3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

愛弟子教育

2006-12-14 22:38:55 | Weblog
今日は愛弟子教育について。
弟子,部下,後輩,研修生、言い方はいろいろありますが、私はあえて愛弟子という言い方を用いて今昨年より中途採用の女性のCAD教育をしています。
彼女は、元々文系ということもあり機械図面を見たこともない全くの素人でしたが、すばらしいがんばりで今ではそこそこのモデリングが出来るようになってきました。

弟子は、それまでいた設計補助がある理由から退職し、その代わりに採用された女性で、図面の簡単な修正やE-BOMの改訂,編集そしてCADオペとしても使えるように三次元CADを習得させるため私が教育することになりました。
入社当時は、面図を見たこともないということから図面の目的,各JIS規格の表記会社独特の図面表記規則などを教え、いろいろな試練をくぐり抜け、今では私が行っていた三次元CAD教育を今年の研修生に対して行うまでに至っています。
(詳細はHPで)

今、愛弟子に対してモデリングの課題を毎週与えているのですが、あなたは出来るかな。
<問題>
全ての辺が50mmの正三角錐(四面体)をつくりなさい。
但し、モデルの座標系は底面の三角形の中心とし、X軸と一辺が平行でY軸及びZ軸上に三角錐の頂点がくること。また、寸法拘束は50mm以外使ってはいけない。


3次元CAD利用技術者試験 ご苦労様

2006-12-10 16:03:53 | Weblog
3次元CAD利用技術者試験 受験者各位

お疲れさまでした。
どうでしたか?
落ち着いて出来ましたか。
思ったより、簡単でしたか?それとも難しかったですか?
出来ましたら、試験内容を連絡してください。
回答案(一例)を考えたいと思います。
                       以上

JPSA 攻略 全体について

2006-12-09 00:23:54 | Weblog

残り1日 全体について

残りわずか。
今からやることは、あまりありませんので、明日の準備が整ったら今日一日はのんびりしましょう。
但し、準備を怠ると、せっかく勉強してきたのに不合格となる可能性がありますので、必ず前もって
下記項目をチェックしてください。
○ 写真が貼られた受験票は準備できているか
○ 筆記用意は準備出来ているか(予備も)
○ 時計は準備できているか
○ 試験会場の場所は確認できているか
○ 試験会場までのルートは確認できているか。そして、電車バスの時間は確認できているか。

試験当日
試験開始の20分前には試験管から注意事項などの説明があるので、遅くとも試験開始
30分前には会場に着いておきたい。ぎりぎりで試験会場に着くと心に余裕が無くなり、当日
焦った状態で試験に突入、訳が分からないまま試験終了になりかねません。
そのためにも、明日は余裕を持って行動しましょう。

試験会場に入ってからの準備
午後からの実技では、受験者毎にCAD端末が与えられます。試験開始までに、CADの環境を
自分の使いやすいように設定しておきましょう。試験会場のCAD環境は、デフォルトのままとなっていますので
業務又は学校で使っているCAD環境に設定し直し、いつも通りのモデリングができるようにしておきます。

最後に
受験の成功の秘訣は、平常心です。
出来るだけリラックスして望みましょう。
検討を祈ります。


JPSA 設問4,5の攻略

2006-12-08 00:18:07 | Weblog
残り2日 今日は設問4,5の攻略について

<モデルは迷うな! カッターパーツは別でつくれ!>

設問4,5は2次元図面からの作図能力です。一見攻略よりも慣れと思うかもしれませんが
ここにも攻略法があります。この設問では、左右対称形状またはパターン形状の部品が出題される傾向があります。
例えば、上下左右対称の部品が出題されたら、あなたなら1/4モデルを作成しパターンで部品を作成するか、1/2モデルで作成し対称コピーで結合するか、そのまま作成するか、迷いませんか?
ここで迷うと大きなミスを生じることになります。モデリングが難しくなると、あっちの方が良かったかな、こっちにしておくべき、と後悔しながらモデリングしてしまいます。そして、最悪やり直すことをしてしまいます。しかし、やり直したからといって1/4程度ではあまり効果はありません。テーパーなどが組み合わさったモデルであれば別ですけど。ここでは、自分で左右対称物であればこうする、上下左右対称であればこうする、と決めておいてください。

それから、必ず複数の穴をモデリングする設問があります。これはパターンなどを用いてカッターパーツとして別に作成し、後でカットします。パターンを使える設問が出たらラッキー。時間的にも余裕が生まれます。
残った時間で、他の設問の見直しを行って下さい。

設問4,5は
モデルは迷うな! 
カッターパーツは別でつくれ!
                    で問題なし

JPSA 設問3の攻略

2006-12-07 07:20:43 | Weblog
残り3日 今日は設問3の攻略について

<モデルは図面指示寸法でつくれ! アセンブリする前に図面で確認!>

設問3は部品組立能力問題です。4つの部品を作成しその部品を設問の指示通りにアセンブリする
問題。組み立てたアセンブリ形状は正方形,球,円柱などと単純な形状となります。
おもちゃ屋に売ってそうな木のブロックを組み立てるような少し頭を使う設問です。
この設問では、1つでも部品のモデリングを間違うと、アセンブリにした時にうまく組み付かない。
何が間違っているのか分からないといったことが起き、時間のロスが大きい。
この設問では正確に部品をモデリングする事が重要となります。そのためには、勘違いなどのミス無くす
必要があるため図面寸法の指示通りにモデリングします。(図参照)そこで、1つの部品が作成できたら必ずモデルと図面の寸法が正しいかチェックします。I-DEASであれば寸法の表示でモデルのプロファイル寸法が表示されます。これをするのとしないとでは大きな差が出てきます。

次に、大切なのはアセンブリの仕方です。3Dモデルを移動回転しながら、「あーでもない。こ-でもない。」では時間がいくらあっても足りません。
部品は4つしかないのですから図面を見ただけで「どれとどれは合いそうだ」というのは分かります。
アセンブリする前に図面で確認して下さい。
必ず最低でも2ペアの組み合わせは図面で確認してからモデルを動かしましょう。

設問3は
モデルは図面指示寸法でつくれ!
組立はアセンブリする前に図面で確認!
                     で問題なし


JPSA 3次元CAD利用技術者試験 今日は設問2の攻略について

2006-12-06 00:38:37 | Weblog
残り4日 今日は設問2の攻略について

<モデルは断面カットでつくれ!座標系の方向を確認せよ!>
問2は空間把握問題です。
今からこれを何とかするのは難しいですが、やってやれない事はない。
空間把握とは、この線は何処の線?を理解する能力で、この設問では三角法では分かりづらく描かれて
いる形状をモデリングする力が問われています。
三角法では非常に分かりづらい形状が出題されるということは、逆に言えば問題の
傾向は限られてきます。この傾向を知れば設問2も恐れる必要はありません。
三角法で分かりづらい形状といえば、三角錐のようなテーパー形状ということになり、
テーパー面を用いたモデル形状が出題される可能性が非常に高い。
であれば、テーパー面を作成する方法さえ分かっていればこの問題も解けるはず。
テーパー面を簡単に作る方法としては、3点から面を作成し面による切断カットが最も簡単だ。
これを用いるコツとして、結合しながらモデリングするのではなく、カットしながら目的の形状にする事です。分かっているところからカットしモデリングしていくことで、分からなかった線のみが残ります。そうすることにより分からなかった形状が想像しやすくなります。
そして、ひっかけとして座標系が思わぬ方向に向いている事があります。

問2の攻略は
モデルは断面カットでつくれ!
座標系の方向を確認せよ!
で問題なし

3次元CAD利用技術者試験攻略 問1

2006-12-05 15:07:59 | Weblog
JPAS 3次元CAD利用技術者試験攻略
(JPASとは全く関係有りません)

試験まで後5日、皆さんがんばっていますか
実技試験 問1が苦手という受験者が多く、どのように攻略すれば良いかという問いに
今回は答えたいと思います。

<実はそれほど難しくない問1>
文章によるモデリングなので難しく考えがちですが、出題者は13手順以下程度の文書
問題を作成する必要があるためフィーチャ数を少なくしながらも1つの製品
(芸実作品?)を造らせる工夫をしています。
そこで、受験者は出題者がどのような部品をつくらせようとしているのかをいち早く
察知し想像できれば、こちらのもの。
必ず、回答は変な形状にはなりません。

今回は特別に弊社のオリジナル問題を載せますのでやってみてください。
実技は慣れることが最も大切です。

≪作成条件≫
・ ソリッドモデルのファイル名を「受験番号q1(例:70001-0001q1)」とし保存しなさい。
(回答は一つのソリッドモデルにする。)
・ 設問中の(  )内の座標は基準平面(注1)とする。
完成モデル以外の要素は非表示にしなさい。

① 基準平面であるXY平面を基準とし、Z軸の正方向10mmの位置に平面を作成しなさい。これを平面Aとする。
② 基準平面上には点B(0,0,0)を頂点としX座標軸、Y座標軸それぞれ正方向に20mmの辺を持つ正方形を作成しなさい。これをCプロファイルとする。
③ A面上には、点D(3,3,10)を頂点とするX座標軸、Y座標軸それぞれ正方向に14mmの辺を持つ正方形を作成しなさい。い。これをEプロファイルとする。
④ CプロファイルとEプロファイルの接続がねじれないように角錐台のソリッドモデルを作成しなさい。これをソリッドモデルFとする。
⑤ 点G(10,10,26)を中心とした、半径20mmの球体を作成しなさい。これをソリッドモデルHとする。
⑥ ソリッドモデルHをソリッドモデルFから除去しなさい。これをソリッドモデルIとする。
⑦ ソリッドモデルIのZ軸方向の稜線4本にR3mmのフィレットを作成しなさい。
⑧ ソリッドモデルIのソリッドモデルF除去面のエッジ全てにR1.5mmのフィレットを作成しなさい。
⑨ ソリッドモデルIを1mmの厚みを保持するようにシェル化しなさい。ただし、Z座標軸の負方向の面を開放面とし、厚みをつけない面とする。


簡単であるが、この文書問題が第1問目にきていることがより難しく感じる要因になっていると思われます。
リラックスして、望みましょう。