宗恵の「一期一会」

茶道教室の様子を中心に日々感じたことなどあれこれ綴ります。

ホッと一息:『デュセス・ドゥ・ブラバン』

2009-05-26 10:22:17 | 宗恵のばら日記

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 23日の土曜の朝、思いがけない方からお電話をいただいた。「ばらが綺麗に咲いたから見にきて」というNさんからのお誘い。彼女は夫と小・中・高と同じ学校で、同級だったこともある(実はご主人も)。子供同士は同じ学年ではないが、PTA活動でご一緒したことがあった。次女の方とわたしの次男が偶然同じ大学で昨年の新潟支部後援会で再会した。我が家からは歩いて5分。

 お昼前の一時間ほどお邪魔した。裏口のばらのアーチがお出迎え。アーチは好きでないけど、今年初めて挑戦されたそう。本当に「ローズガーデン」。我が家の純和風の庭とは大違い。ばらの香りに包まれてテラスでお茶をいただく。こんなお庭でばらを眺めながら一日ボーッとしていたい・・・。ばらのこと、子供のこと、旅行のことなどお話しながらの楽しいひと時。心がリフレッシュいたしました。ありがとうございました。

 画像は『デュセス・ドゥ・ブラバン』。いつも葉っぱが萎れているみたいで儚げなんだけど、コロンと可愛い花を咲かせてくれます。写真写りはイマイチですが・・・。爽やかな香りです。


お茶の師範:『芍薬』

2009-05-25 10:44:15 | 茶花

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 朝、新聞を読んでいた夫が「あっ、男子の会の先生だ。」と言った。本日の『新潟日報』子供向けページ18面に「どんなお仕事?-お茶の師範」という記事がM先生のお点前姿と共に載っている。M先生とは師範会のグループが一緒。「裏千家男子の会」を主宰されていて、毎月第一日曜日、新潟市中央区・白山公園内の遊神亭で市民呈茶を開催していらっしゃいます。気軽なお席ですので、お散歩がてらどーぞ。

 さて、新聞の内容ですが、大変上手に書かれています。新聞記事は時として「え~何だかなぁ」とか「こんなの嘘」とか思うことがありますが、この記事は本当に良かったです。

 お茶はただ飲むわけではありません。お茶をたてるセレモニーによってお客さんを迎え、共に楽しむためのものです。Mさんは「知識を増やし、話し方を工夫している。どうしたらお客さんに心地良く過ごしてもらえるかを常に考えている」といいます。中略。

 師範の役割は「もてなし方、もてなされ方」を指導すること。しかし一番大切なのは「人づくり」だとMさんは考えています。むだのない所作や茶わんなどの扱い方を教え、季節感に気を配りながらお茶会を開く場所や道具を準備できるよう、美しさへの感性を磨くお手伝いをします。「お弟子が招く側になったとき、どのような茶の席を設けるのか、成長を見るのが喜び」だそうです。中略。

 招く人もお客さんも、共に良い時間を過ごすためには、相手を思いやり、尊敬することが不可欠。所作や道具の扱い方ひとつにも、その気持ちが表れてくるそうです。「普段の生活の中で実践してこそ、お茶の心や所作が身につく」。Mさんはそう話して、目を細めていました。

 先にお話いたしました市民呈茶席はもちろん子供さん大歓迎。「お茶は特別なものではなく、日常に結びついて初めて生きてくるものだからです」ともおっしゃっている。さて・・・わたしも実践しなくっちゃ!

 画像は我が家に咲いた芍薬。毎年5輪ほど咲いていたのですが、今年は2輪しか咲きませんでした。花瓶は山形・平清水焼青龍窯。


恒例 そうめん流し&お茶会

2009-05-23 14:52:39 | 宗恵の茶の湯日記

 毎年、夫の仕事仲間とその家族と行うそうめん流し&お茶会。今月6日に村上市某所にて5家族23名(子供9名)の参加でした。

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 豚汁チーム(左奥)と台作りチームに別れ準備。さて、今年もうまくできるでしょうか・・・。

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 はい、今年も皆さん楽しんで食べていますね

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 今年は最近亡くなられた寺泊の足立一久さんが作られた、茶篩がそのまま薄器になる優れものを使ってみました。もったいないので大事にしまっておきましたが「ちゃんと使ってね」と昨年、足立さんに言われました。某お家元から直接注文で曲げの水指などを作っていた方なのですが、急に亡くなりびっくりです・・・。江戸末期(天保時代)に篩(ふるい)業組合が存在し、足立家は現在11代目。以前にご紹介した記事をご覧になってください。

http://blogs.yahoo.co.jp/soukei0322/38328612.html

 お茶碗は志智輪窯の黒茶碗。

Photo_7 お姉ちゃんのお茶碗をしっかり押さえて・・・美味しく点ちました

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 ご自分の好きなお菓子を選んでいただきました。村上・酒田屋製。

 

Photo_6 また来年も楽しみましょうね                                                                 


伝統文化こども教室

2009-05-22 11:12:25 | 茶道一般

 今年度、息子たちが通っていた小学校区の青少年育成連絡会事務局を仰せつかった。昨年度までは会計監査として年数回の会議に出席し会計監査を行うだけであったが、これからちょっと忙しくなりそうだ。

 せっかくなのでこの機会に「伝統文化こども教室」を申請してみようかな、と思う。連絡会の応援をいただければ一番だが、わたし個人としてやってみたい。これは文化庁が委嘱している(財)伝統文化活性化国民協会の事業である。詳しくはこちらを参照されたい。

http://www.dentoubunka-kodomo.jp/index2.shtml

 これまでも数回、小学校や中学校へ茶道体験の出前授業!?をしたことがある。子供たちは大変興味を持って参加し、わたしも楽しかった。多くの子供たちに茶道のよさを知ってもらいたい。実際に実現できるかどうかわからないが、幸いお友達にすでに実践されている方がいらっしゃるので、いろいろお聞きしながら準備を進めていこうと思う。


千家十職×みんぱく

2009-05-21 15:24:10 | 宗恵の茶の湯日記

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 4日に大阪・万博公園内にある国立民族学博物館で開催中の「千家十職×みんぱく」を見に行った。

 千家十職とは

金物師 中川浄益

表具師 奥村吉兵衛

竹細工・柄杓師 黒田正玄

袋師 土田友湖

土風炉・焼物師 永楽善五郎

茶碗師 楽吉左衛門

釜師 大西清右衛門

一閑張細工師 飛来一閑

塗師 中村宗哲

指物師 駒澤利斎

の十家で千利休以来、千家の好みの茶道具を作る職家のこと。

 今回、民博とのコラボで簡単に言えば「収蔵品を見てそこから感じるものを作品に表す」という試み。実行委員長の八杉佳穂氏によれば「博物館を創造に活かす試み」。展示までにはさぞご苦労があったことだろう。

 まず展示室に入るとそこは今日庵に向かう露地が茶の湯の世界にといざなう。そこから先は・・・千家十職の方々の説明と作品が並び・・・気になった収蔵品とそれにインスピレーションを得た?作品が展示されている。

 大風呂敷を広げちゃった・・・と感じたのは・・・実はここに来る前に藤田美術館と造幣博物館に行き、大混雑の道頓堀でお好み焼きを食べたので、民博に着いた時には疲れ果てていたのである・・・。見る気力がなくなったのは歳のせい・・・。もう一回、朝からじっくり一日かけて見たい!と思う。

 民博は20数年ぶり。京都でOLをやっていた時に親友が白雲の先輩であるO先生のアシスタントをしていて、アイヌの民家をその後国会議員をされた萱野 茂さんのご指導で復元するのをわたしも手伝わせていただいた。「北海道に来たら遊びにいらっしゃい」と住所と電話番号を書いてくださった。が、いまだに北海道に行ったことはない・・・。

 そんなことを思いだしながら、あらためて図録を見ている。あ~やっぱりもっとゆっくり見たいなぁ・・・。

 現在、新型インフルエンザの影響で閉館中。

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 バス停へ行く途中に咲いていた「グラハム・トーマス」。民博隣のばら園でローズフェスタ開催中・・・ですが、ここは入れるのかな?