nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

シリーズ「コーヒーの価格」②ピンチで生まれる新しい価値

2021年07月14日 07時21分25秒 | サステイナブルコーヒー
おはようございます!

昨日も、
めっちゃ晴れていたと思ったら
急に豪雨になり
変化の激しい天候でした。

昨日もお話ししていましたが
コーヒーの先物取引相場は
とても変化が激しい取引です。

昨日のブログで
3年ぐらいの期間で
相場が上がったり
下がったりするのはなぜでしょうか?
という質問をしました。

簡単にいうと
ブラジルでなんらかの原因で
コーヒー生産量が少なくなると
コーヒー価格が高騰します。

高騰すると
農家さんたちは
高くで売れるコーヒーの栽培をはじめます。

コーヒーの木は
植えてから3年ぐらいで
収穫ができるようになります。

たくさんのコーヒーが植えれらたので
収穫量が増えて大豊作になり
コーヒーの先物取引相場の価格が
暴落します。

暴落すると
コーヒーの栽培をやめたり
高く売れる農作物に転作したりします。

するとコーヒー生産量が減って
コーヒー先物価格が高くなります。

これの繰り返しです。

これが3年ぐらいの周期で
おこっています。

これでは
安定した収入が得れません。

世界で石油につぐ
貿易量をほこるコーヒーの価格が
不安定で国際社会でも
長年問題になっています。

そのため
国際コーヒー機関が
価格安定を目的として
色々な策をこうじてきました。

しかし
それぞれの国の利害の
折り合いがつかず
うまく機能しませんでした。

そんな中で
2001年〜2002にかけて
先物価格は「史上最安値」を記録して
世界の2500万人のコーヒー生産者が
貧困にあえぐ
「コーヒー危機」
として問題となりました。

このことが
貧困層を多く生み
テロの温床になったとも言われています。

この「コーヒー危機」から
コーヒーの生産者を守らないと
おいしいコーヒーが飲めなくなるということが言われて
「フェアトレード」や
「サステイナブルコーヒー」(持続な可能なコーヒー)
という
「社会的貢献志向の品質」
が一部で意識されるようになりました。


単純に安い価格のコーヒー豆を仕入れて
それなりの味のものを安くで販売することは
簡単です。

でも
おいしいコーヒーを作ろう
として努力してできた
コーヒーをその品質に似合った価格で購入し
適正な価格で販売していくことを
オープン当初から意識してきています。

そして
お店を続けていく中で
コーヒーの産地にも何度か行って
リアルに感じることがあります。

それは
価値のあるコーヒーを
適正な価格で購入してくださる方々を
増やすことです

コーヒー生産者の方々に対して
「支援」でなく
「共に成長する」
ことだと思います。

よく言われますが
「コーヒー生産地」=「発展途上国」
という図式に最近疑問があります。

「先進国」=「日本」
これが???なのかもしれません。

以前行ったコーヒー生産地で
「日本人のバイヤーは
昔から安いコーヒーを求めて来る。」
っと言われて驚きました。

それでは
いいコーヒーが
日本にはまわってきませんし
生産地のためにもなりません。


「いいコーヒーをたくさん作ってください!
生産した分は
生産した分だけ楽しみに飲んでくださる方が
日本にはたくさんいます!」
(うちのお店だけなら
胸を張って言えるんですが、
日本のコーヒー市場全体をみると・・・)

っと言えるよう
インスタントや激安コーヒーでなはく
「コーヒーの価値」を理解して
価値あるコーヒーを飲んでくださる方を
増やしていくことが
使命だと感じています。

梅雨明け間近の
暑く苦しい時期に
熱苦しいブログにお付き合いいただき
ありがとうございました笑

参考文献
著 辻村英之
「おいしいコーヒーの経済論」
「コーヒー検定教本」

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毎日のコーヒーで心地よい暮らしを。
京都北山
自家焙煎スペシャルティコーヒー豆販売店
サーカスコーヒー

定休日 日曜月曜祝日
京都市北区紫竹下緑町32
http://www.circus-coffee.com
https://circus-coffee.ocnk.net
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