猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

中村草田男の「冬の水…」の句から広瀬川へ、ヒヨドリの水浴びに驚いて、「芽吹きぶらぶら」第8回は岡本太郎の太陽の鐘…

2019-12-23 07:06:12 | 芽吹きぶらぶら

木曜日に前橋ミナミ眼科を受診したとき、板倉院長さんが『中村草田男句集 炎熱』(フランス堂文庫)をプレゼントしてくれました。で、読み始めているんです。

  卵黄を掻き解き掻き解く冬夕焼

いいですね、夕焼けみたいな。でも、ここんとこ天気悪くて、昨日も夕方から雨なんです。

 冬の水一枝の影も欺かず

そうだ、水を見に行こう。吉駒は東京の稽古場へ、用事のない私の日曜日、まずは広瀬川の水を眺めに出かけたんです。曇り空の下、流れの穏やかな冬水は川岸の葉の落ちた木々の影を映していました。

  桃木橋から下流を眺めました。水は澄んでいます。少ない冬水は川底も見せてくれています。柳の葉がたくさん沈んでいます。

突然、静かだった水面の一か所が水しぶきをあげたんです。なんだろう、あわててシャッターを押しました。水面で鳥がもがいています、しぶきをあげて羽を忙しく動かしているんです…

そして、水面から勢いよく川にせり出している木の枝目指して飛び立ちました。ヒヨドリです。
ヒヨドリの水浴びなんですね、驚きました。水は冷たくないのかな。こんなどん曇り、気温も7℃ほど、それでも水浴するんですね、ヒヨドリは。

    この記事、昨夜下書き段階から手違いで《公開》してしまいました。その結果、
    23日朝更新のはずの記事が22日夜から公開されてしまいました。このため、
    校正前の誤植の多い記事をご覧になった皆さん悪しからずお許しください。
    なお、記事の日付は、校正後に変更しました。

 

 芽吹きぶらぶら 第8回
  東京で配られた「いま、前橋がおもしろい」を読みながら…

この冊子が配られた東京のイベントはこちらの記事を参照して…

  でね、冊子の「まちなか散歩」を書いているまちなかエージェンシーのスタッフは、馬場川通りを抜けると「西武デパート(注:西友系のリビンの別館)だったビルをリノベーションしたリノベーションしてできた前橋アーツが登場。街角に美術館がある立地は前橋のアートへの距離感を感じさせる。」とアーツ前橋を紹介しています。アーツ前橋のについてはこちらのホームページをご覧ください
来年の2月8日からは、「前橋の美術 ーとなりのビジュツー」が開催されます。前回は、野村たかあきさんも出展したんだいね、今回はどんな皆さんの作品に出会えるのかな…、楽しみです。この展覧会のFBのホームはこちらです
お天気さえよければ、アーツ前橋の前の通りからは赤城山が遠望できるんですよ。
その千代田通を北へ、広瀬川に向かって歩いて行きます。

「広瀬川に向かうと、原生林のような茂みが現れる。岡本太郎の作品「太陽の鐘」が静かにその威容を誇っている。この鐘は前橋ビジョン”芽吹く。”の象徴として2018年3月に設置されたという。」と「まちなか散歩」は書いています。ここで、冊子の「データで読む、前橋」から…

 前橋市は市の面積(311.59㎢)の実に1/5を森林が占めているんです。赤城山の山麓だもんね。太陽の鐘の設置に当たって、設計を担当した藤本壮介さんは、鐘は前から前橋にあった、ずっとここにいたみたいにしてくれるって言って、前橋あたりによく生えている植物で覆われた小さな丘の上で鐘が暮らせるようにしてくれたんです。

 「気に入ってるかい?」って聞くと、「気に入ってらいね…」、だいぶ前橋言葉も覚えてくれたみたいなんです。今日も、Droitへトレーニングへ行くときも挨拶してくんです。太陽の鐘がここで暮らしているわけは、美術手帳のこちらの記事を読んでください。

   それでね、太陽の鐘からお知らせがあるんですよ。聞いてやってください。
「オレはさ、鐘だからみんなが撞いてくれるとちゃんとすてきな音色が出せるんだぜ。でもさ、普段はアーツ作品として保護されてて鳴らさないことになってるんだ。でも、12月31日の大みそかの夜だけはさ特別に、みんなで撞いてくれるんだよ。誰でも撞けるらしいぜ、予約もいらないって言ってるぜ。くわしいことは右の2枚の写真をポップアップして読んでな。鐘撞の問い合わせはさ、前橋市役所の未来の芽創造課のシティープロモーション係(027‐898‐6513)だよ。前橋市役所って面白いセクションがあらいね…」

というわけで、今回の散歩は太陽の鐘までです。
冊子には、「前橋モデルを支える地域に根付いた力。」の一つとして「太陽の会」というグループが紹介されています。名前の素は「太陽の鐘」なんですよ。

前橋ビジョンでスタートした地域創生の前橋モデルは、単なるプランやおしゃべりではないんです。ちゃんとそれを担う市民が、グループを作り、法人を創設し、新しい団体組織を結成して、具体化をスタートさせているんです。太陽の鐘の設置についても、太陽の会が大きな役割を果たしました。太陽の会のホームページはこちらです。

今日の「芽吹きぶらぶら」第8回は太陽の会を紹介しておしまいにして、第9回へつづきます。

 

 結局、昨日は赤城山が姿を見せてくれないまま、夕方からは雨が降り出しました。気温も下がってきていました。今朝は、雨があがってます。どうやらお日さまが見られそう。夕方には、卵黄を掻き解いたような夕焼けが見られるかもしれません。

  吉駒が千葉の人からネギをプレゼントされました。「矢切ネギ」という名のブランドネギです。長さはゆうに1mあります。白いところが40㎝ほど、ものすごくきれいなネギです。触ってみたら、とっても柔らかそう、青い葉の部分も半分は食べられそうです。で、昨夜は1人1本でネギ夕食とすることにしました。
白い部分は4㎝ほどの長さの筒切りにして、その半分を縦に六割りしました。それと青い葉の部分はみじん切りにして水にさらして下ごしらえです。

はい、出来上がりは、「ヒゲおじさん特製の矢切ネギ定食」です。これで、1本ですよ。

   けんちん汁には矢切ネギの青い葉のみじん切りをたっぷり載せて、小鉢はネギぬた、そしてネギ豚の醤油炒めです。おまけのサラダは大豆とオータムポエムです。
ネギ豚の醤油炒めは、厚切りの群馬産黒豚の肩ロースを短冊に切って、醤油と酒で下味をつけ、フライパンでしっかり焼いて、縦に切ったネギとさっと炒め合わせて煮詰めておいた醤油とみりんをかけまわしたら出来上がり、皿に盛ってみじん切りのネギの青葉をトッピングして、フライパンに残った焼き汁を上からかけて、七味唐辛子で風味付けしたんです。
柔らかくて、すごくおいしいネギです。とりあえず昨夜は三品、今夜も何か考えねばと思っています。

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


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4 コメント

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Unknown (藻素)
2019-12-23 08:55:09
芽吹きぶらぶら、毎回楽しみです!
前橋の街なかの今と昔がよくわかります。

雨も上がり、今朝は赤城山がきれいに見えます。
徳島から送られてきた干し柿が美味しくて、心のこもった手作りの味は格別と思いました。
その干し柿と似ておりましたので…

粉が吹いて ちょうど食べごろ 赤城山
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晴れましたね (ヒゲクマ)
2019-12-23 11:21:36
藻素さん
いつもありがとうございます。
いま、自転車屋まで歩いて行ってきたんですが、きれいに晴れ渡ってましたけど、わが家からは赤城山は雲の中でした。でも、踏切渡ったところで、「鬣」の俳句作家、水野真由美さんに出会いました。
 冬晴れに鬣立ててネコが行く
真由美さんの通称は「ネコ」、父親を「親不孝が歩いている!」と嘆かせた娘時代を持っている人です。
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不易流行 (藻素)
2019-12-24 06:15:28
ヒゲクマさん、コメントをありがとうございました。水野真由美さんの句、カラッと晴れた冬の日に闊歩する猫は水野さん自身でもあるのでしょうか。風を切るように壮快な句ですね〜!
昨日の私の句ですが、「粉を吹く」は調べたら季語ではありませんでした。「干し柿」とすると晩秋ですし、「尾根雪」とすると助長です。そもそも赤城山の尾根雪が干し柿の粉に似ているだけでは感動に欠けます。たいへん失礼しました。
水野さんの作品、たったの五七五のなかに、作者らしさと斬新さがあり、なおかつルールもきちっとされていて、プロは違います。
荻窪のラーメン屋さん、春木屋の店主がテレビで言っていたのですが、いつの時代も変わらない味を保つため、時代に合わせて味を変えているそうです。そのコメントに芭蕉の不易流行を思いました。
鬣は、「走れ、俳句!」など、活き活きとした躍動感が今っぽくて素敵です。まさに不易流行を地でいく現代の俳句グループです。
ところで、「卵黄を掻き解いたような夕焼け」は見られたでしょうか?
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卵黄を掻き解いた夕焼け (ヒゲクマ)
2019-12-24 09:29:30
藻素さん
昨日の落日も眺めたのですが、卵黄掻き解くには遠い夕空でした。この冬、木っと出会えると確信して気長に眺めます。
それと、「冬晴れに鬣立ててネコが行く」は、すれ違った真由美さんのうしろ姿を見送って詠んだ拙句です。真由美さんの句ではありません。ちなみに真由美さんの猫の句を一区紹介します。

 猫通ういずれの町も空の底

これは、中新田賞を受賞した彼女の句集に収録されていた句だと記憶しています。
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