米大リーグ、ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手(41)が20日、オークランドで行われたアスレチックス戦で今季6号本塁打を放ち、通算714本塁打として大リーグ歴代2位のベーブ・ルース(ヤンキースなど)の記録に並んだ。大リーグ歴代1位はハンク・アーロン(ブレーブスなど)の755本塁打。
確かに賞賛に値する記録であろう。しかし、ボンズが薬物疑惑の渦中にあり、ベーブ・ルースやハンク・アーロンと同じ本塁打王だといわれてもスッキリしない。ドーピングの問題があるからである。
★大リーグが危ない
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確かに賞賛に値する記録であろう。しかし、ボンズが薬物疑惑の渦中にあり、ベーブ・ルースやハンク・アーロンと同じ本塁打王だといわれてもスッキリしない。ドーピングの問題があるからである。
★大リーグが危ない
バリー・ボンズの2005年(大リーグが危ないより)
バリー・ボンズの上に漂う黒い霧も、限りなく深くなっていった。すでに6度もMVPに輝いていた大物だったが、この球界を代表する男は2004年9月17日、通算700号のホームランを放った。ベーブ・ルースの通算ホームラン記録(714本)も、そしてハンク・アーロンの大リーグ記録(755本)も、彼によって05年のシーズン中には破られることになるだろうと、ますますこの男に注目が集まった。
04年、打率3割6分2厘、首位打者、ホームラン45本、101打点で、彼はシーズンを終えた。全米野球記者協会員による投票で、七回目のMVPに選ばれた。四十歳での受賞は最年長での受賞であった。
05年のシーズンを、彼は通算ホームラン703本で迎えることになった。ベーブ・ルースの記録を超えるのは最早間違いないと思われた。新シーズン初めの四月中にも達成されるのは確実だった。あのハンク・アーロンの大リーグ記録でさえ、シーズンの終わりまでには破っているだろうという話がささやかれはじめた。
だが、ベーブ・ルースの娘がボンズの業績に異議を唱え、ハンク・アーロンもこう言って非難した。「私が野球について言えるのは、速球や変化球を打つためという理由で身体に異物を入れてはいけないということ。ボンズの行為は間違っている」
それは誰にもわかっていることで、バリー・ボンズの記録がステロイドによろものであるなら、たとえ彼が新記録を樹立したところで、薬物を使わなかったベーブ・ルースやハンク・アーロンたちの記録とは別ものとして、アステリスク(*)付き、つまり注釈付きで示されるべきだとの声が起こってきた。
果たしてバリー・ボンズはどれほど打つのか。ベーブ・ルースやハンク・アーロンの記録はどうなるのか。興味と不安に満ちた05年シーズンがついに開幕したが、ご存じのように開幕の日、バリー・ボンズはグラウンドに姿を現わさなかった。
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