海人の深深たる海底に向いてー深海の不思議ー

地球上の7割を占める海。海の大半は深海。深海生物、潜水調査船など素晴らしい深海の秘蔵画像を紹介。奇抜・奇妙な姿に驚愕!!

ブラックボックスの回収

2014年03月26日 | 日記
マレーシア航空機の事故

 マレーシア航空機の事故はなかなか墜落現場の海域が特定できない。 海域が絞られたらボイスレコーダーの捜索。回収がはじまる。 そこで私が以前書いたボイスレコーダーの回収の記事を載せます。

深海からのフライトレコーダの回収
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 多くの乗客を載せて飛行する航空機の事故は事故原因を究明するために多くの情報を必要としている。 重要な情報は事故を起こした航空機の中に残されているブラックボックス(フライトレコーダとボイスレコーダ)を回収することだ。 今回はこれまで海へ墜落した航空機のフライトレコーダの回収について紹介したい。

 2009年5月31日にブラジルのリオデジャネイロからパリへ向けて飛び立ったエールフランス447便には乗客216名、乗員12名の228名が搭乗していた。 使われていた機体はエアバスA330-200型機である。 離陸して3時間半後に機内の与圧が低下したと連絡して消息を絶ってしまった。 事故後5日目から墜落海域で大規模な捜索が22日間行われ、海面から51人の遺体、機体の残骸や乗客の遺品などがみつかった。

 フランスは447便のフライトレコーダを回収するべく墜落現場の海底地形に詳しい情報を持っているアメリカのウッズホール海洋研究所(WHOI)に調査を依頼した。 調査海域は水深2000mから4000mの起伏に富んだ地形で広域捜索が難しい場所であった。 このためWHOIは米海軍と共同開発した捜索用曳航体REMUS 6000を3機、3隻の海洋調査船M/V Anne Candies、M/V Seabed Workerなどに搭載して捜索を行った。

 REMUS 6000は長いケーブルで降ろされ左右600m合計1200mの海底を音響(サイドスキャンソナー)で捜索し、人工物が見つかれば近寄って映像で海底に捨てられたゴミか機体の残骸かを目視で確認できる最新機器である。 海洋調査船は捜索海域内を網羅する側線に沿って低速で運航するという捜索を続けた。REMUS 6000は連続20時間の調査が行える。 長時間の捜索が行われては一旦揚収されて調査データの読み取りや整備が行われ、再度降ろされて捜索が行われる。 機体の残骸らしきものが発見されるとマニピュレータを備えた海中ロボットCURV21が投入される。 そして機体の残骸場所へ近づき、海底に一部埋もれた残骸をマニピュレータで掴んで海中ロボットとともに回収するやり方である。

 このような地道な捜索活動が行われて4航海目の執念でエールフランス447便のフライトレコーダが3900mの海底から回収された。 この回収は5月1日で事故後2年がかりの大捜索であり、タイタニック号の発見に匹敵すると専門家は評価している。

 これまで海へ墜落した航空機のブラックボックスの回収は幾つか成功している。1987年にはモーリシャス沖水深4268mに沈んだ南アフリカ航空機のブラックボックスがROVの「GEMINI」(水深6,000m)によって回収された。 1985年にはアイルランド沖に沈んだインド航空機のブラックボックスを水深2042mから回収した。さらに1983年には冷戦の中大韓航空機がソ連のミサイル攻撃で墜落し、米海軍が捜索期間3ケ月、80億円もの経費を使って大規模に捜索したが回収できず、後にソ連からブラックボックスを回収していると発表があり、ソ連の海底捜索技術の高さが証明されたことがある。もっと見る



ヘイルダールの冒険

2014年03月25日 | 日記
ノールウェーのインディージョーンズことトール・ヘイルダールはペルーからイースター島への古代航海の実証のため、アシの舟で冒険した。  コンチキ号ハ1942年、5人が101日間4300マイルの航海に成功した。

こんなカニいるかに?

2014年03月15日 | 日記
最近の画像技術は恐ろしい、巧妙な技術で存在しない生き物が作りだせる。私達は身近な自然、身近な生き物にしっかり接していないとダマされてしまう。嘘が見破られないのは恐いことだ。真実だけ追究しよう。


光合成をするウミウシ

2014年03月06日 | 日記
最近発見されたのは、このウミウシだ。このウミウシは光合成できるので日向ぼっこをしているだけでお腹が一杯になるらしい。このウミウシを研究しているメイン大學のメアリー・ランポ先生によればウミウシは幼生の時に藻のバウケリア・リトレアを食べて、葉緑体だけを消化器の中に散り込み、光合成の技能を得ている。
光合成する新しいウミウシはアメリカ東海岸に分布し、 Elysia chlorotica で薄い葉っぱのような体型をしている。研究者によれば食べられた藻の遺伝子が消化管の中で、葉緑体と共に吸収され、ウミウシ自身の遺伝子に組み込まれ、必要なタンパク質が葉緑体に供給され、9~10ケ月のウミウシの寿命のすべてを光合成し、作られた糖を養分として生きていると言う素晴らしい生き物だ。