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nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

コロンビアCup of Excellence (国際品評会入賞)発売開始しました!

2013年05月08日 15時12分13秒 | コーヒー産地情報
お休み明けから
コロンビアの国際品評会入賞豆を発売いたしました。
数量限定のアイテムです。





コーヒー業界では、「COE Cup of Excellence」と呼ばれるコーヒーです。
この称号は、生産国ごとに厳しい審査会を経て、その年に生産された最高のコーヒーに対して与えられます。
審査の結果、各国にサンプルが送られて、評価されて
世界中からインタネットによるオークションにかけられて最高値の応募者に販売されます。
各生産国で開催されているのですが 1999年ブラジルから開催されてきた歴史があります。

この品評会は、各国ごとに行われています。
ですので世界一を決めるようなものではありません。
それそれの地域特有のキャラクターを大切にしながら
コロンビアならコロンビア、ブラジルならブラジルで評価されています。

格闘技で例えるなら
ボクシング、プロレス、ムエタイ、相撲、などそれぞれでチャンピオンを決めるようなものです。
まだコーヒーの世界では、「総合格闘技」的なものはありませんが
今後あっても面白いかもしれませんね。

せっかく例えたのですが
例えがわかりやすいか、どうかわかりませんので
あくまでイメージで理解してみてください。


はじめて、世界中から「ネット」という手段を使って
オークションが行われていることを知った時、
なんて近未来的な社会になったんだと思いました。

だだ、最近の落札状況を見てみると
日本のコーヒー専門店もしくは、コーヒー屋さんが集まってグループを作って
落札されていることが多いです。

厳選された国内及び国際審査員であるカッパーによって選ばれ、
かなりレベルの高い評価がされるので、
味わいの品質に関する間違いはなく素晴らしいものばかりです。

このプロセスによって、各農園のレベルも上がり
また今後の取引が継続的な取引に発展する可能性があります。
それによって、生産者の生活レベルの向上に繋がっています。

今回、もちろんサーカスコーヒーのみで落札したものではないのですが
少量ですが、サーカスコーヒーでこのCup of Excellenceが入荷でき
個人的にはとてもうれしく思っています。

このCOEにしても、フェアトレード、有機栽培、レインフォレストアライアンスなど
また、そのような認証がなくても
人と人が繋がっているリレーションシップコーヒーという取引でも
沢山のアプローチの方法があっていいと思います。
取引の形も、コーヒーの本質の一番大事な「多様性」の形が尊重されるべきたと思いますので。

今回サーカスコーヒーで購入いただけるCOEは

コロンビアCup of Excellence
~ルイス家が受け継ぐ栽培技術の集大成~



標高1770mに位置するロマグランデ農園という親子代々伝わる農園です。
農園主のルイスさんは50年間にわたってコーヒー栽培技術を研究されてきました。



近年には、ヨーロッパの大手メーカーにも認められ
認証コーヒーにも積極的に取り組み最高級のコーヒーを作り出す知識を持たれています。



元々シッカリとした柑橘系のフルーティな酸味を持っている豆です。
サーカスでは、中深煎りより少し深めに焙煎して
その酸味が上品な甘みに感じられ、なめらかでしっかりとしたマイルドな味に仕上げています。



数量限定価格 700円/100g 


限られた数量しか入荷していませんし
COEという評価を受けたコーヒーとしては
価値のある価格にさせていただいていますので
ぜひこの機会にお試しください。
もちろんHPからのご注文もお受けできます。

是非、Cup of Excellenceの称号を得た世界トップレベルの味わいをご家庭でお楽しみください!


また、母の日、父の日などのプレゼントに
先日案内させていただいた手挽きミルと合わせて
いかがでしょうか?



ちなみにGWに奥さまのお母様にミルを
プレゼントしたのですが
大変喜んでいただきました。




ゴールデンウイークはお休みをいただいてありがとうございました。
ご近所さんから、お休みの間、お店の前でお客さんが何組が来ていただいたと
お聞きしています。
せっかく来ていただいて大変申し訳ありません。





東京ツアーVOL2 ~コロンビアコーヒーの現状~

2012年10月12日 09時49分03秒 | コーヒー産地情報
東京にいった第一の目的は
日本スペシャルティ協会が年に一度開催している
展示会に行くことでした。

その中で、いろいろなセミナーが開催れていて
世界各地の生産国のセミナーも開催されています。
以前参加した中で、結構生豆の商社さんのセールス的なセミナーのイメージが
あったので、あまり今まで積極的に参加していませんでした。

ただ今回は、もう一度産地のことを勉強したいという思いもあって
コロンビアとグァテマラのセミナーに参加してきました。
すごく勉強になりました。

コロンビアはコーヒーの生産量として以前はブラジルに次ぐ生産地でしたが
ここ近年生産量が落ちてきています。

国際的な取引としても
「コロンビアマイルド」っといわれて高品質な豆のランクとして
コロンビア、タンザニア、ケニアのコーヒーが取引されてきたような
高品質コーヒーの代表みたいなものでした。

私が、コーヒー業界に入った10年ほど前から
産地の状況が変わってきて、
より耐病性、生産性の高い品種に変更していかざるえない状況になってきました。
今回、そのコロンビアの状況がどのようなものか知りたいということで
セミナーを受けてきました。

このセミナーは、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)のコロンビアの方が
コロンビアの現状についてお話いただきました。

産地では、現在地球規模で問題となっている「エルニーニョ」と「ナニーニョ」の
現象が繰り返される中で、産地の気象条件も強い影響を受けているということでした。
それに加えて、農薬の価格高騰によって、農家では必要とされる農薬が十分購入できないで
木の病気が発生したりして、多くの地域で厳しい状況が続いているということでした。
その中で、耐病性のあり味わいのいい品種に植え替えているということでした。

改めて、地球規模での気象変化、環境変化がいろいろなところで影響を受けていることを感じました。
サーカスのコロンビアは、その中でも昔ながらの栽培にこだわったところで
行われてるので今のところ影響はないということですが
全体としてみれば、なかなか20年、30年前の「コロンビアマイルド」を見つけるのは
難しくなってきていると思いました。

なかなか先のことになりますが
早く自分の目で産地の現状を見に行けるよう
頑張りたいと思います!



ちょっと勉強している風景です。
でも、撮影しています。


ニュークロップ! ブラジル コヘコサオンサの は な し

2012年05月11日 13時25分55秒 | コーヒー産地情報
深夜やっている「ハクション大魔王」を毎週録画して見ていて
多大なる影響を受けている
ニュークロップピカピカ一年生の長女が、
最近この
「○○○の は な し。 ハークション!」を
なにかにつけて多用するので
タイトルで使ってみました。

そういえば
私も30年以上前には、同じことをしていた気がします。

先日から、サーカスで使っている
「ブラジル コヘコサオンサ」が新豆(ニュークロップ)に変わりました。
新豆(ニュークロップ)の説明は、以前のブログにわかりやすい説明(?)をしてますので
ご確認ください。

昔からブラジルのコーヒーは、バランスがとれていて
特質した特徴がないのが特徴でした。





「ブ ラ ジ ル」と4文字ですが
面積では日本の20倍以上で広大な土地で
ブラジル国内でもいろいろな自然環境の中で
珈琲が育てられています。
っということは、同じブラジルでも
さまざまな味の珈琲ができて当然です。

それを「サントス」という港にもってきて
海外に輸出していきます。

そのブラジル国内のさまざまな珈琲をブレンドして
ある一定の味わいをつくったり
クオリティのグレードを分ける職業が必要となったのです。
それが
「クラシフィカドール(珈琲鑑定士)」です。
ブラジルでは、以前は珈琲は外貨獲得の
重要な貿易品でした。
ですので、ブラジルでは
このクラシフィカドールはサッカー選手なみに人気のある職業です。

以前は
ブラジルコーヒーはそのバランスの良さ、
安定供給できるということで、ブレンドに
使用されることが多かったのです。

しかし、現在、個性が求められる中で
ブラジルでも地域特性、農園特性をいかして
ハイクオリティの珈琲を栽培する動きが出てきました。



サーカスのブラジルも従来の生産効率を考えた栽培ではなく
標高1100mと高地で
生産区画が決められていて、
ブラジルでの機械収穫ではなく
一粒一粒手摘みで収穫していく収穫方法です。
ですので、労力がかかりますが
珈琲の木に負担をかけない栽培をしています。
ですので、通常約20年の寿命のブラジルで
樹齢50年たってもしっかり実をつけることができています。


このブログでは、最多出場の生産者の方

古木なので、ゆっくり実をつけていくので
珈琲の実の組織がしっかり詰まっていて
甘みのある味わいができるわけです。

今年のこの「ブラジル コヘコサオンサ」も
すごく甘みのある味わいになっています。
そして新豆なので
果実のフレッシュ感も感じられます。

是非
今年のブラジルを一度お試し下さい。
お勧めです!


グァテマラ エルパジェ

2012年01月16日 16時54分21秒 | コーヒー産地情報
今日は、グァテマラエルパジェのコーヒーの紹介です。

グァテマラは、古くから高品質なコーヒーの産地として知られています。
特に、アンティグア産コーヒーはその知名度と人気の高さから、
従来から多くの偽物が出回っていました。
アンティグアのコーヒー生産者たちは2000年にAPCAを設立し、
アンティグアエリアの農園で収穫・精選されたコーヒーだけに証明書を発行しています。



このグァテマラコーヒーは、しっかり焙煎しつつ、あまり焙煎が強くなりすぎて
苦味がたたないように味つくりをしています。
私自身もグァテマラコーヒーが好きなので
サーカスブレンドのメインのコーヒーとして使用しています。

グアテマラ・アンティグアは3つの火山に囲まれた盆地で、
火山灰質の豊かな土壌が広がり、
山から吹き付ける冷涼な空気が昼夜の寒暖の差を生み出します。

最高品質のコーヒーを作る自然条件が揃ったアンティグアは、
グァテマラで最初にコーヒー栽培の始まった伝統に加え、
また古くから最高品質コーヒーの代名詞です。
また、コーヒーの名とともに、古都アンティグアは町全体が世界遺産となっており、中米の一大観光地です。
 

エル・バジェ農園はアンティグアの南西部、
アグア火山とフエゴ火山に挟まれた中間地点に位置しています。



農園主のクリスティーナ女史は、
1978年に祖母から農園を受け継いで経営をしており、
代々女性が農園を守っています。




シェードツリーを使用し、
日中の強い日差しと朝晩の急激な冷え込みからブルボンを守っています。
その為、木がストレスを受けることなく健康に育ちます。

*シェードツリーとは、森本来の姿のようなものです。
コーヒーノキは、実は直射日光に弱い植物です。
ですので、コーヒーノキに影を作ってくれる背の高い木が必要なのです。
ですので、自然の森に近い環境をつくることによって、おいしいコーヒーもができるのです。

農園に毎年多くの渡り鳥が休息地として飛来してくることから、
殺虫剤や除草剤は使用せず、従来の自然形態のバランスを保つようにしています。

そのように、多様性の自然環境の中で育てられたグァテマラのコーヒーです。

コスタリカ ラロッサ農園

2012年01月07日 12時24分51秒 | コーヒー産地情報
このブログが
あまりにも、渡邉家のおもしろ珍道中日記になって
しまっているという、ご指摘をいただき、
今年は、しっかりコーヒーに情報も
提供していこうということにしました。
誤字脱字も多く発生しています。
あとですごく恥ずかしい思いをしています。
注意しますが、すいません。
前回のブログでも
お友達のお店を「シルバーショップ」と記入し
これでは、おじいさんおばあさんのお店と勘違いされると
妻に指摘されました。
正しくは「シルバーアクセサリーショップ」です。
すいません。

おもしろ珍道中に関しては、これからも
発信していくつもりです。




はじめは、サーカスコーヒーのコスタリカラロッサ農園です。
サーカスコーヒーのアイテムの中では、浅煎りのコーヒーで
クリアーで心地よいまろやかな甘みのある味わいです。

オープンするにあたって、取り扱う生豆の選定をしていました。
その中で、ラロッサ農園のシルビアさんの農園運営に対する
従業員や環境に関する考え方にすごく共感して
絶対このコーヒーを飲んで、多くの人に
同じように共感してもらいたいと採用しました。

また、現地から真空パックで生豆が管理されているので
現地で熟したコーヒー生豆のままに味わいが、
飲まれる方に、楽しんでいただけると思いました。


真空パックの生豆


コスタリカは、中米に位置して最近では国内生産の約半分が
クオリティの高いスペシャルティコーヒーであり、
国策としてハイグレードなコーヒー生産に取り組んでいる国です。

その中でも
ラロッサ農園は、セントラルバレーのサンラファエル・デ・エレディア地区に位置しており、

農園が火山土壌であるため栄養をたっぷり吸収した色艶の良いチェリーが育っています。

彼らが
マイクロミル(小規模の精製工場 いわば農協にあるコーヒーチェリーから生豆に加工する小規模処理施設)を
始めたきっかけは、
自営農園を後世まで続けられる環境を整えることでした。



その目的のために 最新技術を導入し、チェリーを最も効率良く精製出来るように整備しました。
環境への配慮も万全で、精製に使用した水は家畜の放牧地に散水し、肥料として活用しています。


 従業員への教育も徹底しており、完熟したチェリーだけを手摘みするのはもちろん、
豆1粒1粒がしっかりと乾燥されているかも厳しくチェックされています。

農園主シルビアさんの理念は

「トップクオリティのコーヒーを楽しんでもらうだけでなく、
労働者がポジティブな社会的影響を担う」
ことなので、生産現場の幸せにもしっかりと目を向けています。


ラロッサ農園はカップ・オブ・エクセレンスにも入賞実績があり、
2008年に28位に入賞しています。
2011年は  ナショナル・ウィナー(国内審査は通過したが、国際審査で選ばれなかったもの)に入賞し、
コンスタントにハイクオリティなコーヒーを作れる環境にあることが証明されています。

一度、コーヒーの甘みをお試しください。