また冬に舞い戻ってしまいました。冷たい風が吹いています。赤城山には雪雲が迫っています。困ったものです。
広瀬川の十六本堰です。左側のゲートのある方向が広瀬川の本川、ゲートの水門はまだ基地入り絞められています。カルガモが冷たい風を避けて群れています。右側が端気川、流れてきた水はすべて端気川へ流れて行きます。端気川の赤亀橋下流、しっかり水が流れています。
十六本橋の広瀬川の下流では工事の真っ最中、広東橋の橋台工事とその周辺の護岸工事が続いています。もうしばらくかかりそうですね…
広瀬川の上流、前橋公園の北にある県営柳原発電所です。もうちゃんと稼働しています。発電に使った水は深い放水路を通って利根川に流れ込んでいます。
この発電所の見える放水路の橋を渡ったところにグリーンドームの駐車場があるのですが…
その隅に、普段使われていない囲われた駐車スペースがあります。
広瀬川沿いを上ってここまで来たのはね、昨日紹介した前橋工科大学総合デザイン工学科の卒業制作発表の中に、『猫のための居場所づくり ~前橋公園駐車場の現状と提案』というのがあって、その研究対象となったのがこの場所だったからなんです。
研究の結果作られた模型の写真です。これについて私は語る能力を持ち合わせてないのですが、論文の方は十分に読むに堪えるものでした。猫好きにとって読み応えのあるものになってました。
どういう形で紹介しようかなと思ったのですけど、論文の最初の2ページをそのまま紹介します。
読んでみて、京都大で動物生態学やってた故日高敏雄先生が読んだらどんな感想もつのかなと思いました。私は猫好きで、生態学者の猫に関する研究も読んでいますけれども専門ではありません。どなたか専門家に見てほしいなって思いました。
ね、これって、工学系の学生の卒業制作なんですよ。感心しました。猫好きさんは読んでください。
キキに読んで聞かせてあげたらさ…
<へえ~、猫に関する工学的研究ってのはさ、初めてよ。びっくり! 狩野先生にも見せてあげたら…>だって。そして、
<猫にとってはさ、居場所も大事なんだけど、一緒に暮してくれる人はもっと大事なのよね。ぎゅっと抱きしめてくれるお母さんみたくな人ががいてくれないと…>と言ってました。猫は疑似的な母子関係でヒトとつながっている愛玩動物なんですよね。
前橋公園の現場のすぐ近くの家で暮らしている猫にも会いました。
「前工大の学生が調査に来てたの見た?」
<うん、見たよ、ちゃんといろんなこと調べて行ったよ…>、だそうです。
いずれにしても、前工大で猫の研究に出会うとは思っても見ませんでした。それだけで素晴らしいことです。
でも寒かったいね、公園で自転車のお稽古していた女の子がお母さんと帰って行きます。真冬の服装に戻ってました。
でも、道端にはハナニラが咲いていて…
ついでなんで養田鮮魚店に寄ったらさ、イトヨリだの、アマダイだの魅力的な魚が届いてました。うれしかったです。
帰り道、やっぱ総合デザイン工学科の卒業制作展で見たベンチの研究のこと思い出しました。
2月12日の記事でさ、「車橋と諏訪橋の間にある歩行者専用橋の上でなんか作業をしている人がいます。台の上に板を渡して、眺めたり、いじくったりして議論してました。なんだろう…」って書いたこの写真なんです。
よく見るとね、展示されてたベンチの試作品をまちの中へ実際に置いてみて、その具合をチェックしてたんですね。偉いよね、こういうフィールドワークもちゃんとしてるんだよね。
陽の傾き始めたころの中央前橋駅と広瀬川です。すっかり冬空に戻って…
寒かったんで、夕食はイトヨリでちり鍋をしました。春ニンジンの薄切りに付き合ってもらって、アラから採った出汁で炊いて、ダイダイのポン酢でいただきました。温かくておいしかったです。
箸休めはこの三つ、ノレソレ、アナゴの稚魚だいね、そのノレソレの酢の物、アンコウの肝、それと生の青のりとウドでした。ノレソレと青のりは春の便り、アン肝は冬の名残だいね…
直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。ときどき登場いたしますんでよろしくご贔屓いただきますようお願い申し上げます。
73回目を迎えました今春の美登利会の舞台の様子はコチラです。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください