いやぁ~ ちょっと ヒヤッと しましたねぇ~
インラック首相が、イスラム過激派のテロが続く最南部パタニ県を 視察のため訪れた12月13日、
陸軍が導入した小型飛行船が、何らかの問題が生じて地上に墜落、乗っていた4人が軽症を 負ったと
いうのです。 飛行船は 上空からの監視を 強化するため、偵察飛行が行なわれていたそうですヨ。
インラック首相という人は、物怖じせず どこでも入っていくと聞いていましたら、尚更 驚きました。

<テロ爆破現場を 視察するインラック首相…>
最近 タイ南部は、教師が銃撃で死亡する事件が相次いでおり、現地の小学校など約1,200校を
臨時休校にして、インラック首相が 現地で関係者と治安対策を 協議していた最中の出来事でした。
銃撃事件は 先月下旬からパッタニー、ナラティワートの両県で続発し、学校近くで女性校長(52)と
女性教師(32)が射殺され、男性教師(52)が重傷を 負うなどし、二校が放火され全焼しています。
ナラティワート県の教職員団体は、警備強化を 求めて休校を 要請。 県内の約330校は休校し、
先日 再開したばかりでしたが、再度 県内の飲食店で武装グループが銃を 乱射して教師二人を 含む

<南部市内を警護する治安要員、ご苦労様です …>
四人を 殺害。 さらにパッタニー県でも治安部隊を 装った5人が学校に侵入し、昼食中の女性校長と
男性教諭を 射殺しています ・・・ とても タイ国内で起きている事件とは思えませんよねぇ~
政府も安全確保のため、軍兵士や警官を 学校などに配置していますが、教師からは 「治安要員が
足りず、対応は不十分だ」 との不満が強く、多くの教師は安全な地域への異動を 希望していると …
そんな中ですネ、インラック首相が 治安対策を 協議するため 南部へ視察に行ったのは ・・・
人口約200万人の内イスラム教徒のマレー系住民が9割を 占める南部三県 (パッタニー・ヤラー・
ナラティワート) で、2004年から分離独立を 求めるイスラム過激派が、爆弾や銃によるテロを 頻発し

<12 → パッタニー県・13 → ヤラー県・14 → ナラティワート県・11 → ソンクラー県>
<因みに、5 → プーケット・17 → バンコク・・・ 13 と 14 の 下は マレーシア>
兵士や市民ら約5,000人が死亡しており、教師も 「公立学校は中央政府の支配道具」 として
狙われ、主に仏教徒の教師124人と職員34人の計158人が殺害されています。
軍や警察は、いずれの事件もイスラム過激派の犯行とみています。
現在、三県では幹線道路に検問所が何カ所も設置され、学校では兵士らが24時間態勢で警戒に
当たっているようです。 インラック首相やプラユット陸軍司令官が現地に駆けつけ、教職員らと対策を
協議し、警備強化や被害者への補償拡充を 約束しているようですが、教師たちの恐怖は大変なもの …

<やはり分離独立を 願うタイのイスラム教徒…>
大勢の兵士や警官が学校周辺や路上で警戒に当たっていますが、教職員は警備に対する不満や
テロへの不安が高まっており、週明けの学校再開に向けタイ政府は対策を 迫られています。
ただ、学校再開に反対したり、転勤を 希望する教師が 後を絶たないといいます。 そうでしょうねぇ~
タクシン元首相でもアピシット前首相でも、解決できなかった南部問題。
さて、インラック首相は どう対処するか、今後に 注視・注目です ・・・


「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです



結論を先に言うと、タクシンの傀儡政権であるインラック首相では、テロ活動が活発化することはあっても、沈静化することはありません。
理由は、タイ深南部3県のテロを激化させたのがタクシンその人であるからです。
同地域では1970年代から分離独立を求めるイスラム勢力による武装闘争が続いています。
80年代に入って一時沈静化したが、タクシン政権誕生以降、再び活発化しています。
仏教徒が国民の95パーセントを占めるタイにあって、南部に集中するイスラム教徒が中央政府に対して抱く被差別感情と、他の地域に比べて経済的に貧しいという実情がありますが、テロが活発化したのは、中央集権的、独裁的なタクシン政権に対する反発が大きいのです。
2004年以降、既に4000人前後の死者が発生し、タイのテロ指数ランキングは世界で8位です。
イラク、パキスタン、アフガニスタン、インド、イェーメン、ソマリア、ナイジェリア、タイ
タクシン政権は2005年7月、南部3県に非常事態宣言を発令しました。
これによって治安当局は、捜査のための盗聴やメディアの検閲、令状なしの容疑者拘束などを実施する権限を得ました。
同地域の住民に対し、宗教や犯罪歴なども含む詳細な個人情報を組み込んだIDカードの所持を義務付けることも決定しました。この地域の住民の多くはタイとマレーシアの二重国籍を持っているが、どちらか一方の国籍の選択をしなくてはならなくなったのです。
タクシン政権の強権的な手法による取り締まり強化には、「事態を安定させるというよりは、むしろ悪化させている」といった批判が多い。
2003年に実施された「薬物撲滅作戦」では薬物密輸業者らを捜査する段階で、容疑者の死者数が2000人近くに上った。
南部問題に対しても同様の強硬姿勢で臨んでいるといえますが、結末も同じく悲劇的なものになっています。