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流野精四郎&東澤昭が綴る読書と散歩、演劇、映画、アートに関する日々の雑記帳

街を歩く

2021-08-21 | 日記
 今日(8月20日)は通院のため新宿まで朝の通勤電車に乗る。少しばかり心配していたのだが、お盆休みの企業がまだあるのか、あるいはテレワークが思いのほか進んでいるのか、電車の中は思っていた以上に空いていた。誰とも接触せずに、その気になれば立ったまま本が読めるほどの混雑具合だ。
 いま私の生活は、3週間ごとの通院と2週間ごとの施設入所している母親とのガラス窓越しの面会、毎週の母親の家の掃除と郵便物チェック、そして毎日のわが家での家事というルーティンワークによって規定されている。その合間に本を読み、必要な物を書き、散歩し、映画やドラマをテレビ画面で見るという生活だ。
 ルーティンワークは極めて重要な位置づけを与えられている。これがうまくいくか、いかないかは、その後の生活リズムに甚大な影響を及ぼすからだ。ルーティンをうまくこなせない場合には、何もかもが台無しになってしまう。それほどの重大事なのである。

 こうした生活に不満はないけれど、何か足りないのも確かだ。それは何なのか、考えたって分かるわけはないので、そうした無駄な時間を費やすのはもったいないこと甚だしいのだが、それでも考えてしまう。そして、さびしくなるのだ。

 久しぶりに新宿の街を歩きながら空を見上げてみると、高層ビル群と空が思いのほか綺麗で驚いてしまう。昨日から続く強い風のせいなのか。都市の風景の中に身をゆだねてしまうと不思議に心休まることがある。よけいなことを考える必要がなくなるからだろうか。






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