JAMSTECのニューシートピア実験(水深300mの飽和潜水)でも使用されたデマンドヘルメットのスーパーライト17は信頼性が高い。 ダイバーが装備しても違和感がなく、装備を手伝うテンダーもサポートしやすい潜水器だ。 ヘルメットもインナーフードやマスク、ノーズパッドに至るまでダイバーの信頼がないと採用されないものだ。
プロダイバーが使う潜水器は通信があって、潜水作業が確実に行えるものだ。このデマンドマスクはアメリカ DSI社のエグゾ26だ。プロダイバーの使い勝手もいいようだ。
大気圧潜水服システムがオイルフィールドなどで使われはじめ、その活躍でおもちゃも発売された。 こうしていろいろな海中システムがそろってこそ海洋技術の発展がある。 日本も大気圧潜水服システムの製造を行ってもらいたいものだ。
潜水作業を行うには通信、照明や必要な道具を備えたオープンベルが使われる。一人乗り、二人乗りなどがある。 しかし、ダイバーの作業船より大きな作業船が必要になる。しかし上部には空気層があるので安全性はかなり高くなる。
ハンネス・ケラーはスイス人でありながら有名な深海潜水の開拓者である。チユーリヒ大学で数学・物理を学び、混合ガス潜水の減圧表をアルバート・ボールマンの指導を得て作成し、自ら湖で120m、220mの潜水記録を作った。さらに62年には300m潜水を行った。 後にケラーはIT企業で成功した。2009年には米国のHistorical Diving Sicietyのメンバーになった。
ナミビアの海底ダイヤモンドがいかに豊富なのかを示す写真だ。あらかじめ定められた鉱区の海底を母船からドレッジする。直径2mほどの海底の中からもダイヤモンドが採れたのだ。 潜水調査船から採っていた時は一潜航あたり数十キロの土砂からも数百万円ものダイヤモンドが採れたと云われていた。
ダイヤモンド掘削船とはどのような船なのだろうか? 以前陸上で採掘されていたダイヤモンドが河川からの流れて海へ流れでた、あるいは大陸棚に埋蔵しているダイヤモンドを掘削しようと図のように掘削しているのだ。
南アフリカの上のナミビアでは海からダイヤモンドを掘っている。以前は潜水船でも採っていたが2007年に建造されたダイヤモンド掘削船 Peace in Africa も今では活躍している。
メキシコ湾流はイギリスを通って北極へ近づくと冷やされて深海へ潜って行く。この流れはつながっている海をある時は表面をある時は深海の中層を回ってメキシコ湾流となる。1200年とも2000年とも言われる長い長い「海洋の大循環」である。こうして熱を運んでいるので地球の気候に大きな影響を与えている。
プランクトンを食べる深海のサメ「メガマウス」は1976年にハワイ沖で初めて発見されました。すでに30年あまりたつのですが捕獲されたのは50個体に満たない数です。また深海で生きたメガマウスの映像が撮られたことはありません。やわらかい頭と大きな口が特徴でオス・メスともに数メートルの大きなサメです。