都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

蹴上発電所の見学など

2018-10-08 02:46:14 | 都市開発

 台風前の秋晴れ、朝はテニスで大暴れ、荊妻はジョギング。慌ただしくお昼をすませ、自転車で蹴上まで駆け上がる。

 産業遺産は大好きだ。

 13:30からの見学だが、13:20到着で最終になった。シルバーが多い。解説としんがりの二人体制で1時間半程。前のN生命は関電とのつながりもあり、見学を提案した経緯もあり楽しみにしていた。

 琵琶湖疏水は0.3~0.5m/km(パーミル)の緩やかさで、京都から大津への船運考慮とのこと( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%B5%E7%90%B6%E6%B9%96%E7%96%8F%E6%B0%B4 )

 蹴上発電所は商用としては日本初(その前に山奥の水力発電があったとのこと)の4.5MW、2基の縦軸フランジがあるが、水量低下で1台のみ稼働。なお、1月から3月は琵琶湖疏水が止まるため発電がないとは初めて知った。

 もともとは岡崎に水力工場群を予定していたが、水力発電に切り替えたらしい。水力繊維工業発祥のLowell ( https://en.wikipedia.org/wiki/History_of_Lowell,_Massachusetts )を想い出す。

 第一発電所は今ないが、両側から樋の水が真ん中の水路に落ちる落差を回るベルトン水車でのどか、被覆していない裸送電線で直流や交流と様々な電圧が混在、斜めの送電電柱もあり。第二発電所は2本の今も使う送水管で横軸フランシス水車(写真で見る限り閉路)を使用しGEの60Hz発電機。建物には六芒星(京都上水道のシンボル)が三条通から眺められ、屋根の風見鶏の尾にもモチーフが隠されている。「功天亮(てんこうをたすく)」の扁額が正面を飾る。イギリス積み煉瓦であるが、RCの骨格の正面だ。

 第三発電所は稼働している日立製の縦軸フランジで騒音がすごい。バケツが円周で回るような構造で効率は悪そうだ、近代的なタービンなどではない。落差は35mというが、第二発電所の鴨川との水位差もありその分を差し引くと25m位か。

 琵琶湖疏水の水量の3割くらいで発電しているとのこと。上流の取水、上水の利用が主になっている状況だ。関電としても歴史資産を守っているとは誇らしい。

 楽しんだ。この後、洛中でリベルテ・パティスリー・ブーランジェリー 京都店( https://libertejapon.com/kyoto/index.html )とドミトリーみたいな We Base Kyoto ( http://we-base.jp/kyoto/ )の内覧会などにも顔を出し疲れた。

 夜には、打合が2時間半もあり、疲労困憊。翌日から雨と台風。

コメント
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