宗恵の「一期一会」

茶道教室の様子を中心に日々感じたことなどあれこれ綴ります。

うれしい♪

2010-02-21 22:27:56 | 宗恵の茶の湯日記

今日は(社)茶道裏千家淡交会新潟支部の総会&新春茶会でした。

ふらりと普段着で新潟市長さんがお出でになり、びっくりいたしました。

了入の黒楽でお濃茶をいただきました。

2年前、師匠がお稽古場を閉じられてから
初心者教室の講師をしたり、義父が亡くなったりで
お稽古から遠ざかっていました。
新しい社中に入るのも今更…と思っていたところ
以前からお声をかけていただいていた方から
某先生の勉強会が4月からお願いできる、という朗報をいただきました。
月1回だけどお稽古再開

さて、新しい門出・・・頑張るぞ

ある方から3月3日にお茶事のご案内をいただきました。

とっても楽しみです


阿耨多羅三藐三菩提

2010-02-18 12:49:23 | 宗恵の本棚
えんぴつと筆ペンでなぞり、脳と心を活性化させる般若心経帳―1日15分30日間ドリル えんぴつと筆ペンでなぞり、脳と心を活性化させる般若心経帳―1日15分30日間ドリル
価格:¥ 1,029(税込)
発売日:2006-10

昨日17日は祖母・義父の月命日。お寺さまがお経を上げにお出でになった。わたしがこちらに来てから、「般若心経」を何百回と聞いているわけだが、覚える気がなかったのでもちろん覚えていなかった。「門前の小僧 習わぬ経を読み」なんてのは嘘

昨年、この本を見つけて「毎日15分30日ドリル」というのに心が動き、やってみることにした。本日、その成果が実りお寺さまと一緒に読誦できた。このドリルはなぞり書きをしながらその意味も理解できる。やって良かった、と思う。

「般若心経」は『西遊記』で知られる中国の玄奘三蔵法師がインドに渡り、お釈迦さまの教えであるサンスクリット語のお経を集めて中国に持ち帰り、17年かかっておよそ1335巻を訳された。そのうち600巻が中心的な「大般若経」と呼ばれる。それをまた集約したものが「般若心経」。中にいくつか訳していない言葉があり、タイトルである「阿耨多羅三藐三菩提・あのくたらさんみゃくさんぼだい」もそのひとつ。サンスクリット語で「完全な悟り」という意味。このままのほうが霊力があるようだ。

お経をあげてくださったお寺さまは、大学卒業後3年半の本山での修行を終えて一昨年戻ってこられた若方丈さま。年齢は長男よりちょっと上。親譲りの美声。読経を終えてからお茶をお出ししてちょっとお話を・・・。NHKの「永平寺」をご覧になった方は多いと思うが、食事は1時間。実際に食べる時間は10分ほど。作法に時間がかかる。全て終えた時にはもうお腹が空いているそうだ。130キロあったが帰るときには80キロになったお友達がいるとのこと。普通は1年間だが、若方丈さまはやはり上の仕事も覚えたくなり、3年半修行された。石原裕次郎の法要の裏話なども聞く事ができた。また来月もお話聞かせてください。そうそう、本山では茶道は表千家を習う。


厳寒の茶 大炉の勉強会 

2010-02-15 15:58:27 | 宗恵の茶の湯日記

昨日は大雪で延期になった姉弟子さん宅での大炉の勉強会でした。師匠のお孫さんNさんが長岡から参加。3人で教本を見ながら、お茶事の流れで楽しくお稽古いたしました。

まずはNさんがご亭主役。火鉢の温もりがうれしい待合で昆布茶をいただき、お席入り。本格的!まずは初炭。大炉のお点前は逆勝手ですが炭斗の炭の組みかたや羽箒も本勝手と同じです。

食事はコンビニ弁当を折敷にのせて・・・なんですが・・・

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思いがけずこんなに素敵な煮物椀をご用意してくださいました。ハートのニンジンがいいでしょ美味しくいただきました。ご馳走さまでした。

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お菓子をいただき中立ちです。

梅が枝 大和屋製

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中立ちの間に後炭の炭を雪輪瓦の向うに仕組んでおきます。大炉の釜の蓋ってどこを切っておけば良いのでしょうか?この画像では上を切ってありますが・・・。

逆勝手のお濃茶点前をNさんがスラスラなさって美味しくいただきました。

さてお次はわたしの出番。

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後炭ではこのようなお道具を使います。大炉ではこのお手前がメイン初掃き・中掃き・後掃きは初炭と同じなのですが・・・あ~やっぱり覚えていない・・・。大変良い経験になりました。

逆勝手の薄茶点前も帛紗の扱いからグチャグチャで・・・。茶碗のお湯や水を捨てる手は左・右交互・・・茶入・棗の蓋は茶碗と膝の間・・・やはりきちんと習わなくては・・・。

大炉は裏千家特有のお点前で、大きなお釜を持ち上げるのも大変だし、火箸を握りこんで焙烙を持ち上げて灰を全部あけたりでこれは男性のお点前だわ・・・と感じました。

このお点前は厳寒の茶。2月に限り行います。もう一回お稽古できればいいなぁ・・・。


「愛されたこと」って・・・:『サヨナライツカ』

2010-02-15 11:21:58 | 宗恵の本棚
サヨナライツカ (幻冬舎文庫) サヨナライツカ (幻冬舎文庫)
価格:¥ 520(税込)
発売日:2002-07

TVで映画の宣伝を見たりお友達の感想を聞いたりして、原作を読んでみようと思った。一言で言うなら、婚約者がいながら付き合っていた女性と25年ぶりに再会するお話。わたしが20代であったなら理解できない豊の気持ちも、今ならわかる気がするし、光子・沓子の心情も納得できる。

人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す。

という光子の言葉がキーワードになっているけど、「愛されたこと」って自分がそう感じでいただけあって、本当にその人から愛されていたかどうかなんてわからない。だからやっぱり「愛したこと」を思い出すんだろうなぁ。

別に映画を見ようとは思わなかった。先の短歌はこれを読んだ時にふと浮かんだもの。