都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

南こうせつ:神田川に想う、べんてんの想い出

2024-09-20 02:52:01 | 芸術

 南こうせつ(75)の「第22回グッドエイジャー賞」( https://news.yahoo.co.jp/pickup/6512714 )を見て早稲田を想いだす

 神田川( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%94%B0%E5%B7%9D_(%E6%9B%B2) )の作詞をした大阪出身の喜多条忠( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%9C%E5%A4%9A%E6%A2%9D%E5%BF%A0 )の早稲田大学時代の思い出がもとになっているとある。(べんてん の前の店から南の戸田平橋の近くらしい)

 73年が「神田川」、76年3月がキャンディースの「春一番」とともに西早稲田に上京した。陽の当らない崖の下宿で6カ月、縁があり代田橋に引っ越した

 思い出は、布団しかない部屋で寒く、自販機の暖かいコーヒーで暖を取ったことだ。あれから約50年、馬齢を重ねる

 あの頃、早稲田の街は夜も校歌放吟、安い定食屋、風呂屋だった。今のRCの風呂・台所・便所付きなど無かった。賄いつきの下宿、例えば「日本館」などが隆盛を極めた時代だ。

 早稲田も、地方学生が6割を超えていたが、いまや半減した

 神田川も、前と言ってもアラカンまでは「べんてん」という東池袋系のつけ麺を土曜(前の日は所用を片付け泊りの翌朝)の10時前がお決まりだった。うまかったが、だんだん量が食べられなくなっていった

https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/343f6c2262f8d020b4e0969ecce448a8 

https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/80b483d2ea5b04b5d03779b139e62961 

https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/53f618acf5d18ead56805f0fbf714871 

https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/9458a09e4031922aee76c865bfab9956 

https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/66b8b5aa0a826d03afc6a58b1d5cdd67 

https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/7fe8d388b6f118d9423cb06f3039e8c7 

 早稲田の学生も、街も変わった、50年の時空は流れる

 今もあの頃を懐かしむのは、自分で生きていく「起点」だったのだろう。それから、美術・音楽・食の楽しみを積んだ

 いまや、食は払えるが胃袋がついていかない、若いやつにおごるしかない。これが昔おごってもらった先輩への感謝の循環だと思う

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日本建築史講義(海野聡):詳しく体系的、仏教、神道、政治の絡みと建物様式、法隆寺2代目の検証など読み物としても面白い、図が多いが専門的な東大講義

2023-06-18 02:31:00 | 芸術

 このような日本建築史の講義を受けたかった。体系的かつ、歴史的背景の観点が明確だ。

知見は:

・もともと桁行〇間、梁間〇間だった表記が、身舎の梁間2間が前提により間面法で〇間〇面(廂)になった

・一尺:奈良時代29.5cm、江戸時代30.3cm、間も6尺(江戸間)から6.5尺(京間)も、平城京の土木用の大尺は1.2小尺:35.5cm→朱雀大路は210大尺(約75m)

・切妻、入母屋、錣(しころ)葺(法隆寺玉虫厨子など)は切妻と廂に段差

・扇垂木、疎垂木、繁垂木など

・面取りは時代につれ細くなる、特に数奇屋では当たり面取りの2㎜など

・掘立柱は耐久性がないため建替え前提→伊勢神宮内宮など、五重塔の心柱と心楚の深さも時代とともに上に上がり、地上に出る

・排仏と崇仏派に分かれた仏教公伝は538年(戊午)か552年(壬申)か:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E6%95%99%E5%85%AC%E4%BC%9D#:~:text=%E4%BB%8F%E6%95%99%E5%85%AC%E4%BC%9D%EF%BC%88%E3%81%B6%E3%81%A3%E3%81%8D%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%86,%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82 

・飛鳥の寺院(飛鳥寺:法興寺 藤原氏)と飛鳥京、藤原京、纒向(桜井 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BA%92%E5%90%91%E9%81%BA%E8%B7%A1 )は卑弥呼か

・土台:延石(下)、束石・羽目石(縦)、葛石(角)・敷石(上)

・宮殿:大極殿+朝堂院:(公共)と内裏(私的)

・京:排水と建設中の水運(運河)

・平城京は(道路)芯450尺角、平安京内法400尺

・三手先の発展:薬師寺東塔→唐招提寺金堂(二手先から通肘木)があり強固

・寺の食堂は「食堂」ではなかった、大炊殿、盛殿、政屋(まんどころや)などがあり時代とともに変遷

・奈良大神(おおみや)神社:三輪山が御神体のため拝所、屋代(やしろ)は家屋に似た工作物を依り代にする

・江戸城本丸:格天井、吹上格天井、二重折上格天井の格式

・台目(だいめ)畳:3/4の大きさの畳、座れば半畳+台子(だいす:茶道具の場所)に1/4畳

・城下町:城郭を守る同心円で上級武士屋敷、寺(防御になる)、町人地(真ん中)、下級武士屋敷

・寺内町:浄土真宗の門徒集団の城として堀や土居で囲む

・農家:3間取り(ヒロマ、オク、ヘヤ)+土間が基本

 

 まとまっているが、上級者向け

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愛宕山と音羽川を描く

2023-05-19 02:38:25 | 芸術

 うららかな晴天で湿度も低く、風も無い。6時半から電動自転車に画材を積んで、修学院離宮近くの音羽川まで登る。愛宕山を西に遠望し、順光のため描きやすく、構図がすぐ決まる。

 7時15分から描き始め、鉛筆、インキング、水彩色鉛筆、透明水彩の段階も速い。10時45分に仕上がり、3時間半は手早い。

 今回は愛宕山に重なる山々の変化やスダジイの黄色などと、手前の音羽川の速い流れ、街並みと大きな欅の光る緑の葉の3つに分け描く。

 描き込みすぎにならず、構成が明確に仕上がった。

 犬の散歩が多い、近くのおじいさんに「うまいなぁ、ようできとる」と褒められた。

http://www.eonet.ne.jp/~n7ohshima/atagosantootowagawa_1.jpg 

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国立国際美術館のウィーン・モダンを鑑賞、大阪で買い物

2019-09-29 02:03:49 | 芸術

 台風が近づく雨模様の土曜に荊妻と開館を狙い訪問。全く混雑はない。「クリムト、シーレ 世紀末への道」と副題があるとおり、ウィーン・モダンへの前にある啓蒙主義時代とビーダーマイアー時代の歴史と絵画、ウイーンのリンク通建設(1857年から https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BB )、分離派の建築、家具にクリムトとシーレが関与している展示で、膨大な展示数。メッテルニッヒのアタッシュケースもあり面白い。家具、ティーポットなどモダンなデザインもある。

 ウイーン万博(1873年 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%B8%87%E5%9B%BD%E5%8D%9A%E8%A6%A7%E4%BC%9A )は日本正式参加で、日本非公式参加の第2回パリ博( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AA%E4%B8%87%E5%9B%BD%E5%8D%9A%E8%A6%A7%E4%BC%9A_(1867%E5%B9%B4) )のすぐあと。

 1時間半程楽しむが、クリムトとシーレが最後に。少ないのに驚く。1900年の手前の時代は、工業化に向かう旧世代と新世代の重なりであり、新派としての分離派( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%88%86%E9%9B%A2%E6%B4%BE )の時代的な位置付けがよくわかる。

 オット・ワーグナー( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC )にしても機能的な配置・構成を考えているが、外殻は装飾的でごてごてしている。マーラーの音楽みたいで冗長で変化が多く、くどい。これは、デッサンの確かなクリムト( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%83%88 )でも最後期の絵の特徴でもあり、華美な様式のなかに死(タナトス)と生(エロス)がある。シーレ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AC )は様式に狂気を感じる、同時代のフランスのモジリアーニ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8B )に似ている。

 おまけの展示に、「ジャコメッティと Ⅱ」があり「と」で関連の芸術家を展示している。趣旨がよくわからないが、草間彌生の「ネット・アキュレーション」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3_(%E9%9F%B3%E6%A5%BD) )は、無数の白の馬蹄形が黒の点々を生み出し、面白かった。

 この後、お昼を江戸堀の木田のうどん、本町の萬栄は大混雑で、荷物入れを乳母車にする一家や、お菓子満載の荷物入れをカブトガニのような速度で押す老婆など大変だった。さらに、ハルカスとHoopのフード・ホールを見て、肉を買出し。アベノ珉珉で野菜炒めと餃子など食べて、21時前に帰洛。

 展示を見て歩き2万歩、疲れた

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森ビル美術館で「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」を楽しむ

2018-09-22 02:56:25 | 芸術

 東京出張で、2件の訪問と夜に三田の建築会館での「第85回CMAJフォーラム」として、リーシング手法を45人程にプレゼン。その後、懇親会もあり、竹中工務店や三菱地所つながりの方々と歓談し痛飲。

 翌日は朝から雨で、吉原の見学と土手の伊勢屋の天丼と思ったが、諦め、六本木ヒルズの森ビル美術館に。模型展示だがとても良かった。森ビルのご厚意で招待券の入場、ありがたい。

 特に待庵の原寸模型は、中にも入れて得難い体験だった。正客として景色を楽しむことができた。2畳の茶室の濃密な空間に圧倒された。

 前日は雨のなか、大崎の開発を見たが、ビルの林立の間をデッキが繋ぎ、しかも片側アーケードの屋根で「適度に濡れる」という面白さがあった。しかも周りに緑が多く、建築として作りこみ過ぎていないのが良かった。

 2日間で3万歩近く歩いて、風邪気味でもあり疲れた。最後に銀座の煉瓦亭でお昼、天龍で餃子を買って帰る。ホテルは京急EXイン 品川駅前( 旧 ホテルパシフィック東京 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E6%9D%B1%E4%BA%AC )坂倉他の設計だが、タイルが一部剥がれているとか、フロアを会議室会社に貸しているとかちょっとくすんでいる。但し、品川駅前にしては割安だ。昔のホテルという廊下と部屋。22階で西への眺めがちょっと良かった。

 ホテル(古いマウス・ピース)と新幹線(古いモンベル傘)を忘れる失態があったが、どちらも古く予備もあるため良しとした。

 歳なのか忘れ物が多い

 

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ゴッホの耳(バーナディット・マーフィー):入念な調査で実証しているのはアメリカ的

2018-01-31 03:44:16 | 芸術

Van Gogh’s Ear The True Story 

 アメリカ人素人がフランスの地元で色々な資料をあたり、ファン・ゴッホ(これで苗字、ゴッホだけでは特にアメリカでは理解してもらえない)の耳は全部切り取られたという証明をしている。送り先は娼婦でなく娼館で働く掃除婦「ラシェル」ことガブリエルと新事実を明らかにした。

 ファン・ゴッホのアルルでの精神異常と、コミュニティとの相克、自己中心的ゴーギャンとの離反という不安定な精神環境。加えて1886年(パリのアカデミーの時代)に歯を10本失い、独特の歩き方など写実的な人物描写。ゴッホの肉体的苦悩も感じた。                                                                                                          

 ファン・ゴッホは、アルル時代に 後期印象派として位置づけられる「意図的な色の使い方」をしていると分かった。色と形態が抽象化に向かうのはセザンヌとともに印象派後期の特徴だ。5年前、見に行った「烏のいる麦畑」はアルル近くのサン=レミ(Saint-Rémy-de-Provence)の病院を経て、オーヴェル=シュル=オワーズ( Auvers-sur-Oise)の病院の時代だ。この間、4年間で主な作品を描いているのは驚きだ。

 ファン・ゴッホの親族に精神に問題を抱えるものが多いというのも独自の指摘だ。アブサン説を、アルルにはなかったと実証の上、否定している。

 ファン・ゴッホの生涯と精神状態、関係する環境歴史を理解するのに好適。

 ファン・ゴッホの跳ね橋の絵に、小学生時代影響を受けて、書簡集を読んだ。対比して同じく後期印象派のセザンヌに絵画は影響を受けた。情熱と分析くらい違うが両方好きだ

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北斎-富士を越えて(あべのハルカス美術館):混雑していたが、下絵が面白い

2017-11-16 03:49:05 | 芸術

 大波が見られるとのNHKでも関連番組があり前宣伝が効いたのか混雑。柵がないため、絵にへばりつく人の波。神戸で「フェルメールの青いターバン」より混んでいる。1,500円の入場券を事前にネットで買っておいたため時間の節約になったが、それでも入場まで15分かかる。

 一昨年、ボストン美術館(MFA)で北斎の企画展示を見たが、日本の小布施町の天井板である「濤図」2枚は見たことがない。

 色々あって、北斎は「写実と抽象」、「実物と想像」の両面を感じた。つまりは対象に向かう手法があり、技法として洛中洛外図の粉本(参考となる絵などの資料)のようなものを見て描くのも絵の領域が広い。また、自身でも北斎漫画として粉本を作成している。

 良かったのは

・潮干狩図:パースが効いていて正確

・花見 など:グラデーションのある色彩

・北斎漫画の杜若:「杜若・きりぎりす」もあるが細部に凝りすぎ

・馬尽 馬除:狂歌のお題に従い絵を描く

・百人一首うばがゑとき:百人一首の解釈絵図で絵解きが面白い

・鳳凰図天井下絵:画面を4×4に分割し中心から渦巻、フィボナッチ曲線に似る

・李白観瀑図:直線の多様さで真っすぐな滝を表現

・雲竜図:曲線の龍の質感とバランスが見事

波では

・富嶽百景:波が千鳥に

・阿波の鳴門:渦巻

・今様櫛[キセル:竹かんむり、てへん、金]雛形:波の雛形

・神奈川沖浪裏:有名な爪型波、輪郭線が白、青、水色で変化がある

・濤図と下絵:下絵が面白い

 版画は色なしで白を表現は、水彩画と同じと思った、つまり強烈なハイライトを生みたいなら、周りを暗くするしかない。そのため全体が暗めになると感じた。

 下絵は初めて見た。なるほどと感じた。北斎は下絵と仕上げをどういう姿勢や机で描いていたのか興味がある。

 混雑のなか、マナーはひどい。シルバーと女性グループが多いが、絵の前で女性のおしゃべりとか、リュックがあたるなど。台北の故宮では安全のためリュック(曲がるときにリュックが回りにあたり事故があった)禁止だ。大体、鑑賞するのに荷物を背負うというのは理解できない。疲れた1時間と15分。

 美術展に参加するならそれなりのマナー、鑑賞の仕方と事前の知識、ゆったりした心と服装が必須だ。「鑑賞試験」か「鑑賞段位」でも作ると良いかな

 もっと波を知りたかった

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中世の遊女(辻浩和):専門的で、「中世」の「遊女」の詳しい文献分析の論文集

2017-06-28 04:10:46 | 芸術

論文をまとめたもので専門的。「中世」の「遊女」の研究であり、近世、近代への流れや、金主、開発者、運営者、女性、そこでのサービスなどの経済学・社会学からのアプローチではない。‹遊女›は買売春に従事した女性で

①今様( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E6%A7%98 )という流行歌の歌い手、白拍子( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%8B%8D%E5%AD%90 )にも関連

②小舟に乗り旅人に近づく江口、神崎に集住する集団→後世の船饅頭か

③傀儡子( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%82%80%E5%84%A1%E5%AD%90 )

 歴史的検証であり、都市計画や経済学の当方が読んで面白くはない。知見は:

・林家辰三郎の「芸能環境論」:芸能者をとりまく社会的環境を論ずる

・遊女の集団形成、生業、分配→社会システムとしての分析が浅い

・遊女集団は「イエ」を基礎、長者、上首、一般遊女の序列

・貴族社会と遊女

・「出遊」(いであそび)は豪家の侍女(下女のみならず女房もか)も船でアルバイト遊女→これは面白い、船は後世の「座敷」、「茶屋」につながる「場」の機能があるのだろうか

 色街に興味のある方は一読しておくのが良いかもしれない

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京都四條南座で「夢千代日記」を観劇

2016-01-28 03:51:55 | 芸術

 招待券があり、1階は花道の奥の方で観劇。11時からで高島屋で弁当を購う。年代は高齢、団体も多い。

 「夢千代日記」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A2%E5%8D%83%E4%BB%A3%E6%97%A5%E8%A8%98 )は吉永小百合(先輩)が80年代にテレヴィ・ドラマとして名を馳せた名作だが記憶に全くない。

 劇は、主人公の今村文美の声が通るが、婀娜っぽくて芝居がかっている声とはこれだなと思った。歌謡ショーみたいなのもあり、笑いありで見せるが幕間を挟み180分は退屈だった。広島に関連した原爆関係の人脈など、違和感があった。演芸と割り切ると楽しめる。芸術ではない。

 椅子がふかふかであるが2時間経過後、腰が痛くなって難儀した。愚妻と次は歌舞伎を見てみようと盛り上がる

弁当は美濃吉の「美味串詰め合わせ」というもので串(プラスティック)で食べやすく観劇にもってこい。高野豆腐の汁は切っておいたほうが良い(垂れて危ない)のとしめじも楊枝に刺すなどの工夫が欲しい。国技館の焼鳥みたいなのを南座で売ってくれないかな。

25分の幕間は結構短い、女性のトイレが混雑。

劇場を出るとすぐに四条通、ブロード・ウエイのミュージカル劇場を思い出した(こちらはお値段が2~3倍はする)格安の演芸だ。

近くの割烹井上の娘である松井今朝子(先輩)の松竹の絡みや、歌舞伎の著作など拝読するといよいよ歌舞伎も楽しみたいが、これ以上趣味を増やして良いのか悩む

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村野藤吾の特別展と大阪歴史博物館:図面に見入り難波宮に感動

2014-09-28 05:34:04 | 芸術
 京都工繊大学の特別協力もあっての展示に招待券で楽しんだ。前回、同大学の図面展も見ているのと、村野藤吾の同窓であり色々知っているためか馴染みがある。今回は村野家からの藤吾ゆかりの品々が興味深く、更に家具は初めて知った。

 第二次世界大戦中に数寄家を研究したとは槇文彦などの著作で知っていたが、50歳で茶道を始めた経緯に瞠目した。当方も習ってみようかと思ったがこれ以上趣味を増やすのも時間がない。

 図面は楽しめた。特に、平面、立面、詳細が一体となったそごう心斎橋の手すりの図面などは謎解きのようで面白い。村野の階段では旧千代田生命が圧巻だった。また、日生劇場(内部は特に良く知っている)の天井が外れる石膏模型は「これが伝説の」と楽しんだ。

 図面は楽しめたが、宝塚カトリック教会など「三角」と指摘しながらプランがない。例えば、異形の村野建築、例えば西山記念会館、箱根プリンスなどを図面と模型で展示し、そのボキャブラリーをまとめる展示も楽しい。この前、黄表紙で村野と数寄家の関係を日立設計 加藤氏(#702 P1745)で読んで面白かった。また、経済設計でも面白くした旧新ダイビルなどの流れも分析して頂けるとありがたい。

 ついでに大阪歴史博物館も600円で入場。エレベーターで10階まで上がり、エスカレーターで下る順路はパビリオン的。施設は両端の端部に大阪城の展望と休憩ができる構成。難波宮から大大阪までの歴史、風俗、建築が体験できるが、分かる人には物足りず、分からない人には難しい内容で、しかも地図の地名が小さくて読めない。例えば、大大阪の百貨店や市場などもっと知りたいが詳細はどこにもない。盛りだくさんなら、「歴史の読み取り方」と「今の大阪への伝承」を明らかにするとストーリーが組める。

 お金はかかっている展示だがいまひとつ、またエスカレーターの単調な動線はつまらない。演出はないのだろうか。階毎のぶつ切り展示だ。

 ロビーの昔の遺構が覗ける透明の床は面白いが、半球のアトリウムに意味があるのだろうか。大阪城の横で目障りな建築だ。東京江戸博物館のようにメガ・ストラクチャーで浮かせ低くできなかったのか。都市計画的には疑問な建築だ。

 難波宮の跡が一番よかった展示だった
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すごいジャズには理由がある (岡田暁生、フィリップ・ストレンジ):ジャズが良く分かる

2014-09-12 05:30:19 | 芸術
ジャズはクラシカル・ミュージック(古典音楽)と同じで、ビバップ、モード、クールはロマン派、印象派、無調の百余年を20年で駆け抜けたとある。更にジャズは70年代に死んだともあり、なるほどと思った。

 和音やコードの分析が多く、ビル・エバンズとスコット・ラファロが飛び抜けているのが良く分かった。俄然ジャズが楽しく聴ける。特にマイルズとコルトレーンの聴き比べはまさに、モティーフと宗教・練習の対比だ。

 ジャズで危険なのが「筋肉パターンを脳みそが覚える」というのは良く分かる。様式化ともいえるが、テクニックで流す危険性で、当方もドローイングの際これを感じる。(見た目に綺麗で手間もかからないが発見や進歩が無くなる)

 マイルズはDVの常習犯で利害重視の問題の多い人というのは音楽からも分かる。ころころ変わるスタイルや派手な振る舞いを感じる。

 かたや、ビル・エバンズはこれほど不幸を背負っていたとは初めて知った。後期の演奏も手に入れて聴いてみたい。

 大変、ためになる著作だ
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ヨドコウ迎賓館(旧山邑家別邸1924年)(兵庫 芦屋):フランク・ロイド・ライトの建築を堪能

2014-04-23 05:40:46 | 芸術
 昔は廃屋のようで、立ち寄り82年にスケッチしたことがある。その後、1974年に重要文化財となった。淀川製鋼所の所有となり保存・再生され見学ができる。ライトの水平線の伸びやかさ、大谷石の彫刻、暖炉と小さな天窓、水平・垂直・放射状の木の装飾にあふれる。デッキからの眺望が爽快で海と山が綺麗だ。

 別邸の扱いだが、宴会などもできる畳敷きもある。和風とライトが面白い。なお、和風建具と外壁の窓芯がずれているのがご愛嬌。

外形では台形のモチーフが展開され独自のどっしりしたマスを形成している。また、2箇所の暖炉の煙突も垂直線として対比がある。

 天井の意匠や水平の切り込みなどがアール・デコ(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B3
)を感じさせる。(この後、1929年に世界大恐慌となる)コルビュジェやサーリネンの持つなまめかしさがなく、さっぱりすっきり健康的な印象がある。奥の寝室のひっそり感とリビングの解放感が対照的で面白かった。

 32年ぶりの訪問で初めて中に入った、大変楽しめる
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ターナー展(神戸市博物館):印象派の先駆けで光と細密の対比

2014-03-18 05:56:15 | 芸術

 ターナーといえば夏目漱石の坊ちゃんの「ターナー島」でモデルとなったのがチャイルド・ロハルドの巡礼( https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%AB%E3%83%89%E3%81%AE%E5%B7%A1%E7%A4%BC+%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC&num=100&safe=off&sa=X&tbm=isch&tbo=u&source=univ&ei=L1AIU8u0OMK8kgXovYCABw&ved=0CDUQsAQ&biw=968&bih=539 )だ。<o:p></o:p>

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 ターナーは甘さがあり光と写実が両立していおり、うけやすい画風だ。エドマンド・バークによる崇高と気象の描写という枠組みだ。今回の展示では後期の水彩で早描きのものが特に良かった。Chrom Yellow, Ultra Marine,Vermilionが好みと実際のパレットを展示してあった。緑は嫌いとあったがViridianも水彩で使っており特に薄めた色は青みがかり大好きな色だ。<o:p></o:p>

 スケッチは抜群の才能で補助線もなく一筆書きのようだ。真似ができない。構図はパース重視で近景・中景・遠景の整ったものが多い。色彩は白とクローム・イエローで爆発の光のような明るさが特色だ。また夕陽の作品もあり、印象派の「印象日の出」への影響を思った。晩年はラファエル前派の後ろ楯であったラスキンの支援もあったのはイギリス絵画の歴史の繋がりを感じる。<o:p></o:p>

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 軽く楽しめた<o:p></o:p>

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ハスキルとリパッティの全集を聴く:素晴らしい

2014-01-21 05:39:45 | 芸術

 ハスキルとリパッティのCDでモーツアルトの欠番もあり、全集を買う。合わせて20枚以上で一万円はお得だ。<o:p></o:p>

 音は明解になっている。ハスキルのモーツアルト23番、ヴァイオリン・ソナタは驚くほど音が良い。リパッティのグリーグもモノラルとは思えない。<o:p></o:p>

 両者とも粒が立ったような音、素直な展開が好きだ。また凛としている音楽だ。<o:p></o:p>

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 全集で面倒なのは取り出し難いところだ.。昔は4枚入りなどのプラスティック・ケースなどもあったが、今は紙の箱が多い。<o:p></o:p>

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 この二人の名演奏がこんなに安く買えるとは、あまりは子供に。<o:p></o:p>

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やはりモーツアルトが良い

2013-12-22 06:27:56 | 芸術

声楽とか色々聴くと飽きてきた。モーツアルトのオペラは良いと思い、久々にシンフォニーをアーノンクールやテイトで聴くと楽しい。プラハがなんとも鮮烈だ。クレンペラーで聴くとさらに良い。ゆったりたゆたう指揮だ。削ぎ落したようなベーム盤も良い。やはり、モーツアルトの単純な構築と裏の深さはたまらなく楽しい。新しものを聴くのも悦びだが、好きな音楽を聴きなおすのも良い。<o:p></o:p>

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 40年近く前、学生時代に下宿にてLPと味わいのあるPhilipsのスピーカー(20㎝+2.5㎝ 3.5kHz Cross)で聴いていた時代とは正確で自然なDynaudioの音も違う。しかもCDが安くなりAmazonがある。モーツアルトはどれも聴きこんでおり耳に馴染んでいる。<o:p></o:p>

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古楽器の全集なども聴きたくなり買ってしまった、クレンペラー・ハスキルのライブも<o:p></o:p>

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