2011年7月以来、約8年ぶりのタイの総選挙は、あと一週間と迫りました。今日17日は期日前
投票が行なわれることを受け、昨日午後6時から今日の午後6時まで、酒の販売が禁止されます。
もちろん、投票日当日も、23日午後6時から24日午後6時まで禁止されます。違反した場合は、
禁錮6カ月以下 もしくは、罰金1万バーツ以下 もしくは 双方が科されることになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e9/86620ca6d8ffecc3018d3c352204dfd2.jpg)
飲食店などでも販売するのは違法となりますので、繁華街のお店も休みにして静かになります。
飲み会のスケジュールなどには注意しないといけません。タイに住んでいても禁酒日を忘れる
時がありますからネ。折角の飲み会の予定が禁酒日で中止になった、なんて笑い話もあります。
でも なぜ選挙日にアルコールが禁止されるのでしょうネ。個人的な推測ですが、アルコール
なんか飲まず、“選挙には冷静な判断を持って望みましょう!” と いうことでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/cd/00e14ee5e40926f4bdd89a227c03afd2.jpg)
あるいは、タイ独自の性悪説で “アルコールなんかを飲んだら選挙に行かなくなる” という
ことでしょうか。とっても分り易いです。 人間、アルコールが入ると ・・・ ですからネ。
昔から こうしてタイ国は、アルコールを禁止しながら国民に対して「選挙の投票は国民の義務」という
理念を植えつけながら政治関心度を訴求しているのでしょうか。そう、タイの投票率って 良いんですヨ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d1/3fafebafbbfca111c5b4f653cecf5b8c.jpg)
日本はいつも50%いくか、いかないかですが、8年前のタイの投票率は約75%でした。
クーデター前の14年2月にも総選挙があり、その時、反政府デモなどで投票所閉鎖などの
影響があっても45.8%でした。結局、この時は憲法裁判所が無効と判断しましたが ・・・
タイの現行の選挙制度は、日本とほぼ同じようなシステムになっています。二院制で参議院の
定数が242、衆議院が475、タイは上院が200、下院が500です。が、人口を鑑みると、議員数は
俄然 タイの方が多いですネ。 (日本の人口は約1億2,680万人、タイは約 6,841万人)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/55/9524fa641a6434252683838c51e9728c.jpg)
選挙権も両国とも18歳以上、被選挙権は参議院30歳以上、衆議院25歳以上。タイは上院40歳以上、
下院25歳以上です。タイも議員数が多いので将来、日本と同じように議員数削減が叫ばれるかも ・・・
投票所は日本と同じ、小学校や公共の場所に設置されます。投票する場所は、現住所ではなく
「タビアンバーン」という住居登録証(戸籍に近いのかな)に明記された場所になります。
ですから、バンコクに仕事で来ている人は、選挙の時は田舎に帰る人が多くなりますネ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/79/c749f176fcf30bb9f4917dbd57ebba5b.jpg)
さて、一週間後に迫った選挙、どうなりますか? 軍政のプラユット首相を首相候補とする国民
国家の力党など親軍政勢力と、タクシン派をはじめとする反軍政勢力の主導権争いが焦点でしょう。
次期政権の枠組みには、クーデター前の最大野党で、軍政とタクシン派の双方と距離を置く
民主党の動向が鍵を握るのかも知れません。 我々 外国人もワクワク ドキドキです ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_en.gif)
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/6c/d4c04f94877f900f225857d6035663c4.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/45/147bd7fe8514722feaf338712996d253.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/9c/54a049cb1e4475ac8cf3d9aa14335814.gif)
先進国における代表例として挙げられるオーストラリアでは、正当な理由なく投票しなかった有権者に対する罰金は20豪ドル(およそ2000円)であり、選挙管理当局が各選挙後に不投票者に対する調査と罰金支払い要求とを体系的に実施しています。オーストラリアでは、1924年の義務投票制採用以来、投票率は選挙人名簿登録者数の90%程度という高い水準で安定しています。
タイも義務投票制を採用しており、厳格な対応が取られています。
罰則は、次回の同種選挙の被選挙権剥奪。立候補受付完了後に中央選挙管理委員会で審査を行い、前回の選挙において投票していないことが明らかになると失格の措置が取られます。
しかし、タイの場合は、罰則が「選挙権」の剥奪ではなく、「被選挙権」の剥奪ですから、これが投票率の向上に貢献しているかどうかは不明です。「被選挙権」に関係するタイ人は6800万人の総人口の0.1%未満しかいないでしょうから。
タイの投票率が高いのは、賄賂がタイの風土病と言われるように、民主主義(普通選挙)は金になる、と理解した一般大衆が多いということではないでしょうか?
確か、アメリカは、日曜日は正午まで酒類は販売してなかったと思います。
やれ、選挙だから、仏教の日だから酒は飲めないなんて言ってないで、静かに過ごすのも良いものだと思いますが。
選挙や投票についてブログを書く際に 参考にさせて頂きます。
ありがとうございました。