来上がる。

もう無理

2012-03-12 23:34:24 | Weblog
3つの新機種を抱えてなんとかこなしているが、また新たに開発依頼が来た。

無理です。

そうでなくても、今量産している機種の面倒もみないといけないのに。

でも、この機種も面白そうだから、なんとか設計してみたい。


試作品のエージング評価

2012-03-10 23:57:36 | Weblog
3つの新機種を同時進行しながら開発を進めている。

短期開発品はひとまず試作と金型出図が完了した。
これで、試作品が出来上がるまではこの製品は忘れて。

A社向け来年量産品は設計試作評価中。
H社向け開発品はポンチ絵状態。

A社向けのエージング試験を今週は行っていた。
手動で動かすものだから、これが大変な作業。

設計の合間に30分動かす。1万1千回動作させる必要があるが
一日せいぜい1000回がやっと。

3日掛けて、4000回やったところでエージングのための
人を雇う。これで設計に専念できた。

設計に専念していたところ、10400回で壊れた。との報告
を受ける。

見ると、板ばねの絞り根元が見事に折れている。

応力集中箇所の繰り返し荷重を受けて疲労した結果であろう。

11000回まで、もう少しだった。残念。






一日で出図

2012-03-07 00:03:12 | Weblog
宮城のメーカと今年の初夏に量産する製品の開発をおこなっている。

ここまで短納期で製品開発するのは初めてで、通常の開発ステップでは
到底間に合わない。そのため、私の担当部分は試作はせずにいきなり
金型を起こす。

と、思って宮城のメーカーとやり取りをしていたのだが、違う開発
製品の試作品評価を行っているうちに、ふと気づくと今日が出図日
となっていた。

全く何もしていない。

こんなときは、今量産している部品のモデルを図面付きでコピーして
コピーしたモデルを変更する。

頭の中ではある程度、設計ができていたので、その形状にモデルを変更
していく。

モデルの変更が終わって、図面を更新。
なんとか、それっぽい図面が完成し、変更箇所の寸法をいれていく。

変更が少なかったので、なんとか図面が出来上がった。

一からだと図面作成だけでも一日は掛かってしまう。
効率的(手抜きかも)にするには、これぐらいやらないと。

しまった。また古いCADを使ってしまった。
何時になったら新しいCADを使えるのか。