都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

デパートの未来は

2009-02-28 08:59:05 | 都市生活

 考える前に、「攻防メガ百貨店」(日経)を読んだ。「売り手」から「買い手」へ、「サービス消費に向かう」、「伊勢丹は体育会系」、「大丸の研修センター」は参考になった。<o:p></o:p>

デパートでは見るだけ、試すだけ、聞くだけ 買うのはネットとなると困る。あくまで「試すもの」として 靴などが強みとなる。ノードストロムは20年前から靴に特化している。<o:p></o:p>

お客様と スタッフの(商品知識)のやりとり。楽しい(ハレの場)、そこでしか売っていない(昔のゴティバ)、いつも馴染み(店員、オーダーメード)、着てみて分かる(服)、つけて分かる(化粧品) 、楽しく食べる(大食堂)などお客様の行動から考えよう <o:p></o:p>

車から徒歩、自転車の来店も多い。それでも「着替えたくなるような」お店が欲しい。店内の独自の雰囲気と緊張感が欲しい。そこでは、「お客様」への丁寧さでなく、抱える「問題解決となごみ」が両立して欲しい。結局、デパートは「モノ」とスタッフの知識であろう。<o:p></o:p>

最近、超大型(2万坪)のデパートが多いが、スタッフの質と量が追いつくのか懸念がある。ショッピングセンターとデパートの合いの子にならなければよいが。<o:p></o:p>

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雨の桂離宮

2009-02-28 08:48:16 | 芸術

冬の雨の中、桂離宮を訪れた。いつもの風景とは違い石がしっとりと色が深い。真・行・草の飛び石が綺麗だ。灯篭などの石も苔もいつもと違う味わいがある。土壁も土台のあたりが濡れていて風情がある。竹の軒樋や縦樋も雨で濡れて、流れの様子がわかる。この樋だけでも維持管理のご苦労を思う。<o:p></o:p>

 桂離宮は砂糖菓子のように繊細で儚い。清潔で大胆、且つ鄙びている。来るたびに心の感度が洗いなおされる思いがする。<o:p></o:p>

これは日本の誇るべき財産である。帰りは笹垣(桂垣)を見ながら、中村軒でお菓子を購う。昔は、畑の中にあったお店であるが、今でも趣はある。<o:p></o:p>

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メディア不況を思う:鰯の群れと同質情報の流れ

2009-02-22 09:42:55 | マクロ経済

先日読んだ「市場リスク 暴落は必然か」に経済理論では「完全市場仮設」があり、市場は効率的で情報は市場価値に織り込み済みであるとの仮定があるが、「市場はランダムウォーク」し、リスクの「後講釈」ならなんでも言えるとある。<o:p></o:p>

経済の変化として、20年前の新理論は、経済政策に「だまされない(can not be fooled)」、なかなか変わらない「粘着性(Stickiness)」などがあった。<o:p></o:p>

賢くなった消費者であり、情報は過多でもある。だまされないはずが同じような「後講釈」がはびこる。原油は200ドルになるという本が、サブプライム関連の本がどれだけ出たか、今は不況本だ。また最近は、手法の模倣が見られ、同じ機能や特徴の品物が溢れる。例えば、白物家電なら、エコ やプラズマ・イオンである。<o:p></o:p>

情報を選択し、だまされないはずが、単一化した情報と製品の「バンドワゴン」にのせられている。さらにその状況が新しいバンドワゴンを呼び込むという、循環する同一情報の再生産が行われている。その原因として情報の量は多いが、発信側も、受信側も見解・理論が無く、右にならえが原因ではないか。企業も同じで、経営方策は右にならえである。世の中が一斉に同一の方向に向きすぎている。更に、情報の量と速度が循環をますます早めている。まるで一団となって泳ぐ習性がある鰯の群れのようだ。これは、身を守る作法か。メディアは本来なら多様な見解を示すのが「差異」であり「矜持」だろう。<o:p></o:p>

日本経済は病んでいないと思っている。アメリカは運転資金が無い、貸し出す銀行も無いという問題な状況だ。その差(収益力、不良債権 等)を良く比較すれば良い。日本国内でできることを考えればこれくらいの経済状況は克服できる。それをさせないのはメディアによる「怯え」だ。貯蓄に向かうのはよい。将来V字回復する原資と思っておれば良い。それにしても、不景気にかこつけた「損出し」、「給与カット」がはびこってはいまいか。<o:p></o:p>

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投資はリスクに見合ったリターンが正等:市場リスク 暴落は必然か

2009-02-22 08:57:46 | マクロ経済

市場リスク 暴落は必然か              リチャード・ブックステーバーを読みました。大作で、お奨めです。<o:p></o:p>

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モルガン・スタンレー等でリスク・マネージメントを担当した今はヘッジファンドの運用を担当しているMITの経済博士の著書 2007年。<o:p></o:p>

原題は A  Demon of our own Design  Markets, Hedge Funds, and the Perils of Financial Innovation <o:p></o:p>

(訳は課題が多い。原著で読みたい。例えば P204 「損失を吐き出しつづけていたため、経営幹部がこのスポーツに乗り込んでくるのも時間の問題だった。~リスク・マネジメントの慣行への洞察を提供することとなった。」は分かりますか)<o:p></o:p>

指摘は「密結合」 連鎖する事象、「複雑性」 金融商品としての仕組みの複雑性、企業のリスク管理や組織の複雑性(合併の進行) 対策は金融商品の単純化とレバレッジの低下という当たり前のものだが、論証と経緯が面白い。いかにヘッジファンドが鞘取りやレラティブ・バリューなどの手法を開拓したかを書いてある。また、14Pにリターンはゼロサムゲームとある。誰かが高い金利なら、その分誰かが低い金利とある。誠である。それでも「自分は儲かる」として筆者は投資しているなど「馬力」がある。<o:p></o:p>

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大阪府のWTC移転の経済効果試算への課題提言

2009-02-21 16:08:09 | 都市経営
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 新聞によるとWTC移転効果は7,800億円とある。WTC周辺の就業人口や居住人口が増え、年間492億円の消費を生み出す効果があるという。府立経済研究所の算出とのことで府庁の跡に25万㎡のオフィス・商業が建設された場合とある。経済の基本に課題がある。作れば作るほど需要があるという前提だろうか。<o:p></o:p>

まずWTCのある南港は大阪市弁天町の都市信託 阿倍野の再開発とは立地が違うのか。いまやマイナスサムの時代である 供給は需要を上回り、価格調整か供給調整になる。経済の基本であまりに初歩的で言うのも憚る。<o:p></o:p>

 次に府庁の立地はオフィス開発のポテンシャルがあるのか疑問である。今後の大阪市での供給を科踏まえての見解とは思うが浅学非才でもありお聞きしたいものだ。商業は更に疑問で、天満橋の状況をご存知か。住宅なら需要は大いにあるが、大阪城の回りでのタワーマンションの林立は避けたいのであろう。本来、ますは、難波長柄豊崎宮と上町台地の景観、環境保全を考えるべきであろう。(ご提案している大阪クロス案のほうがよろしいかと思う http://pub.ne.jp/n7ohshima/?entry_id=1709124 )<o:p></o:p>

 さらに、利用者の利便性が低下する。府庁には許認可の来訪が多い。仮に5,000/日としよう。(原単位が不明だが3万坪の庁舎なら打合せスペースは500席があり10回転とした)、給与は間接経費込み(給与の1.52倍)で1,000万円/年、年間2,000時間の労働なら5,000/時である。WTC移転で乗換えを含め、片道30分、往復60分余計にかかるとすると、経済損失は5,000/時×1時間×5,000人×250日で62.5億円の損である。492億円の消費というが利益率が10%なら49.2億円の付加価値であり、差し引き13.3億円の損失がある。利用者はそれだけの負担を強いられることになる。<o:p></o:p>

 付け加えると、都市として、秋田市、金沢市では都心の核施設を旧来のところから移転させた。その影響で旧来のCBD(中心業務施設)は活性化に課題が出ている。確かに官公庁などの施設は吸引力があるが、それはそこに行かないと仕事にならないからである。<o:p></o:p>

 今回の経済効果の試算は上記の3点において大きな欠陥があるのではないだろうか。<o:p></o:p>

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カキフライもそろそろ終わりか: 技食人 パルク(肥後橋)、里(東山七条)

2009-02-21 16:07:07 | 食べ歩き

 新規のお店が2軒。肥後橋の南、公園の横だからパルクなのかな。限定のカキフライ(1,000円)を。お店はさらしのキッチンでフライはフライヤーがお店の奥に。ご年配のご主人と御婦人が采配。カウンターに案内されたので調理が良く見える。ハンバーグは鉄板で、フライはフライヤーで、シチューは煮込んでソースパンに。ドゥミグラス・ソースもソースパンに歴史を感じるソースの付き方。ますはコンソメスープが出ます。<o:p></o:p>

 衣を付けた牡蠣が豪快にフライヤーに。結構長い揚げ時間でした。牡蠣は7個程(くっついているのもあったので正確には8粒というべきか)揚げ色が濃く、パン粉は荒め、衣は普通なのだがところどころ剥がれて牡蠣が見える。だが牡蠣の旨味と汁気がある。衣にラードかヘットを感じる。カキフライは不ぞろいな大きさ。レモンが少しでタルタルソースは普通、ソースよりも醤油が合うようだ。付けあわせの、キャベツ、スパゲティが大変控えめで、ご飯もダイエットか。口の油がどうも残るし、ご飯大盛でお漬物もあればさぞかし満足度が上がったろう。<o:p></o:p>

 公園の横の洋食屋というと、広島の「みんな」を思い出す。窓から公園が見えた。味には嫌味がない素晴らしいお店だ。特に魚が美味しい。ふと歩きながら思い出した。<o:p></o:p>

 京女への女坂にある里へ。カキフライとハンバーグの定食が980円なのでこれを。歴史のあるお店で、学生が多いようである。スープはコンソメ。ご飯は福神漬けがお供に。牡蠣は4個、衣が厚めで繭のように牡蠣を包む。牡蠣は塩で揉んであるのか、しょっぱく身も引き締まっている。貝柱の味がはっきり噛み締められる。衣がカラリとしていないのが残念。タルタルソースは美味しい。塩が効いていてそのままが美味しい。ハンバーグは柔らかめ、ドゥミグラス・ソースは焦がしたもので味がさらりとしている。なかなか独自性が強いお味。隣にうら若いカップルがこられたが、一瓶振り掛けたかと思うくらいの香水の匂いで、最後はお味が不明でした。「支那そばや」店主の佐野実氏が「きつい香水お断り」とした理由が良く分かった。<o:p></o:p>

 

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大阪市の都心構造の変化:梅田一極集中、WTCの周辺開発

2009-02-20 20:24:39 | 都市経営

最近、都市理論が少ないので、お勉強を <o:p></o:p>

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大阪市 開発 梅田 供給が需要を創造 拙論 開発と需要の都市内の一部分(拙論ではオフィスセンターと定義しております)での集中 セイの法則(供給された量は必ず消費される裁定が働く 1803年)とは似ているが違います。<o:p></o:p>

むしろ、ジョン・ナッシュのゲーム理論にある 「ビーチのアイスクリーム売り」 が良い理論根拠です。内容は、直線の1kmのビーチに2つのアイスクリーム店が出店し、この線上で何処でも出店してよいとします。 利用者から見た最適化は、端から250mにそれぞれ位置することです。 しかし、お互いの客の取り合いで、ついには真ん中に背中合わせの位置となるという理論です。真ん中に2店では、利用者の利用効率は下がりますが、にもかかわらず自動的に集中が起こるというのが面白いところです。<o:p></o:p>

梅田は大阪のターミナルでJR 阪急・阪神 地下鉄 御堂筋線・四つ橋線・谷町線など利用客が多い(約300万人弱で新宿に次ぎ日本第二位) 更に、地下街のネットワーにより利便性が高い。オフィスの集積があり、大型ビルの建替え、面的再開発もあり開発が集まる。供給が需要を創造している。<o:p></o:p>

但し、需要がいつまでも創造される訳でもなく、限界効用低減(効果がだんだん落ちること)でSクラス(特に大型で好立地のビル)でもエリア内での競合が発生する。大阪都心レベルでは梅田エリアの集積度の高度化で優位性が高まり、他のオフィスセンターとの格差拡大が懸念される。<o:p></o:p>

大阪の都心政策をどうするのか、梅田・御堂筋エリアに特化するのか、それぞれのオフィスセンターの特性をどう生かすのかが課題になる。<o:p></o:p>

WTCへの府庁の移転などは、都心の拡散で天満エリアの比較優位性の低下と、梅田の比較優位性が向上を招き、一層の梅田への集中を招くだけである。この状況で、湾岸エリアである南港にオフィスセンターを創造する開発誘致と周辺開発のテナント確保が出来るのだろうか。具体策を聞きたいものだ。その場合、梅田の北ヤードはどう考えるのか。また、阿倍野再開発、弁天町の信託もどうするのか。<o:p></o:p>

最近、部分最適化が色々見られる。大阪府庁の移転問題より、大阪市という大きな利益を考えよう。<o:p></o:p>

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つるつる饂飩屋の中華そば:小林亭 寺町二条

2009-02-20 20:13:29 | 食べ歩き

ひっそり続く、饂飩屋の中華そばシリーズです。寺町二条は青葉、ブションなど良いお店がある角です。老舗の構えで、中華そばは500円。モモのチャーシュー2枚にかけてある胡椒が嬉しい。スープは醤油が濃いが、鶏がらとうどんのお汁とチャーシューの味が混じりあって誠に美味しい。麺は中太でしこしこ。メンマとお葱の小口切りがたくさん。大盛を頼めばよかったと思ったくらい。心持、ぬるかったのが残念。これはお昼に急いで食べる市役所の方の利用も多いからか。カレーうどんも美味しそうである。惜しむらくは換気がちょっと悪く煙草が。。。。<o:p></o:p>

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鑑定も変動する:収益還元法

2009-02-15 08:43:08 | 都市計画

WTC、日本郵政の「かんぽの宿」等で「鑑定」が注目をあびている。<o:p></o:p>

鑑定には収益還元法の他に、原価法(積算価格)、取引事例法がある。原価法では今作ると幾らするか、新しい物に比べてどれくらい使っているかを割り引いて「積算価格」を、「取引事例法」では取引の事例を調べて「比準価格」を出す手法がある。特にバブルのときは取引事例が使われた、というのも取引価格が急に上昇してからだ。収益還元法は今後の収益(収入―支出)を想定利回りで割り戻すやり方で、立地(地域、都市、番地 など)・建物(用途、仕様)・規模、希少性などが勘案され利回りが決められる。(この利回りは国債の利回りにほぼ連動する)収益は、極端には賃料水準と空室率で決まる。投資の期間もいまは10年くらいで、前は30年などというのもあった。将来手にする収益を利回りで割戻したものが収益価格である。というと難しいが、銀行からある金利(利回りと同じ)で借りて、丁度返せる価格と思えば良い。<o:p></o:p>

但し、収益価格には物凄い大きな落とし穴がある。賃料の水準と将来の値上がり率を変化させると、すぐに価格が変化する。また、利回りを変化させると更に大きく変わる。要は、低金利で利回りが低いと、値段が上がる。時期で変化するものであり、波をうまく捉えると、変化により売買利益(キャピタルゲイン)がでる。<o:p></o:p>

不動産とは、サイクリニカル・ストックと同じで、景気が良いと、空室率が下がり、賃料も上がり、更に値上がり期待で想定利回りが下がり、いよいよ価格が上昇する。その、反対ではどんどん下落する。収益還元法でもこのような仕組みは残る。本来、不動産は安定投資家向けであったが、短期、小口化、証券化で利鞘が取れ、さらにレバレッジの資金調達などで、以前よりも変動が激しくなった気がする。(証明は未だ無い)<o:p></o:p>

今回の、「かんぽの宿」は1年間の従業員雇用オプションをつけた価格である。価格の適正評価の前に、このオプション付加が合理的かどうかの検討が必要だろう。 <o:p></o:p>

 

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底冷えの京都、岡北のたぬきうどん

2009-02-15 08:41:52 | 食べ歩き

 先週は久々に、岡崎の岡北に。たぬきうどんとは、京都では刻みきつねにあんかけし、おろししょうがを載せたもので饂飩と蕎麦台がある。寒い京都の冬にはたまらない。850円は高く、量も少ない。お隣の山元麺蔵は驚愕の量であるから、味わう岡北とかみ締める山元麺蔵の違いか。一口目から出汁の濃さを感じる。追い鰹でもしたかのようである。パンフにはうるめ、目近、鯖の節とあるが本節でなくて、しかも利尻昆布でこの出汁の厚みと旨味、そして切れ味は素晴らしい。麺は待ったかいがありゆでたてで、腰のあるしなやかさ。お揚げは、京都の厚めの物で下味も感じる。大変美味しく食べ進む。終わりに近づきしょっぱさに気づく。薄口醤油などの塩分がある。これが出汁を響かせていたのかな。最後はちょっと山椒を入れると美味しさが変わり楽しめます。後味はすっきりして満足、喉が渇いてお茶を一杯。<o:p></o:p>

なお、話はそれるが町屋建築について感じたことを。お店は改装し綺麗なのだが、床が町屋でありコンクリートの豆砂利洗い出しと石なので足元が冷える冷える。夏には良かろうが、何で床を一段張らなかったのか、床暖房にしなかったのか訝る。(入口に吹き抜けがあって天井カセットからの吹き降ろし暖房は床に行く前に暖気は上に逃げる)そのためお手洗いは大盛況であった。また細かいことであるが、オリジナルデザインの調度に課題が見られる。例えば、木製の縁台の角が落としていなくて引っ掛けると痛い。思えば村野藤吾は素晴らしかった、あくまで優しく滑らかであった。「神は細部に宿る」も思い出す。<o:p></o:p>

 

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裏をかく:抜け道は美味しい、みんなで渡れば怖くない

2009-02-14 09:34:27 | マクロ経済
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最近のお金儲けは、規制、法律が出来た裏をかくものが多い。つまりは規制を盾にとり、独自の抜け道を作るようなものである。先ず思い浮かぶのはデリバティブ(金融派生商品)のうち1990年代のオプションである。当時、外資系投資銀行は大きな変動がある(オプション料は高くなる)とみせかけ、実は小さな変動(オプション料は低くなる)で、その鞘取りで収益を上げた。<o:p></o:p>

また、最近は法人税の低下で企業が呼び込めるというが、税率0%のケイマンも資金移動の抜け道となった。ケイマンの法人の配当を収益として移転する手法は有名である。<o:p></o:p>

ストックオプションも抜け道で所得から株取引として、値上がり益は低い税率が適用された。所謂、Smart Tax Saving(賢い節税)の大掛かりで経営者が儲かる方策である。<o:p></o:p>

 更に、エンロンのような将来収益を計上し、見かけの企業価値を高めるなどの会計の手法もあった。これらの手法に対し、法律、行政は後追いである。つまりは規制、法律は万能ではないということだ。<o:p></o:p>

最近、企業の決算(経常利益、最終利益 等)の赤字が多い。営業利益は黒字だが、特別損失(暖簾代、有価証券売却損 等)が見られる。これも、今なら「赤字」でも通りやすいし、「損」を出しておけば、回復時に効果が大きいという「抜け道」をみんなで通っている感がある。この、右に倣えも最近の風潮で、低成長のためか、「仲良く」、「そつなく」の蔓延となっている。<o:p></o:p>

真に革新的な商品、サービスは経済の成長となる。これらは、主に創造的「革新の天才」が切り開いた。今の抜け道は、利に敏い「法律の秀才」が作っている感じがする。

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龍園(三条七本松)の餃子

2009-02-14 08:58:17 | 食べ歩き

 前からお名前は伺っていたが、三条通の自転車屋3店に立ち寄りながら来店。餃子定食(小)600円を。餃子は練ってある皮を、手回しの製麺機で平たくしてから丸くくりぬき、包むという、高田馬場の餃子のムロみたいな手順。餡は野菜(白菜とキャベツか)が大目。餃子の鉄板は鎖が天井まで伸びていて引っ張ると開く。天井には換気扇がうなり、結構寒い。味噌ダレが有名だが、ラー油も自家製の様で辛さはあまり無いが胡麻油の香りが良い。餃子は仕上がりにお酒か胡麻油のようなものを相当量振りかけていた。その横にバーナー一口。焼き飯、天津飯やラーメンの麺茹ではここで。その横にスープが。<o:p></o:p>

 定食は餃子8個、ご飯、黄色い沢庵2切れ、スープ(清湯でしょうが風味(山椒も)、量が多く感動するお味)で、餃子は焦げがご愛嬌だが、酢醤油ラー油、味噌ダレのどちらでも楽しめる。皮が柔らかで崩れやすく、餡も柔らかで癖が無いので、ご飯の上において食べるとなおさら美味しい。また、ラー油の唐辛子をつけて食べるのも美味しい。合いの手にあっさりスープの生姜風味が口をさっぱりさせてたまらない。餃子12個の中も良いかな。<o:p></o:p>

 お店は古い感じですが、お客様も子連れの方や年配の方が多い。他の方のを拝見すると、焼き飯は炒めの浅いさっぱりした見栄え、ラーメンも丁寧なつくり。また来よう。次は中かラーメンも。タンメンがあれば良いのにと思う。タンギョー(タンメンと餃子)の木場の来々軒や千葉のタンメン胖を思い出す。

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いよいよ何かある郵政の入札:仲介手数料は3%が基準なのに

2009-02-11 13:42:59 | 都市開発

 自分の手元にある資産ならどうしても良いというのは「日本的」である。完全所有権があるので、街並みを乱すものを立てても良い自由があるという論法だったが、昨今は「街並みは資産だ」というドイツのBプラン(地区詳細計画)のような論点が優勢になってきた。De jure(法律上)De Facto(現実対応)  になって喜ばしい。(いつになったら都市計画は法学を追い越せるのか、まずは都市計画に「不動産法学」を入ては、知識がないと交渉ができない)<o:p></o:p>

 閑話休題、優勢だから「郵政」のお話を。なんと郵政はメリル・リンチにコンサル料として5.5%の手数料を保証していたという。また同社の選定も比較したとある。説明して頂こう。郵政の資産は実は色々なお金が入っている。(詳しくはご承知のことと存じます)資産は公共財に近いのではないのか。また東京駅、大阪駅でも大型オフィス開発を進めているが、あの資産価値と今後の収益で「かんぽの宿」の赤字など帳尻が合うのではないのか。恐らく郵政は弁護士に手順を確認しDe jureは万全であったはずだ、しかしその経緯を含め、De Facto で問題に取り上げられた。今後、今までの取引の再調査もあろうが、公共財を公平・公正・公共の利益に使うような嚆矢として欲しい。<o:p></o:p>

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ぱ*らんて ランチ:ヒラメフライとハンバーグ(カキフライは前回にあります)

2009-02-11 13:37:14 | 食べ歩き

 寒さをものとはせず、自転車で訪れる。テニスの後でお腹がすいているから「ぱ*らんてランチ」980円のハンバーグにカキとエビフライもあるが今回はヒラメフライを。お味噌汁でなくうどんを。立派なヒラメフライでこれだけで一品となる。端からかぶりつくが、なんとも衣と白身の取り合わせがよい。レモンを絞りお醤油を掛けて、タルタルソースをつけると心がたゆたいます。うどんもお出汁がよく、とろろ昆布が可愛い。ハンバーグは、普通でドゥミグラス・ソースもなつかし系です。お腹が一杯。<o:p></o:p>

 ヒラメフライというと、神田の南海グリルのしょうが焼きとの盛り合わせを思いだす。ここのもカリカリして美味しかった。しょうが焼きは結構味が濃くて、ご飯が進みます。たしか汁物は無かったのでぱ*らんてがお得でしょう。カキフライよりヒラメフライのほうが好みです。大変気に入りました。次はヒラメフライとホワイトシチューも良さそうです。<o:p></o:p>

 この店は、調子に乗って食べるとメタボになりそうです。また喫煙可です。。。。お昼からビールのジョッキが傾けられておりました。(定食は食べきれるのかな)<o:p></o:p>

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大阪のデパートの未来:「箱もの」のデパートと「露地もの」の街との連帯

2009-02-08 07:57:08 | 都市計画

 そごうの心斎橋が大丸の譲渡を打診とある。そごうの心斎橋はかつて村野藤吾の名建築であったがいまやSC(ショッピング・センター)と劇場にそごうもありますというようなお店でどうもそそらなかった。建替え前も、大丸に比べ特色が感じられず、もっぱら美々卯を利用していた。<o:p></o:p>

 かつて、25年前、大阪では駅ごとにデパートが決まっていた。梅田は北が阪急、南が阪神、心斎橋は大丸とそごう、難波は高島屋、阿倍野は近鉄、北浜の三越は殆ど知らなかった。それからデパートは出店競争であった。つまりは専門の店員が不足し、賃貸業に変容し、専門大店(ヨドバシ、ビック 等)やSCとの競合も激化した。<o:p></o:p>

 心斎橋で問題は、心斎橋筋(アーケード街)の低迷だろう。(神戸も同じ課題がある)心斎橋筋・戎橋筋はほぼ銀座の1丁目から8丁目と同じ長さだ。(拙著 ウォーターフロントの計画とデザイン セイムスケールマップにあります:そのうちアップせねば)昔は、小粋な画材やLPを買いに、カメラも買いに路面店の魅力で出かけた、ついでにミナミの美味しいお店も探索した。街の広がりと懐があった。「露地もの」の強みがあった。しかし、最近は道頓堀あたりが妙に「アジア」になり、上品さが欠けた。更にアーケード沿いに、全国チェーンや遊技場が増え、かつての街の匂い、品格は霧散した。<o:p></o:p>

 心斎橋そごうは確かにデパート(「箱もの」)として課題があった。心斎橋の街も課題があるのを忘れてはならない。更に、梅田と難波の大幅増床があり、心斎橋谷間論もありうる。対応策は神戸大丸のように街とデパートの連携である。美味しいお店は心斎橋にいまだに多い。(「ばらの木」などは大阪の誇りだ)景観条例も必要だ。かつてのソニービルが看板ビルと化しているのを見て街の品位が分かった。<o:p></o:p>

 デパート全般にいえるが「ものとまんぞくを売るプロ」を育てよ。訪れるたびに、「もの」ではブランドの知識欠如、歴史、変容の無理解、「まんぞく」では代替の提案、情報のフォロー、定期的顧客管理が昔と違う。お辞儀だけではモノは売れない。直接接客の気高いプロ意識が復活して欲しい。言い添えると、例の靴問題は結局、某靴専門店で解決しそうである。デパートがんばれ。<o:p></o:p>

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