都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

竹中工務店が施工中の名古屋JPタワーからの漏出と地下鉄運休は「失敗学」の事例

2014-09-30 05:36:17 | 都市開発
 昨年、創業家以外から初めて就任となった宮下社長の謝罪をTVで見て、老け込まれたなあと感じた。20年ほど前は色々お付き合い頂いた開発計画の先輩で再開発が専門であったため、作業所での事故対応の苦労はお察し申し上げる。

 今回の事故は、下水のバイパスを設置したが旧の配管をモルタルと土嚢で留めていたところ、短時間の大雨で留めが外れ下水が地下鉄に流れ込んだようだ。

 失敗学の反省点として、「地下鉄近傍の工事」では掘削や漏水に十全な配慮が常識だ。例えば、地盤と地下水に課題のある梅田、日比谷などで実績のある竹中工務店では連壁による止水と逆打工法、地下水の排水がお家芸だ。(他には広島で同じお家芸を磨いたフジタがある)
今回の下水の仮設管、下水本管の暫定留め、地下鉄吸気塔の設置が地下道の同一区画にあり特殊な取り合い工事で、逆に考えると危険をはらむエリアだ。例えて言うなら、地下電気室の上での漏水と同じで事前対策は必須だ。(地下鉄は電源と制御回路があり水に弱い)

 このような地下道エリアにおいて
①大雨で留めが破れる可能性の想定
②近傍に地下鉄への吸気塔があり、もしもの場合の止水対応
③止水できない場合での地下鉄の対応策の準備
 の多段階の「想定」があったのだろうか。

 設計はCADで高度化している。しかし施工の現場では東京の某マンションのスリーブ開け忘れ(鹿島他)や千里の高層マンションの充填忘れ(竹中)など「ぽか」の発生が多い。設計から作業所、作業所内部の建築・設備・電気の連携、危険部位への注目の経験知の伝承などに課題がある。しかも、作業所では本社への多岐にわたる報告が多く、「現場に出る時間がない」という笑い話もある。作業所の事務はローテクのままのようだ。

 管理と生産の間にひずみがあり、設計と施工に乖離がある、さらに世代間の伝承にも課題があるのが根本要因ではないだろうか。

 日本のゼネコンは請負保証に近く商社+設計機能でありサービス業に分類される。これに対し、欧米のゼネコンは作業員を抱え製造業となっている。独自の発展を遂げてきたが、技術とマネージメントの両方が分かる人材の育成と経営への参加が求められる

 大阪では阪神百貨店梅田本店(梅田1丁目1番地)の着工(解体)が竹中工務店により始まるが、御堂筋線、阪神電鉄、道路と地下道、上空建物がある。より一層の危険予知と対応、体制が欲しいと願っている


 宮下社長に再度謝罪を強いる事態が再発しないことを切に思う


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丸ラーメン(兵庫 三宮):お昼の特製ラーメンライスセットはお得

2014-09-29 05:35:23 | 食べ歩き
 二宮の商店街を上がった右にある。途中にカレー蕎麦の信そは長野屋もある。

 お昼はチャーシュー多めの特製ラーメンにご飯をつけて750円。ご飯は大盛り、ラーメンは軽め、三枚肉の柔らかいチャーシューと豚骨の濃い醤油スープがおかずになって食べ進む。和歌山ラーメンの証として千代巻が載る。青葱たっぷりに胡椒もたっぷりかけて変化をつける。

 ご飯がすすむ無類のラーメンだ。神戸で和歌山の味を楽しめるのが愉快だ。夜は関東炊きで一杯も楽しめる
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村野藤吾の特別展と大阪歴史博物館:図面に見入り難波宮に感動

2014-09-28 05:34:04 | 芸術
 京都工繊大学の特別協力もあっての展示に招待券で楽しんだ。前回、同大学の図面展も見ているのと、村野藤吾の同窓であり色々知っているためか馴染みがある。今回は村野家からの藤吾ゆかりの品々が興味深く、更に家具は初めて知った。

 第二次世界大戦中に数寄家を研究したとは槇文彦などの著作で知っていたが、50歳で茶道を始めた経緯に瞠目した。当方も習ってみようかと思ったがこれ以上趣味を増やすのも時間がない。

 図面は楽しめた。特に、平面、立面、詳細が一体となったそごう心斎橋の手すりの図面などは謎解きのようで面白い。村野の階段では旧千代田生命が圧巻だった。また、日生劇場(内部は特に良く知っている)の天井が外れる石膏模型は「これが伝説の」と楽しんだ。

 図面は楽しめたが、宝塚カトリック教会など「三角」と指摘しながらプランがない。例えば、異形の村野建築、例えば西山記念会館、箱根プリンスなどを図面と模型で展示し、そのボキャブラリーをまとめる展示も楽しい。この前、黄表紙で村野と数寄家の関係を日立設計 加藤氏(#702 P1745)で読んで面白かった。また、経済設計でも面白くした旧新ダイビルなどの流れも分析して頂けるとありがたい。

 ついでに大阪歴史博物館も600円で入場。エレベーターで10階まで上がり、エスカレーターで下る順路はパビリオン的。施設は両端の端部に大阪城の展望と休憩ができる構成。難波宮から大大阪までの歴史、風俗、建築が体験できるが、分かる人には物足りず、分からない人には難しい内容で、しかも地図の地名が小さくて読めない。例えば、大大阪の百貨店や市場などもっと知りたいが詳細はどこにもない。盛りだくさんなら、「歴史の読み取り方」と「今の大阪への伝承」を明らかにするとストーリーが組める。

 お金はかかっている展示だがいまひとつ、またエスカレーターの単調な動線はつまらない。演出はないのだろうか。階毎のぶつ切り展示だ。

 ロビーの昔の遺構が覗ける透明の床は面白いが、半球のアトリウムに意味があるのだろうか。大阪城の横で目障りな建築だ。東京江戸博物館のようにメガ・ストラクチャーで浮かせ低くできなかったのか。都市計画的には疑問な建築だ。

 難波宮の跡が一番よかった展示だった
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焼肉 江畑(京都 千本):比類なきタレと肉と焼き手、食べる悦び

2014-09-27 05:30:56 | 食べ歩き
 開店の5時前から待って、友人と二人で奥のカウンターに陣取る。お兄ちゃんが焼いてくれて、タンを塩で始める。合いの手にどぼ漬けと丁寧な焼きニンニク。片面しか焼かないテッチャンは大好評。歯触りと旨みのある蛸のようで楽しい、大うけ。バラとロースを混ぜて交互に焼いてもらう。タレが好評、ご飯とスープ、どぼ漬けが大活躍。
 サワーの赤やレモン、ライム(甘味抜き)を楽しみながら最後はギャラ葱、葱のとろとろの細切りとギャラのこりこりの塊の対比が秀逸でタレが味をつなぐ。

 大満足で、1万円。あまり食べられなくなった、お連れした方はタレ味のテッチャンとバラが特に良かったとのこと。家族でも来たいとの意向
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秋のポタリング:花街、京都博物館、島原、嵯峨野

2014-09-26 05:29:46 | 趣味
 久々にATBのTerra (1988 Csmmondale ) で朝の7時から走る。太いタイヤと良く効くブレーキは安心だが重くて、しかもタイヤの抵抗が大きい。ゆったり走る。ゴルフの長袖セットに自転車のニッカーボッカ、ハンチングで9月の季節に丁度良い。
 
 まずは、祇園に向かい朝の色街を走る。京都博物館の新館もあり見たが9:30からの上、今度鳥獣戯画展もあり次回にする。

色町つながりでかつての五条楽園を走る。寂れている、新たに、旅館に転用なども多いようだ。曼珠沙華を見かけ、嵯峨野へも行こうと思いつく。
 
次は、色街繋がりで島原に。角屋(揚げ屋)、輪違屋(置屋)とも10時からだ。水が打たれたしっとりとした石畳、手入れがなされているが古びた建築、格子の向こうには艶めいた世界。9月なら両楼とも関学できるとあり出直す。

西大路を上がり、妙心寺道を西に、また北に上がり仁和寺の前、そこから西に嵯峨野へ。広沢の池でゆったりした風景に和む。緑のプランクトンが多い。船の係留の場所が絵になる、今度、春に良いな。嵯峨野は稲刈りが真っ盛りでコンバインが大活躍。稲穂の姿、緑との対比が秋の陽射しくっきり。薄(すすき)の群生が逆行で青空との対比に目を見張る。お目当ての曼珠沙華は道端の刈り取りにあったが良いのが少ない。稲穂、水田との対比の1枚が取れた。柿のドローイング・サイトで良いのが2つばかり。

さらに、恒例の案山子の展示があった。妖怪ウオッチもあった。流行があるのが面白い。白鷺も稲刈り後の田圃にいた。大きなレンズと三脚のカメラを抱えた人たちが注意されていた。どうもバード・カメラマンは例年物議を醸しているようだ。田圃や水辺など、私有、公共の場の立ち入り、占有は法的にも問題だ。さらにマナーがない。悲しいことに、そのあたりがわかっているシルバー層だ。

 京都は季節ごとに自転車で楽しめる場所が多い。手軽なため、なかなか他に出かけなくなる。午後からのひとねむりが黄金に値する
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グリルRON 三番街店(大阪 梅田):しょうが焼きとコロッケのセットは楽しめる

2014-09-25 05:28:31 | 食べ歩き
 新地にあるステーキのロンのグループ。駅前ビルにも姉妹店が多い。ここは狭く、4人掛けと2人掛けのテーブルがそれぞれ3卓、あとは3席のカウンターのみで外に行列ができる。
 しょうが焼きとコロッケのセット(920円)に大盛りご飯が多い。驚くほど肉が多く、醤油だれでご飯が進む。たれが染みこんだキャベツも旨い、マカロニ・サラダも変化に良い。
 コロッケもからりとしていてソースをつけると醤油味との対比がある。最後にご飯とみそ汁、コロッケで仕上げるのが好きだ。

 ハンバーグも美味しい、魚フライは独自の匂いがあり苦手だ。なお、照り焼きハンバーグと頼むと照り焼きチキンと煮込みハンバーグのセットが出てくる。決して、洋食の朝日で名物の照り焼きハンバーグではない。(最近、メニューから落ちている)
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デパートを考える:多様性と規模の経済は両立しなくなった、ハルカスの事例と企画・設計の課題

2014-09-24 05:26:07 | マクロ経済
 Economy of Scale (規模の経済)、 Economy of Scope (多様性の経済:顧客に合わせた品ぞろえ)の両方を併せ持ったのが色々な部門(depart)を一つの施設集めたお店がデパート(Department Store)の位置付けだった。

 最近、日本最大規模のハルカス近鉄百貨店本店を見ているとデパートと専門店で3万坪あるが、品ぞろえと規模が両立していない。

マクロの観点から見ると、目的性と専門性の高い専門個店及び品物が安く大量にあるSPAのユニクロに二分されトレード・オフの状況だ。規模の経済として幅広い(顧客のセグメント対応)による品ぞろえと建物規模に加え多様性の経済と、多様性の経済としてそれぞれの業種と専門性の両立は失われたのではないか。更に多店舗の規模の経済による仕入れ価格の低減、優先的な調達も優位性が見られないのではないだろうか。つまりは、時代がデパートの規模と多様性の両立を否定し、トレード・オフに変わったのだ。

 マイクロの観点からハルカスの問題点は、「広すぎて、段差もあり、分かれてもおり 歩くにも通路と品ぞろえが分かりにくい」との評判があるようだ。規模が大きくなりすぎて規模の不経済が発生している。さらに、建築的に見ると、タワー館とウイング館は別の棟をブリッジでつないだようなもので(一部連続のフロアもある)首をかしげる設計だ。しかもタワー棟はオフィス、ホテル、展望台の動線が複雑で、タワー館とウイング館の間のエレベーターも停止階がパズルだ。
複合施設(縦型MXD)のハルカスは第二の志摩スペイン村との懸念( http://biz-journal.jp/2014/07/post_5281_2.html )もある。

 規模が大きいなら明快なフロア構成が不可欠だ。今からでも分かり易い単純なフロアにリニューアルし、分かり難いタワー館とウイング館の間は両館の連続性が分かるサインと店舗の再配置をするのが良い。アメニティ・ゾーンとして中途半端な現状の利用は分断を招く。この点、阪急百貨店梅田本店はかつての馬蹄形の売場が一体化し広々として解決されている。

ターゲット別の独立として、メンズ館がナビオになったのもめんどくさがりのオジサンには好適だ、この売場のオジサンへのコンサル能力は高くブランドの横並びも使い易い。ターゲット分けの分棟は有効な場合があるという事例だ。ちなみに、ハイティーンからの109も、おじさん、おばさんからの独立を好む。

 せっかくの規模も品ぞろえも、時代としてSPAに追いかけられ、更に課題ある設計で足を引っ張られている。企画と設計に難があるとしか言いようがない。
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青冥三番街店(大阪 梅田):五目汁そばは安定の味

2014-09-23 05:10:47 | 食べ歩き
 ここ35年は通っている。五目汁そばは、五目焼きそばとともに愛用している。ほっこりする懐かしの味で野菜が多く、とくに木耳が歯触りも良く最後に残して楽しんでいる。

 昔は、大盛り(一時あった)かセットを頼んでいたが、今はそばだけで充分。

汁そばは酢を入れて、胡椒(頼むと持ってくる)を大量入れるとHot & Sour で楽しめる。酢と辛子で辛子そばにするのも良い。焼きそばは大量の酢と辛子が定番だ。夏に特に良い。

 年配の利用が多い。小さな焼きそばのセットものもあり、青椒肉絲の定食なども旨く、ご飯はお代わりできる。麻婆豆腐も古典的日本中華のお味だ。

 各所にあるが三番街のお店が一番好きだ
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世界情勢のきな臭さ:大国の横暴、宗教の再編、国内の格差

2014-09-22 05:09:44 | マクロ経済
①ロシアのウクライナと中国のアジア攻勢
 大国の領土拡大政策は、内政問題の裏返しともいえるが、大国か経済圏のまとまりでの対抗というパワー・ゲームが必要だ。外交はお互い長い付き合い(Long Term)のため貸し借りの観点もあるが、対向手段(経済的など)が必要だ。昔の東西問題のようなイデオロギーでなく、利害関係でありややこしい。

②イスラム国の出現( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%9B%BD ) はサイクス・ピコ協定( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%B3%E5%8D%94%E5%AE%9A ) ヨーロッパ圏によるオスマン帝国分割の分割の反動ともいえるが、急な動き、かつ過激であり世界秩序の変換点だ。利害問題でなく、立国論でありどうやって調整するのか全く分からない。

③国内収入格差が拡大、地域の独立や所得対立
マクロでなく、マイクロな国内格差がきな臭い。UK(英国)もスコットランド独立の動きがある。アメリカでも収入格差や人種問題が明らかな問題となっている。ジニ係数の低い(格差の少ない)日本でも、教育と収入の格差が課題だ。おかげで、現役、地元になり、代々木ゼミナールは廃校するわ、東京の大学では地方の学生が減り、多様性とバンカラがなくなりつつある。

 どうも世の中がきな臭い。正義や正しいことというのが失せて、「自国の正義」、「自分らの正義」が出現し、しかも調整する動きがなく、情念の暴走と力での対抗だ。

 マイケル・サンデルなどのコミュニタリアンは、国の中で失われたコミュニティをまとめるのには良いだろうが、国家間や宗教間をとりまとめる理論はないものだろうか。一度、学んでみたい
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プリモぐりる(兵庫 元町):ビフカツもハヤシ・ライスもいまひとつ味が浅い

2014-09-21 05:08:47 | 食べ歩き
 洋食の朝日に行こうとしたら12時過ぎで行列が35人。諦めて、こちらまで歩いて初訪。先客はおらず、ビフカツにハヤシ・ライスをつけて2,200円。
 
餡仕立てのスープは凡庸で暑い中、汗をかく。冷たいスープが良いのでは。
 
ビフカツは2切れで棒状が2本、4㎝×1㎝で長さ12㎝位、衣は薄めできれいに揚がっている。肉は味わいが抜けているようで、大量のドゥミグラス・ソースも味に厚みがない。ソースを混ぜてもいまひとつ。ガルニは酸っぱめドレッシングがかかりすぎたキャベツとベーコン入りのトマト・スパゲティ。小さいカツにするなら大量のキャベツの繊切に辛子か薄味のコール・スロー(日本橋たいめいけん など)がよいのでは。
 
ハヤシ・ライスは玉葱炒め型、ドゥミグラス・ソース追加型だが、玉葱は櫛切りで小さく、歯触りや甘みが感じられない。ご飯はまあまあ。ソースはトマト味だが塩っぱく、味の深みがない。肉は薄切りで旨味がない。福神漬けもなく変化がない。三宮なら、かつての みやす の昼にあったハヤシ・ライスは玉葱炒め型で中庸だが旨みがあった。濃いドゥミグラス・ソースで関西の古典なら大阪のガスビル食堂あたりが好きだ。(東京なら銀座の煉瓦亭)

なお、食後にお茶とビスケット(市販)が出た。

 どうにもセンスが合わない。ドゥミグラス・ソースももっと繊細になるか、厚く苦い味にするかが良いと思う。また、カツも揚げ切りは良いが小さい断面のお肉ではジュースが飛んでしまうだろう。また、オープン・キッチンの店内も磨き抜かれているとは言い難い。

 課題の多いお店だ

話は変わるがハヤシ・ライスの記録がもうすぐ100件になる。ハヤシ・ライス(一部ドゥミグラス・ソース)の殿堂入りは、京都の丸太町東洋亭、みしな、東京の御茶ノ水小川軒、日本橋のたいめいけん2階そして無くなった有楽町店を含め馴染みの香味屋本店だ
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オランダに学ぶ近代建築の保存活用(笠原一人):デルフト工科大学RMIT学科の客員研究員の成果

2014-09-20 05:07:22 | 都市計画
 京都まちづくり史セミナーで聴講、笠原助教( http://www.research-db.jim.kit.ac.jp/kitdb/servlet/RefOutController?exeBO=WR4100RBO&workType=detail&primaryKey=0c4c9b5567000815c8a5b0d4fb094298&monitorID=WR4200 )はデルフト工科大学RMIT(Reseach Center fo Modification (インテリア・レベルの改装)、Intervention (建築レベルでの介入)and Trasformation (都市レベルでの転用))に2年間在籍した研究結果を基に、事例を用いて、オランダでの近代建築の保存、転用、再生活用を論じた。大変分かり易く、楽しい。


 なお、大阪歴史博物館で開催中の村野藤吾展の招待券もお分けいただいた。

 保存とは
①保存は新築より安くあがる経済合理性がある
②保存すべきものの指定と所有権の分離(所有者からの指定回避は不可、但し売買可能)
③アーバン・ヘリテージ・コンサルタントの職能があり、行政・建築家・都市計画・所有者・開発者の視点から保存、解体、改修方針を策定
④地元委員会が数年をかけ, 開発審議・許可

 建物評価として
①保存と新築付加の対比があるのが面白い(似せて作るとニセモノ、一部保存はまがい物)
②教会、給水塔、要塞まで保存活用で面白みと新しい発見がある
③保存が建築の中でも占率が高く、認知度、手法の確立がある

 面白い内容で当方から質問として
①オランダは保存地区(街並み統一)と新開発地区(ウォーターフロントなど)の奇抜なデザインの両方がある。保存では旧と新の並立が見られるのは、保存地区と新開発地区の狭間に位置づけられるからでは
②日本の完全に近い所有権のあり方(やりたい放題)が街並みを崩す、保存指定などは良い方策

 とても楽しいセミナーだった
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大鶴(京都 三条):レトロなお店で老舗を守る老夫婦の優しいお味の中華そば

2014-09-19 05:06:17 | 食べ歩き
いつも前を通る老舗だが入ったことがなかった。初めて19時ごろ入るとお客がいない。一部の照明をつけてから女将さんが新聞を持ってくる。
 中華そば(750円)が目についてこれにした。量は少ない。麺は、中太やわやわで京都仕様、スープは和風に強い豚鶏のうまみと脂がある。塩気は控えめで優しい。メンマは市販か柔らかい、チャーシューは脂の少ない腿と思わる。太いモヤシ、小口の葱、蒲鉾1枚が中華そばの矜持だ。

 なんともほっこりするお味、お腹いっぱいにはならないが他のも食べてみたくなった。老夫婦が老舗を守っている
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年収は「住むところ」で決まる (エンリコ・モレッティ) :新しいクラスター形成理論

2014-09-18 05:04:52 | マクロ経済
 The New Geography of Jobs: Enrico Moretti が原題であり、「職の地理分析」が正確な訳だ。

イタリア系の経済学というとLife Cycle HypothsisのFranco Modigliani ( http://en.wikipedia.org/wiki/Franco_Modigliani  http://en.wikipedia.org/wiki/Life-cycle_hypothesis )を思いだす。(MITで記念講演をよく読んだものだ)
 
 似た観点で、牽強付会な「誘引理論」の印象があるクリエイティブ資本論 リチャード・フロリダがあるが、モレッティの分析は統計的で納得感がある。特に、「何でクラスターなど産業集積ができるのか」という「原因の観点」は、ポーターなどの既存クラスター(「結果」)の分析と違い新しい。

 クリエイディブ資本論への反論として、クリエイティブ・クラスが魅力的と思う、クールな都市文化のあるベルリンは観光産業のみ発達しているが、ハイテク雇用は未発達でイノベーション・ハブになってはいない。

 知見は:
・繁栄の新しいエンジンはイノベーション、イノベーション産業は一極集中、その集積がイノベーション・ハブ
・国の豊かさは生産性の向上→イノベーションと技術革新
・ハイテク産業は5倍の乗数効果、製造業は1.6倍のため3倍
・発展が発展を招く、多重平衡
・高技能と低技能労働者の賃金は相関:相互補完関係がある、テクノロジー導入の容易性、人的資本の外部性(公式・非公式の人事交流による知識の伝播の促進)
・大卒者の多い都市は更に割合が増加し年収も増加、その反対もしかり
・友人やコミュニティで健康が影響される:喫煙者は伝播する
・集積効果:厚みのある労働市場、多くの専門サービス、知識の伝播
・地域単位の規模の経済:個人や企業の集団が創造のための共有地、集積がマグネット
・労働市場の改善と生活コスト上昇のジレンマ(アメリカでは収入の40%が住宅コスト)賃貸が高騰、資産価値は上昇し持つものと持たないものの格差
・イノベーション・ハブでは都心に住宅と商業再開発したシアトル型(「インフィル開発」)が有効、制限したボストン、バークレーは失敗
・スター研究者は集積を呼ぶ、「Big Push」は貧困の罠を破る
・貧困地区の改善にむけたエンパワーメント・ゾーン・プログラムはクリントン政権で成功:改善の利益教授のインセンティブ、分け隔てない補助金の支給、民間開発の誘発効果(3.5倍の乗数効果)
・人的資本:教育は収入に結び付く、大学への10万ドルの投資は15%以上のリターン
・移民は教育水準で選定、日本は高学歴の移民が少なくハイテクが停滞
・ジェイコブスのコミュニティ理論は多彩く、人的なシステムはイノベーションにより変化が続く、ニューワークが生まれる、知人からの知識など直接のふれあいがより重要、結局大事なのは人間

参考レビュー https://www.aeaweb.org/articles.php?doi=10.1257/jel.51.3.825 
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総大醤(大阪 中崎町):濃口ラーメンはたまらない店屋の味

2014-09-17 05:03:58 | 食べ歩き
 天六のストライク軒に行くも盆休みのようで開店していない。ならば、年中無休のここにした。賑わいがある、濃口ラーメンとお昼は無料のご飯のセットで800円。取り放題のキムチはしっかりした味で小さ目に切ってある。塩っぱいためおかず力がある。
 濃口ラーメンのスープはしっかりした醤油の味を出汁が支える、葱油の旨み、柚子の香が変化をつける。塩元帥より細めでしっかりした麺は味わいもある。細いメンマがくっきりしゃっきり。厚めのチャーシューは固いが旨みがありご飯に乗せてもおいしい。

 嫌味がなく、しかも独自の店屋の味がある、お手頃な値段でお昼は更にお得だ
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小さい秋見つけた:からっとしてテニスにも音楽鑑賞にも良い、東山の緑がかすかに褪める

2014-09-16 05:02:12 | 京都
 雨の8月が終わった。各地に土石流などの被害と代々木公園の蚊の蔓延もあった。お力になればと思う。

9月に入ると爽やかになり空が高い。
 
テニスも汗ばまず、ボールも弾み、ラケットの音も高い。
 
 窓を閉めて古典音楽を聴くと、しみじみして、お酒の杯も高い。

 窓から眺める東山にの緑がかすかに褪める、紅葉の準備の季節だ。夕陽をうけると緑の中に灰色に紅が見える。牡蠣や松茸を思うと、食欲がどんどん湧いてくる。今晩は久々に愚妻としんみりしゃぶしゃぶだ。酢橘も香り高い。

 夏を乗り切った悦び。
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