坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

水戸芸術館現代美術ギャラリーの再開

2011年07月20日 | 展覧会
東日本大震災により建物が損壊し、休館を余儀なくされていた水戸芸術館現代美術ギャラリーが7月30日から活動を再開されることは、本当に喜ばしいことです。現代アートの発信地としての企画力を押し出してきた当美術館ならではの多様なアートの全開です。
〈CAFE in Mito 2011-かかわりの色いろ〉は、再出発を願う展覧会です。2002年から同企画のシリーズが始まり、広くアートと接する機会がつくれるように観客の方々が参加できる作品やワークショップなども展開してきました。
アートにより人と人のつながりが生まれる場の創出の原点に戻り、同館と関わりのあるアーティスト40組余りの作品が集結。上田薫(敬称略、以下同)、OJUN、小林孝亘、ジュリアン・オピー、辰野登恵子、長島有里枝、奈良美智、山口晃他の出品。
掲載作品は、巨大な絵画パフォーマンスなどでも知られる淺井裕介さんの「生き物の中へ」2010年。
初日の7月30日には、現代美術ギャラリーの広場において、大巻伸嗣さんの100台のシャボン玉マシンを導入して、幻想的な光の風景をつくりだす「Memorial Rebirth-α」のパフォーマンスが行われます。

◆CAFE in Mito 2011ーかかわりの色いろ/7月30日~10月16日/水戸芸術館 現代美術ギャラリー
 大巻伸嗣さんのパフォーマンスは、午後2時からと午後5時半からです。