都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

技術者の創造性は会社のエンジン

2009-01-31 18:46:17 | マクロ経済

 ソニーの収益が低迷している。ストリンガーCEOは「技術者はブルーカラーである」との認識らしい。ソニーはもともと技術力と自由な発想と意地から製品があった。それが、この発言ではやる気もでないだろう。しかも、それぞれの事業部を別のビルにしていたのに、なるだけ本社ビルにまとめようとした(きっと集約によるシナジーとか、本部意思の伝達を期待したのだろうが)全く裏目である。しかもこの「ブルーカラー」発言は、本部も生産者も一体であるという日本的生産システムを良く知っていない証である。(20年前、BIG BLUEの方に「日本では本社も現場もみんな同じ食堂で、同じような服で食べる、体操もするんだ」と言ったら目を丸くしていた:スカイブルーカラーをご参照ください http://pub.ne.jp/n7ohshima/?entry_id=1736434 )ソニーから技術者が流出しているというのもむべなるかなであるし、魅力的な製品がかつて程無いのも事実だろう。<o:p></o:p>

 企業には企業の「創造性」の伝承があり、それが採用や大学との関連など人的な資源につながってきた。今回のCEOはそれを上手に活用できなかったケースとして長く反面教師として語り継がれるべきだ。申し添えると、ソニーの「ソフト」というのもピンとこない。あるなら、Ipodをどうして許した。いまや音楽・映画のソフトこそ境界が曖昧ではないか。境界があるのは(エントリーバリア)はゲームソフトくらいではないのか。<o:p></o:p>

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ヌーベル・ラーメン:和醸良麺すがりと吟醸ラーメン久保田

2009-01-31 18:20:49 | 食べ歩き

ヌーベルラーメンとは造語で新世代のラーメンです。無化調、凝った素材、お店の位置づけに特徴ありと定義しています。<o:p></o:p>

すがりは京都は中京区で四条の室町を上がった奥、おうどん「やまもと」の入口の近くにあります。ラーメン(700円)を。高倉二条の系列店でつけそばがお職のようです。<o:p></o:p>

 ここでは、町屋をラーメン店にしたのですが、一度奥まで動線を向かわせ、店舗に折り返すという演出とその結果の店の「溜り」の感じが素敵です。表から裏に入り、そこから表の景色が見えるという楽しさがあります。二人連れが多く、夜はお酒も楽しめるようです。お味は、嫌味の無いスープと御蕎麦の様な麺、驚異的に美味しいチャーシュー(脂が多い3枚肉)、炙り葱と大蒜の茎など楽しいものです。一度夜着たいお店です。(個人的には、お昼なら蛸薬師烏丸東入るの「バスティーユ」が900円とお得ですが)<o:p></o:p>

 久保田は西之洞院花屋町上がるで、くじら軒みたいな外観。寒いので肉味噌ラーメン(700円)を、安さにつられお昼の唐揚げ(3個:100円)も。カウンターでなかなか綺麗。調味料に驚く。桂は山田の「へんこの胡麻ラー油」と上七軒の長文屋の「六味」(六味は七味から唐辛子ぬきです)と「一味(普通の辛さ)」がある。どちらも愛用しているが、美味しい。山田は鋭い辛さと胡麻の香りが、長文屋はきりっとした味の複合で味を引き締め調和させる。味噌ラーメンは胡麻抜きの和風担々麺である。量は少ないが、唐揚げが美味しい。(お昼はご飯が100円で食べ放題とのこと)ラー油と六味と一味でお味が更に良くなる。<o:p></o:p>

ラーメン好きにはお奨めだが、北には珍元のラーメン(450円と挨拶つきだ)、もう少し南西にいくと洋食の最強「ぱ*らんて」もあるし悩ましい。<o:p></o:p>

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新しい店にトライのカキフライ 3店:さまざま

2009-01-31 18:08:13 | 食べ歩き

 今週は風邪が抜けきらず、目まで調子が良くなくて本も読み進まない。その中でも、新規に3店。先ずは内本町の「ふじ家」、有名なシェフがいるという。お店はオフィス・ビルの地下で、東京は神保町のレストラン七條に似た雰囲気。入るとカウンターとテーブルで奥が厨房の様。(どこかの居抜きか) 迷わず的矢のカキフライ(1,000円)を。御主人と手前のアプランティ君(お孫さんか)とご指導のやり取りが。牡蠣は5個で薄い衣で薄い揚げ色、パン粉も細め。丁寧な包丁の入った酢橘をかける。お醤油も。タルタルソースは別皿。お味は、磯の味が濃く、生っぽい。恐らく低温、短時間の揚げ方であるが、牡蠣の味を楽しむ方向き。お醤油も、タルタルも、ソースもピンと来ない。試しに卓上の塩と胡椒で食べると美味しい。(高田馬場の「とん太」にならう)ご飯は美味しい。蛤の赤だしも味噌の嫌味なく山椒が香り、蛤も美味しい。お漬物も自家製で、茄子、白菜、胡瓜にすり胡麻で隙がないが量は少ない。ご飯と赤出汁だけなら毎日食べに来る。印象は藤田嗣治の絵のようで、上手いんだけど厚みが欲しい感じがする。(かつての難波新地のABCに思いをはせる)夏のカレーを一度頂きたい物だ。<o:p></o:p>

 次に、新地のロンに行ったがカキフライは無いとのことで、グループの「北斗星」に、先日のぶどう亭の兄弟店。カキフライとハンバーグで980円。ぶどう亭とスープなど同じ。カキフライは3個で上にタルタルソース。なぜかお味が磯くさい。衣は硬く、普通でパン粉も大きさが普通でカラリと揚がっているが、どんどんタルタルソースで湿気っていく。ハンバーグもドゥミグラス・ソースの力が弱くちょっともてあまし気味。洋食の店屋の味が炸裂しない。カキフライは店内の清潔さ、値段ともにぶどう亭がお徳か。お隣の方のしょうが焼き、スープカレーがとても美味しそうであった。裏を返すか。<o:p></o:p>

 京都は下京区四条室町の某店。お昼のランチで名を馳せる。12時開店とともに口開けの一団となる。ここはフライと鉄板ものである。カキフライ(950円)を注文してから12分でカップスープ(熱くて塩辛い)がくる。17分でカキフライ(揚げてから数分油きり)登場。薄いタルタルソースが掛けまわしてある。醤油はなし。胡椒もない。牡蠣は7個で、かなり揚げの濃い衣でやや厚い。牡蠣自体は塩が効いており、ソースなどの必要がないが、付けあわせがキャベツだけで単調である。3個目で飽きてきた。どうにか完食したが、せめて醤油と辛子くらい置いた方が良くはないか。相変わらす定食がお安く人気でした。お隣の方は、30分待っておられました。段取りよくするために開店前に、ガルニとともに盛り付けておくとか工夫が必要ではないかと心配になります。フライヤーと鉄板のお店ですが、これならニューハマヤ 北浜店の満足度を思う。(喫煙可です。。。。狼煙の匂いが)<o:p></o:p>

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権益の時代:既得権が価値で格差

2009-01-25 08:51:09 | マクロ経済

 経済議論が喧しい。この経済を受けて、当ブログを含めにわかマクロ経済の解説が多い。格差の問題として、「派遣」、「請負」(違いは http://www.haken.or.jp/_contents/haken_qa/haken_09.html )がある。正社員と待遇があまりに違うという問題と、派遣・請負だから仕事が確保されるという指摘の両方がある。マクロ的には低成長の時代で収入(Y)つまりは仕事(給与)の量が減って、仕事を分け合っている状況である。しかし、正社員は様々な事象に対応する能力が要求される。派遣・請負は業務が区分されるが、雇用リスクがある。ここで、正社員のリターンとして、収入と雇用保証の格差がある。<o:p></o:p>

 正社員の待遇を派遣・請負に分けるべきだというが、なかなか上手くは行かないだろう。それは保持している権益はなかなか手放さない、むしろ守りに入るという、硬直性(Sticky)があるからだ。<o:p></o:p>

現在、二世議員の多いのもその権益の囲いこみのように思える。格差ができれば出来るほど、権益に敏感になり、権利の主張が増える。(逆に義務には目が行かない)<o:p></o:p>

 これは、経済学で解決できる問題ではない。社会的な倫理(Ethics)も問題であろう。これを再構築するには、先ず、持てるものは、奉仕する必要があるという、「Noblesse Oblige」( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5 )を明確な規範とすべきだ。そのためには議員、官僚、企業経営者からの「社会への貢献」を誘導すべきだろう。具体的政策では、寄付は所得控除とする(累進課税は更に進める)、 ただ乗り、投機の所得の課税を進めるなどが先ず制度として必要であろう。次に、セレブなら社会貢献をしないのはおかしいという風潮をマスコミが出すことだ。(すみません、ソーシャル・キャピタルが読み進みません 次にでも)<o:p></o:p>

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淀屋橋名物ニューハマヤの仮説

2009-01-25 08:49:41 | 食べ歩き

 考えあぐねているニューハマヤを話題に。大作です。<o:p></o:p>

本町、淀屋橋近辺に3店:北浜店(三休橋筋西)、道修町店(横堀)、平野町店(御堂筋西)にある。それぞれ味が違い、ご主人も違うが、鉄板の上で細切りの豚肉炒めを山済みにし、そのつど取り分け「たれ」を掛け炒めなおす。その横でバターを引き玉子を割り、塩と化調で味付けし、軽く混ぜたスクランブルエッグ(以下 玉子)を作る。あらかじめキャベツの乗ったお皿に盛り付ける。お客はお櫃からご飯をよそい、福神漬けと豚汁とともに食べる。テーブルのリー・ペリンのソースとタバスコをかけると味がいっそう良くなる。塩っぱくて、脂もあってご飯がすすすみ3杯飯となりメタボも夢ではなくなる。大体800円くらいである。<o:p></o:p>

今回は北浜店である。ここには何故か「本日の定食」があり、限定でハンバーグやカレーが800円である。もれなく玉子がつく。また、牛肉と玉ねぎの炒めたものと玉子もあり1番定食である。豚肉より脂が少ない。また、付け合せにオニオンやマカロニサラダが付いており、3店のなかでも洋食屋の矜持が高い。ついでに店のおばさま方の「いらっしゃい!」の声も高い。全く店の看板が見えないくらいなので敷居も高い。ここでタバスコを思い切りかけて1番を食べると元気が出ます。<o:p></o:p>

この「ニューハマヤ」は少なくとも30年前からある。どうして「ニュー」で「ハマヤ」なのか。推察するに北浜から出たから「ハマヤ」ではないだろうか。北浜店ではしっかりした揚げ物やカレーなども日替わり定食にあるので、鉄板焼きだけではない洋食屋であったと思われる。洋食の「ストーブ前」は炒め物で豚肉しょうが焼きが有名であるが、ここのはしょうが焼きではない。あくまで醤油味豚肉細切れというべき独自のものである。想像するに洋食屋でステーキを出すのに鉄板もあったが、賄いの細切れ肉を炒めて食べていたところ評判になったのかもしれない。(東京の定食チェーンの「バンビ」に醤油味の玉ねぎと豚肉炒めの「ドカン鉄板焼」があるが、もともとは賄いとのこと、すぐに出てくる)<o:p></o:p>

北浜という株関連の立地であり、証券会社近くでは、味がよく手早い料理が重宝されるといわれる。口のおごった客に鉄板のステーキ(みそのが元祖らしいが、もとお好み焼が出自で1945年創業とある)を出すつもりが、お昼に証券会社の前場(1130)が終わった頃から、気ぜわしい客にすぐ出せる料理として「細切れ焼肉」が発展したのではないか。ステーキの端切れ肉の活用から、豚肉の利用へ(大阪では珍しい) 鉄板利用で焼き置きとして、縁日の屋台で焼鳥を炙って出すように、タレで炒めて柔らかに、それにバターと玉子で洋食の味としたのでは。ペリンのソースとタバスコはあとからであろう。不思議なことにマスタードは無い。関西洋食屋の定番の福神漬けが控える。(阪急食堂の影響か 後述)豚汁は肉で出汁が取れるので副産物だろう。洋食屋でお櫃は見たことが無いが、忙しいお客にはそのほうが手っ取り早いからかも知れない。なお、3店ともつながりがあり、箸袋に3店が記されている。さらに、マークがあり、蟹のような形のなかに「ニューハマヤ」とある(平野町店、道修町店の入口の看板や、箸袋、小皿に見られる)確か、北浜店以外は夜もやっているらしいが一度として訪れていない。(改装した道修町店は店主が替わり 「ぐるなび http://r.gnavi.co.jp/k253004/ 」に載っている)<o:p></o:p>

このエリアのご飯食べ放題と肉でつながる本町のステーキ ラジャではオニオン醤油だれでマスタードがある。スエヒロの石焼ステーキも同じで醤油とマスタードである。ニューハマヤのタバスコはお客様の進言か、それともスパゲティに使っていたのか。(輸入は1945年からとある)リー・ペリンのソースは明らかに玉子と相性が良い。しかし、このソースを置いている洋食屋を他に知らない。(アメリカにいるとき使っていたが鋭い味で、使い方を聞くとソースやカクテルの隠し味に使うのが主であった、びしゃびしゃかけるのは日本のソースのみである、そういえば 阪急食堂の「ソースライス」にも関係があるのかな http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9 )店の歴史は不明であるが、初代の「ハマヤ」から暖簾分で3店に分かれたのであろう。どの店も自前の建物であり、元の店の移転補償があったのかも知れない。(蟹がみえるくらい川に近いところにあったのかな)<o:p></o:p>

そのうちお聞きしてみたいが、謎は謎で勝手な推理が楽しい気がする。都市の楽しみである。<o:p></o:p>

なお、肉関係でご飯食べ放題は、北浜にステーキ割烹 あだちがある。お惣菜まで食べ放題の鉄板に載ったステーキだ。梅田ならぶどう亭(梅田) しゃぶ亭(西梅田本店:胡麻ダレが絶品、葱、一味、大蒜がたまりません)がある。<o:p></o:p>

ニューハマヤにご関連の情報ありましたらお教え下さい。<o:p></o:p>

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WTC大阪の鑑定と賃料の謎

2009-01-24 14:16:31 | インポート

久々にマクロではなくマイクロ・エコノミクスのお勉強をする。WTC大阪は鑑定価額が大阪市153億円、大阪府95億円と開きがある。もともとこの開発は1,193億円の総事業費とのことであるからどちらにしても10%位の価値になった。また、大阪市も賃料を4,700/㎡を4,300/㎡にするという。共益費が不明であるので4,500/坪と仮定しても共益費込み20,000/坪から18,800/坪という賃料水準である。一体、鑑定ではどのくらいの賃料かと試算してみた。以下は前提条件である。<o:p></o:p>

延床 149,000㎡、貸床面積73,000㎡(うちオフィス61,000㎡、商業12,000㎡)敷地面積20,000㎡、路線価 前面185千円/㎡、側方180千円/㎡で試算した。要求利回りは、日本不動産研究所の第19回投資化調査で御堂筋の利回りが5.3%なので6.0%とした。なお、商業は2.6億円/年、その他収入(駐車場、展望台など)が3億円/年(H16年 5ヵ年経営再建計画のデータより)としている。大まかな試算であるが、大阪市の前提で賃料は1,300/㎡(共益費4,500円として共込み8,800円)、府の前提で930/㎡(共込み7,600円)となった。恐らく、商業、その他の収入を多く見込んでいるためオフィスの賃料が低いのだろうが、本町から22分(東京なら汐留・新橋から臨海副都心までの時間に相当する)の立地ならば本町の賃料から考えるとこのくらいかもしれない。とすると府庁の移転は賃料負担の軽減としてのリストラである。但し、一般企業と違い府民の利便性大幅低下、大阪都心の集積度低下という「社会の便益」は低下する。ここでいう「社会の便益」とは社会全般という意味で、官庁の単体収支を指すのではない。<o:p></o:p>

 また、鑑定からの賃料では現在の大阪市の支払い水準との乖離が大きい。更に事業費の10%の価値しかなくなった開発なのに責任は明確ではない。価値が100億円として土地が無料としても、建物は延べ面積あたり22万円/坪の価値しかない。中古のマンションでもここまで安くはならないだろう。<o:p></o:p>

 さらに、橋下知事は「城替え」で「意識改革」といっているが、そうなるのか。社会全体の便益を考えるべきである。エコロジーの時代でもあるし、夏は風が通るような低廉な建築で環境に優しい名護市庁舎( http://www.arch-hiroshima.net/a-map/okinawa/nago.html )のようなものを考えると良い。<o:p></o:p>

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葵再訪:今日の定食 ハンバーグ、牛串かつ、エビフライ

2009-01-24 13:32:05 | 食べ歩き

今週はとんでもない風邪で鼻と喉の痛みで過ごしました。カキフライできず。朝元気に寒風のなかテニスへ、用事を済ませて、「ぱ*らんて」に行こうと思ったが、雪も舞始めあきらめ、お近くの、先週感動した下京区の葵に。定食は、ハンバーグ、牛串かつ、エビフライなのでこれにする。清潔なキッチンである。牛串かつは初めて食べたが玉ねぎを挟んでいるもの。からりと揚がっている。ビールが合うだろう。エビフライは歴史的洋食の揚げ方で身を半分に縦に切れ目を入れて広げている。キスフライのような形である。なんとも美味しくタルタルソースも良い。ハンバーグは柔らかでつなぎが多い。肉の旨味があまり感じられなかった。ドゥミグラス・ソースは上品だが薄いお味。嫌味がなく、軽く食べられる。ご飯は秀逸、お代わりも出来るようだ。お汁は、白味噌の混じった赤味噌で大根の千六本、お出汁は鯖節のような強みがある。食後のデミタス・コーヒーが親切。1,000円です。<o:p></o:p>

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WTC 府庁移転の鑑定とまちづくり

2009-01-18 10:01:53 | 都市経営

前に 2008.10.19 大阪府庁と大阪市:ネゴシエーションからの分析( http://pub.ne.jp/n7ohshima/?entry_id=1723251 )に書いたことが現実化し、今は鑑定を調整しているとことである。新聞によると、一般テナントがいて4,000㎡程足りないそうである。それなら移転補償を積めば良い。但し補償額はテナントの事情により基本となる営業補償の額は変わる。(例えば、そこでなくては営業できないようなお店や業種なら高額になる)この移転補償は大阪府の取得額には鑑定額として付加されるが、大阪市への売却額としては鑑定額として控除される。(つまりは営業補償として支払われるから差額が出る)この移転補償額も今後どうするのだろうか。 <o:p></o:p>

府庁の移転により大阪市都心部の受ける影響は多きいのに、地元(商業者、就業者)や大阪市の都市計画関連からの意見は無いのだろうか。また公聴会もなくして移転を決めてよいものか疑問である。所謂、ソーシャル・キャピタル(次に論じたいテーマです)の喪失と感じている。<o:p></o:p>

 

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法律の時代から創造の時代に

2009-01-18 09:57:54 | マクロ経済

最近、コンプライアンスだとか、マニュアル化だとかで「それなら決めましょう」ということで社内規程の整備と遵守が求められている。これは、会社内の「様式化」と「法律優先」で一種の小型政府となりつつある。法律を定めていくのは社会の構成秩序のためであるというのはよく分かるが、それにしても内部の統制のため「法律」が幅を利かせすぎてはいないか。むしろ、会社とはこのパラダイム変革の時代、外部的な顧客である新商品や新技術などの「革新」「創造」に向かうべきであろう。<o:p></o:p>

 もともと芸術は「法律」とは無縁である。例えばパブロ・ピカソは実はデッサンの達人であるが、飽き足らず、自分の流派である「キュビズム」を立ち上げた。美術はこのような、新しい流派の家元が次々出てくる自己主張の激しい世界である。( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E7%BE%8E%E8%A1%93%E3%81%A8%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%BE%8E%E8%A1%93 )<o:p></o:p>

 今の変革の時代にあると、内部統制よりも「創造」の誘発が重要と考える。また企業も「コスト圧縮」、「人員削減」という、結局は経済の縮小均衡を目指すよりも、競争優位の確保やパイの拡大を考えないのかと思う。現状の経済ショックがあまりの大きく、対処療法にまずは走るにしても、今後の展望がなさ過ぎる。かつての日産のゴーン氏による再生でも、リストラと共にスカイラインやフェアレディというイメージの再構築という「夢」があった。その「夢」のためほとばしる熱い創造が欲しい。<o:p></o:p>

 そのためには、先ずはR&Dの優遇が望まれ、費用の損金算入はもとより、太陽電池、蓄電池などのエコ関連への資金提供がある。さらに新分野である農業の株式会社化(自給率とエネルギー生産)などの横断的政策対応が必要だ。やりたい技術、研究、市場はいくらでもある。そちらに目を向けるべきではないだろうか。<o:p></o:p>

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大阪市の商業の2011年問題とMax Minimum 戦略の終焉へ

2009-01-17 19:35:49 | 都市生活

 阿倍野に2.1万坪の商業(ヨーカ堂(GMS)と東急ハンズが核)の開発が11年開業とのこと。近鉄百貨店も3万坪に増床とのこと。商業の2011年問題はどうなるのか。先ずヨーカ堂は郊外型のようなものでもあり需要はあるだろう。東急ハンズは、江坂、心斎橋に次ぐ出店であるが収益はどうだろう。それ以上に、阿倍野というと明治屋、マルヨシ、珉珉のある猥雑な街が面白かったのだが、小奇麗になるとどうかな。<o:p></o:p>

 さて、大阪市の商業はどうあるべきか。マクロでは梅田、心斎橋、難波、天王寺、(西宮、神戸、京都)のパイの奪い合いであろう。特に梅田で陣取り合戦、テナント誘致合戦となろう。個々で最近のデパートであるが賃貸が増えて来てショッピングセンターと差異が少なくなりつつある。しかも欲しい物があまりなく、専門知識も衰え、何処も同じような品揃えである。これは 平均化で失敗を最小限にする方策(Max Minimum)である。夢を売るデパートがこれではいけない。そうなるとコスト勝負で、割引しかなくなり、専門大店、ディスカウンターに太刀打ちは出来ない。<o:p></o:p>

 やるなら、思い切って「残り物売場」(Filene's Basement:デパート売れ残りを地下で売った)や「無いものはない」(Nordstrom 等)やって欲しい。阪急には是非ともレトロなリネンが素敵な「特別食堂」の復活を望む。当たり前のお店ではいまや競争力はない。購買力が低下し、ものあまりの今、商業はわざわざあそこに行きたいと思わせる、空間、品揃え、専門知識、サービスが欲しい。<o:p></o:p>

 最近、10年来使っていたズボンプレッサーが壊れた。その15分後、比較検討の上、格安でネット注文を完了した。(ちなみに家電専門店より安く、手数料なし、送料も格安である)二日後の晩、届いた。この時代にデパートは何をするのか。<o:p></o:p>

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カキフライで大当たり:ぶどう亭(梅田)、葵(下京区)

2009-01-17 19:12:01 | 食べ歩き

 今週は、とある北浜の天ぷらのお店で食べながら、東京 新宿のつな八のお昼定食(1,260円)は如何に偉大かと思い知らされました。閑話休題。<o:p></o:p>

 梅田の第二ビルの地下2階にあるぶどう亭へ。ステーキなどで有名なお店の姉妹店。迷うことなくカキ(3個)バーグセット(940円)。お弁当もあり、心斎橋のとん平のようなたたずまい。厨房はさらしで磨き抜かれており、きびきびした動きがある。ご飯とスープは御代わりできます。スープは掻き玉若布でいまひとつ。牡蠣は小ぶりでからりときつめに揚がり香ばしく磯の香りが良い。タルタルソースを下にひいているのも親切(上にかけると衣がふやける)。お醤油と辛子とタルタルで美味しい。ハンバーグもかみ締めのあるしっかりしたものでご飯が進む。御代わりをお願いすると、洋食屋独特の、表面に筋が付く盛り付け(しゃもじで段階的に盛るやり方)で嬉しくなってしまう。大変美味しく雰囲気も良い。ステーキがお職のようなので裏を返そう。ぱ*らんてより店屋の味がする。<o:p></o:p>

 ついに、瞠目すべきカキフライに出会いました。下京区室町松原上がるの「葵」です。テニスの後、用事を済ませ、前を通りかかると「カキフライ(1,000円)」が。綺麗な店内。さらしのキッチンで驚くほど清潔。口開けの客となり、見ていると小ぶりの牡蠣に衣をつけ、フライパンで揚げる。見事なキャベツ、レタス、パスタのガルニに6個盛り付ける。高温でからり、衣は薄くパン粉は大きめ。磯の香りが適度で身の締まった小ぶりの牡蠣です。充分に塩で揉んであるのか塩も感じます。油は新しく軽めで嫌味がありません。これはこころたゆたうお味です。始めはお醤油とタルタルで、牡蠣に塩気があるのでソースにしたところこちらのほうが楽しめました。(ソースの銘柄不明ですが美味しい、今度聞きたいな)原価が高そうで量は少なめです。(テニスの後だからかもしれませんが)デミタス・コーヒーも頂けます。ステーキも美味しそうですがお値段が。ポークカツやエビフライ、鱧、ステーキの定食も美味しそうでした。あまりに洗練されており、ご飯より、お酒があうお味でした。東京の香味屋を思い出しました。<o:p></o:p>

 

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スケッチを追加しました、御覧下さい

2009-01-12 16:48:50 | 芸術

  お正月にスケッチブックにたまっていたスケッチをスキャンして取り込みました。ホームページにアップしましたので御覧下さい。学生時代から就職、結婚、浦安時代のスケッチをほぼ時系列でまとめております。昔から同じ描きかたで発展がないなあと感ずる次第です。<o:p></o:p>

 よろしかったらどうぞ。25枚ございます。<o:p></o:p>

http://www15.plala.or.jp/n7ohshima/sketch1.html<o:p></o:p>

http://www15.plala.or.jp/n7ohshima/sketch2.html<o:p></o:p>

http://www15.plala.or.jp/n7ohshima/sketch3.html<o:p></o:p>

http://www15.plala.or.jp/n7ohshima/sketch4.html<o:p></o:p>

http://www15.plala.or.jp/n7ohshima/sketch5.html<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の再入場見合わせについて

2009-01-11 20:42:13 | 都市計画

 新聞に、再入場が出来なくなって、入口前の飲食(ユニバーサル シティ ウォーク 大阪)で格安の食事が出来なくなったと書いてあった。訝った。昔、アメリカのテーマパーク視察に行って聞いたことは、「アトラクションでは儲けないが、飲食、お土産で儲ける」というものである。ちなみに、浦安のディズニーランドでは、①弁当持ち込み禁止、②飲食は入口付近に無い、③お土産は舞浜駅前のイクスピアリ と綺麗に王道を歩んでいる。ちなみに、パーク内でのお食事はサービスに要する時間、単価など色々ご意見もあろうが、ポップコーンの容器ひとつ取っても「夢」がある。<o:p></o:p>

 恐らく、USJでは開発の経緯があったのだろうが、一旦出て、普段と同じような食事では夢の状態が壊れる上に、パークの収益も悪化する。モールの企画とマーケティングに課題があるのではないだろうか。モールはアフター・パークをターゲットとするか、それとも独自の集客をするかであろう。当初のお客様の行動パターン、消費、来客人数、季別変動、提供メニューなどに関するフィージビリティを知りたいものだ。<o:p></o:p>

(シティ ウォーク 大阪はエクスピアリと違って、パークにあまりに近接していること、またテナント構成・ターゲットがフェスティバル・マーケット・プレイス(FMP:観光商業)とは乖離が見られ課題があるのでは。再入場見直しとともに再考が求められよう)<o:p></o:p>

 

 
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都市の変容:東京集中は止まるか、田園都市は

2009-01-11 19:50:42 | 都市計画

 書店に行くと経済悪化の本が並んでいる。景気悪化の犯人は「投資銀行」、「格差」、「派遣」になっている。この反動で、福祉政策が見直されている。またワークシェアリングの検討も進んでいる。となると「余暇」の価値が大事となる。都心居住は利便性や都市観光の享受があり、余暇に対応できる。加えて、新春の年賀状で家庭菜園の写真を見て思ったのだが田園都市(郊外)も可能性がある。サービス業と農業の両立である。これで市場に流通できれば更に良い。(茄子、胡瓜などは一時に成って食べきれないで困ることが多い)<o:p></o:p>

 さらに、東京への一極集中も収まる可能性がある。仕事の効率性、情報の集中、企業の集積などの効果で東京は「効率」が高いが、生活満足度は(私見であるが)関西のほうが高いように思える。他の中核都市も同様であろう。(井坂幸太郎の書く仙台は魅力的である 等)東京はあまりに発展し続けた。今までの「全総」がどうがんばっても東京集中問題は解けなかった。しかし、今後は仕事の効率から生活を楽しむというパラダイム・シフトにより東京集中がやっと変革されるのではないか。<o:p></o:p>

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サービス業の生産性向上とは、派遣と製造業の強みは

2009-01-11 19:49:25 | マクロ経済

 経済の状況は急変した。だが、中期的には労働人口の減少、エコにからむ新産業育成など雇用の需要はあるはずだ。アメリカでも、女性の労働算入が経済発展の一因であった。(但し既存の給与は下がり、女性の上乗せ分でまかなった)<o:p></o:p>

ソニーの盛田氏の発言(2000年頃)であったと思うが、日本には三種の産業があり、輸出産業 国内産業 公共であるという。このうち輸出産業のみ生産性が高いとの趣旨であった。トヨタを考えよう。かつて社員一丸に「カイゼン」運動があったが、いまは派遣が多くなりできているのか。それとも「カイゼン」は限界で、コスト圧縮しかないのか。とすれば、同じような製造手法では人件費の安い海外に優位性がある。トヨタはその強みの「カイゼン」の競争優位を失った、だから製品力(ハイブリッド、新型のクラウン(いつまでもクラウンからの脱出))へのシフトがあったのであろう。それは高付加価値であり、値段が高い、つまりは不況に弱いという側面がある。<o:p></o:p>

一方、サービス業を考えてみよう。企業の外部性としてクレームやコンプライアンスへの対応でより忙しくなっている。(仕事の繁忙化)さらに、企業の内部性として、組織や評価体系は変化しているが、旧来の「会社文化」が変化していないケースもままある。一般的には戦略的な専門知識のMBAなどが求めれれるが、実は会社独自の文化への馴染ませ方が大事だという声も聞く。さらには、金融工学という新しい投資銀行のビジネスモデルの破綻を見て「原点回帰」というアンシャン・レジームの動きもある。これは、企業の変革の問題である。アメリカでもGMのような歴史ある会社は労働関係の遺産(Legacy)が多い。<o:p></o:p>

生産性を上げるという議論は簡単だが、その手法は企業の変革、競争から生まれるように思う。そのための方策が事例として出てくれば、右にならえになるのかも知れない。<o:p></o:p>

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