宗恵の「一期一会」

茶道教室の様子を中心に日々感じたことなどあれこれ綴ります。

阿耨多羅三藐三菩提

2010-02-18 12:49:23 | 宗恵の本棚
えんぴつと筆ペンでなぞり、脳と心を活性化させる般若心経帳―1日15分30日間ドリル えんぴつと筆ペンでなぞり、脳と心を活性化させる般若心経帳―1日15分30日間ドリル
価格:¥ 1,029(税込)
発売日:2006-10

昨日17日は祖母・義父の月命日。お寺さまがお経を上げにお出でになった。わたしがこちらに来てから、「般若心経」を何百回と聞いているわけだが、覚える気がなかったのでもちろん覚えていなかった。「門前の小僧 習わぬ経を読み」なんてのは嘘

昨年、この本を見つけて「毎日15分30日ドリル」というのに心が動き、やってみることにした。本日、その成果が実りお寺さまと一緒に読誦できた。このドリルはなぞり書きをしながらその意味も理解できる。やって良かった、と思う。

「般若心経」は『西遊記』で知られる中国の玄奘三蔵法師がインドに渡り、お釈迦さまの教えであるサンスクリット語のお経を集めて中国に持ち帰り、17年かかっておよそ1335巻を訳された。そのうち600巻が中心的な「大般若経」と呼ばれる。それをまた集約したものが「般若心経」。中にいくつか訳していない言葉があり、タイトルである「阿耨多羅三藐三菩提・あのくたらさんみゃくさんぼだい」もそのひとつ。サンスクリット語で「完全な悟り」という意味。このままのほうが霊力があるようだ。

お経をあげてくださったお寺さまは、大学卒業後3年半の本山での修行を終えて一昨年戻ってこられた若方丈さま。年齢は長男よりちょっと上。親譲りの美声。読経を終えてからお茶をお出ししてちょっとお話を・・・。NHKの「永平寺」をご覧になった方は多いと思うが、食事は1時間。実際に食べる時間は10分ほど。作法に時間がかかる。全て終えた時にはもうお腹が空いているそうだ。130キロあったが帰るときには80キロになったお友達がいるとのこと。普通は1年間だが、若方丈さまはやはり上の仕事も覚えたくなり、3年半修行された。石原裕次郎の法要の裏話なども聞く事ができた。また来月もお話聞かせてください。そうそう、本山では茶道は表千家を習う。