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猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

青柳町の雀さまにお参りしたら、田口町で美しいモズに出会いました。

2020-01-12 07:17:18 | 芽吹きぶらぶら

モズです。雄です。美しい鳥です。
昨日、田口町の田んぼの中で出会いました。
サトウハチローの詩を
思い出しました。

  百舌が枯木に 泣いている
  俺らは藁を 叩いてる
    綿挽き車は お婆さん
  ゴットン水車も 廻ってる

  みんな去年と 同じだよ
  けれども足んねえ ものがある
  兄(あん)さの薪割る 音が無え
  ばっさり薪割る 音が無え

  兄さは満州に 行っただよ
  鉄砲(てっぽ)が涙で 光っただ
  百舌よ寒くも 泣くで無え
  兄さはもっと 寒いだぞ   

   サトウハチロー 「百舌よ鳴くな」
    (「僕らの詩集」1935年(昭和10年)講談社刊)

今歌われている「百舌が枯れ木で」は、サトウハチローのこの詩が、いろいろな人に歌い継がれてくる間に変わっちゃったものなんだそうです。これがもとの詩です。(「世界の民謡・童謡 モズが枯れ木で」を参照してください)

美しいモズの姿を見てて思い出したんです。

 

 朝の用事を済ませて、11時ころ家を出ました。運動を兼ねて青柳町の雀さま(明神宮)までお参りです。アオゲラに会えた翌日ですから、また素敵な鳥に出会いたいなって…

  雀さまの参道で、紅梅が咲いていました。
このお社は青柳町のお社なんですけど、赤城山の「流山」の上にあります。今から20万年ほど前、噴火活動を盛んにしていた赤城山が大規模な山体崩壊を起こしたんだそうです。その時の「岩屑なだれ」で作られた小高い山が流山なんです。もっと詳しく知りたい方は、用語の解説はコチラを、群大の早川研究室の『赤城火山の成り立ち』はコチラをご覧ください。

   参道の木立で鳥には出会いませんでした。
拝殿の脇に、ロウバイと真っ白なスイセンが咲いていました。静かでした。
この社は明神様ですけど、雀大神も祀られているので「雀さま」って呼ばれているんです。「雀」は「鎮め」が転じたのだと物知りさんから聞いています。毎年、4月の末に春祭りが賑やかに開かれてます。

雀さまから赤城白川へ戻ったら、河原でどんど焼きの三角錐のやぐらを組み上げていました。「とや」って呼んでいた気がします。1月15日の小正月の行事ですが、最近は日曜日にやる地域が増えていますよね。

 ついでなんで、田口町まで行くことにして集落道を抜けてたら猫に会いました。田口町の猫です。

  猫に出会った集落を下って振り返るとこんな丘だったんです。丘の端の木立で鳥の姿を見っけたのですが、逆光でなんだかわかりませんでした。拡大して見たら、冠羽の形がありますから、ヒレンジャクだったのかもしれなかったななんて、勝手に思ってみたりするだけです。残念。

 榛名山を眺めながら自転車こいでいたら、頭の上に鳥の群れです。なんだろう、これも分かりません。分からんばかりを嘆いていたら、

自転車を走らせていた用水路沿いの道、用水の対岸の転落防止柵にとまっているモズを見っけたんです。これは知ってます。子どもの時から見てきた鳥です。きれいです。

 雄です。写真もきれいに撮れました。きっちりポーズも決めてくれました。うれしいですね。何を見ているのかな、このモズは…

 

 帰りは、桃ノ木川沿いの遊歩道をのんびり戻ってきたんです。川面をシラサギが飛んで行きます。

  この冬初めて見るコガモです。きれいなカモです。鳴き声もかわいいです。せかせかと泳ぎ、ちょいちょい水に頭をつけて採餌しています。忙しい鳥です。

  キンクロハジロにも出会いました。このカモは潜水が上手です。潜るとしばらくは姿を見せません。水底の貝やなんかが餌なんだって図鑑には書いてあるのですが、桃ノ木川に貝がいるのかな…

 モズに出会ってご機嫌で街に戻って、青井食堂で温かいタンメンを作ってもらって遅い昼食になりました。温かくておいしかったです。

 家への帰り道、三河町の猫は塀の上で日向ぼっこしていました。
出かけるときは曇り空だったのですけど、帰りはとても良い日和になっていたんです。小春日和みたい…

 

  朝食の時から仕込み始めておいた煮込みおでん、大根、コンニャク、竹の子芋、角田養鶏所(上細井町)産の初卵、鶏団子、昆布、それと袋(舞茸、牛肉、銀杏)、二つの鍋に分けて一つはユキ子さんの両親へお届けです。ゴボウ巻き、竹輪、がんもどきは別にして届けてあとから加えてもらいます。
届けに出たら、広瀬川の橋の上から、家と家の狭い間を掻き分けるようにして太陽が沈んでいくのが見えました。一年に一度しか見ることのできない日没かもしれません。

  夕食は、矢切ネギとヤリイカのえんぺらの酢味噌和え、それと煮込みおでんです。おでんは、二人で食べきれませんでした。今日も食べます。

昨日は、美しいモズに出会えたご機嫌な日でした。
記事の最初の写真がきれいなんでうれしいです。

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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野鳥 (藻素)
2020-01-12 08:06:22
横顔のとても美しいモズですね!サトウハチローさんの詩も面白いです。
アオゲラも珍しいです。見たことありません。誰かにたのまれて街中の鉄砲虫を駆除しにやってきたんでしょうか。
子どもの頃、庭木にミカンをさして鳥をよびました。メジロが来るとうれしかったです。
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鳥たちのこと (ヒゲクマ)
2020-01-12 15:30:08
藻素さん
いろいろな鳥に出会えることは幸せなことです。
聴力が低いので鳴き声を楽しむことができません。でも、デジカメと双眼鏡のおかげで見る楽しみは味わえます。だだ、ちょっとだけ気になることがあります。
例えばヒヨドリ、子どもの時には私の家の周り(市街地の端っこの住宅地)では見ることのなかった鳥です。赤城山の鎌倉坂の上に行くと出会ったのを覚えています。30年ほど前からでしょうか、すっかり里の鳥になってしまって、毎日のように出会っています。
アオゲラも里山の鳥です。住宅地で見たのは初めてのことです。
彼らの本来の生活の場が失われているのではないのかなという気がします。もしそうであれば、悲しいことです。
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