1990年代までソ連は黒海のウクライナで軍用イルカを訓練していた。 そして終えた後にイルカはイルカセラピーとして世界各地で障害を持つ子供達をいやした。 最近になってウクライナ海軍はソ連時代と同様に同じ海域で軍用イルカの訓練を再開した。
ダイオウイカの調査
姿をみせぬダイオウイカを長年研究している学者はスミソニアンのクライド・ローパー博士です。博士はこれまで世界で最もダイオウイカの生息密度の高いと言われるニュージーランド沖のカイコウラキャニオンへ1997年、1999年、2003年の3回調査に出かけています。これまでの調査に参加したのは有人潜水調査船「ジョンソンシーリンク」と「ディープローバー」とROVです。
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「ジョンソンシーリンク」は発明家のエドウィン・リンク氏と有名な慈善家スーアード・ジョンソン氏によって1975年に建造されました。今はハーバーブランチ研究所に所属しています。
カナダの「ディープローバー」は一人乗りで1984年にグラハム・ホークスが開発したものです。両方ともアクリル製の大きな視界とマニピュレータ、特別な照明器具とカメラを備えています。
この調査では支援母船「KAHAROA」から潜水船が運航されましたが厳しい天候と海象条件に悩まされました。しかし、これまでのニュージーランド海域の潜航記録は水深300mでしたが、これを大きく超えて水深670mの記録を作りました。
この調査はアメリカ、ニュージーランド、カナダ、イギリスの研究所、ディスカバリーチャンネルなどの支援がありました。これらの協力はクライド・ローパー博士のダイオウイカへの長年の研究、カイコウラキャニオンでのこれまで誰もが見たこともない18mにも達する巨大なダイオウイカの生きた状態の観察、さらにダイオウイカを餌とするマッコウクジラとの遭遇など壮大で興味深い調査企画に賛同した結果です。
これまでの調査では、残念ながらまだ深海でダイオウイカの生きた状態での生態観察はできていません。しかし、ダイオウイカの生息海域の地形やその海域に生息するマッコウクジラ、他の深海生物の分布層の把握などの情報があつまり、映像・画像データの構築も進んでいます。 また、なによりも参加した研究者が潜水調査船に載って直に深海環境を観察したことが大きな成果です。これまで研究者が見たものは、海底に棲むパステル色のカイメン、菊のように開いたウミユリ、日が暮れるのを待っている深海サンゴ、あまりも動かぬ深海のヤドカリ、沈泥を吹きあげるムシ、ヤリイカのオキアミを襲う様子、またそのヤリイカを襲うタチウオなど厳しい深海の食物連鎖を見ることができました。
ダイオウイカとマッコウクジラではマッコウクジラの数多くの潜水プロフィールデータの収集、餌を探すクリック音の記録、このように蓄積されたデータは、マッコウクジラの科学的な理解を深めることに役立ちました。
こうして有人潜水調査船やROVによって深海生物の棲息環境をつぶさに観察できたことは、何十年にもわたって深海生物を研究してきた者にとってまさに驚異的なことです。これまで海洋調査船から底引き網を曳いたり、深海のプランクトンネットで得た生物試料からの解析とは異なり、研究者が直に深海環境に身を置いて、自分の目で直接深海の環境を観察したのです。
次はマッコウクジラが餌とするダイオウイカを捕獲するダイナミックな様子の研究など新たな科学的な好奇心が湧いてきています。
姿をみせぬダイオウイカを長年研究している学者はスミソニアンのクライド・ローパー博士です。博士はこれまで世界で最もダイオウイカの生息密度の高いと言われるニュージーランド沖のカイコウラキャニオンへ1997年、1999年、2003年の3回調査に出かけています。これまでの調査に参加したのは有人潜水調査船「ジョンソンシーリンク」と「ディープローバー」とROVです。
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「ジョンソンシーリンク」は発明家のエドウィン・リンク氏と有名な慈善家スーアード・ジョンソン氏によって1975年に建造されました。今はハーバーブランチ研究所に所属しています。
カナダの「ディープローバー」は一人乗りで1984年にグラハム・ホークスが開発したものです。両方ともアクリル製の大きな視界とマニピュレータ、特別な照明器具とカメラを備えています。
この調査では支援母船「KAHAROA」から潜水船が運航されましたが厳しい天候と海象条件に悩まされました。しかし、これまでのニュージーランド海域の潜航記録は水深300mでしたが、これを大きく超えて水深670mの記録を作りました。
この調査はアメリカ、ニュージーランド、カナダ、イギリスの研究所、ディスカバリーチャンネルなどの支援がありました。これらの協力はクライド・ローパー博士のダイオウイカへの長年の研究、カイコウラキャニオンでのこれまで誰もが見たこともない18mにも達する巨大なダイオウイカの生きた状態の観察、さらにダイオウイカを餌とするマッコウクジラとの遭遇など壮大で興味深い調査企画に賛同した結果です。
これまでの調査では、残念ながらまだ深海でダイオウイカの生きた状態での生態観察はできていません。しかし、ダイオウイカの生息海域の地形やその海域に生息するマッコウクジラ、他の深海生物の分布層の把握などの情報があつまり、映像・画像データの構築も進んでいます。 また、なによりも参加した研究者が潜水調査船に載って直に深海環境を観察したことが大きな成果です。これまで研究者が見たものは、海底に棲むパステル色のカイメン、菊のように開いたウミユリ、日が暮れるのを待っている深海サンゴ、あまりも動かぬ深海のヤドカリ、沈泥を吹きあげるムシ、ヤリイカのオキアミを襲う様子、またそのヤリイカを襲うタチウオなど厳しい深海の食物連鎖を見ることができました。
ダイオウイカとマッコウクジラではマッコウクジラの数多くの潜水プロフィールデータの収集、餌を探すクリック音の記録、このように蓄積されたデータは、マッコウクジラの科学的な理解を深めることに役立ちました。
こうして有人潜水調査船やROVによって深海生物の棲息環境をつぶさに観察できたことは、何十年にもわたって深海生物を研究してきた者にとってまさに驚異的なことです。これまで海洋調査船から底引き網を曳いたり、深海のプランクトンネットで得た生物試料からの解析とは異なり、研究者が直に深海環境に身を置いて、自分の目で直接深海の環境を観察したのです。
次はマッコウクジラが餌とするダイオウイカを捕獲するダイナミックな様子の研究など新たな科学的な好奇心が湧いてきています。
海の男にはダイバーズウオッチがお似合いだ。ちょっとごつい感じが、日焼けした肌やたくましい体にぴったりなのだ。それだけではない。強い日差しや、ときおりかぶるスプレー、揺れる艇上での行動になんら問題なく付き添ってくれるのは、タフなダイバーズウオッチだけである。
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ところで、どうしてダイバーズウオッチはこんなに頑丈にできているのだろうか?
本体の防水ケースはステンレスやチタン製で、海水を浴びても錆びない。ケースも、
こんなに厚くなくても、と思うほど厚くて強固な構造である。
時刻修正に使うリューズはねじ込み式で、しっかり保護されている。表面のカバー
ガラスも十分な厚みがあり、傷が付きにくい。文字盤は針が太く、時刻がわかりやす
く表示されて、パッと見ただけでもはっきり目に残像が残る。夜光塗料が塗られてい
るので、暗くても時刻が読める。
それから、文字盤の外側には、経過時間が一目でわかるレジスターリングが付いて
いる。例えば、潜水した時刻の長針に合わせておけば、浮上したときの経過時間がすぐにわかるのだ。ダイバーはこれで潜水時間を測り、潜水病を防いでる。
この時間管理のために、レジスターリングは反時計回りにしか回転しないようになっ
ている。もし潜水中になにかの力で時計回転へ動いてしまうと、潜水時間が短く記録
され、潜水病になる恐れが生じるからだ。
ー
また、バンドにもいろいろな工夫がされている。ダイビングスーツの上からでも付
けられるように、バンドの長さが2段階になっている。スーツの生地は潜水すると水
圧で縮むが、ゴムバンドはその20ミリ程度の縮みを吸収してくれる。
プロのダイバーは、数週間をかけて圧力タンクのなかで加圧・減圧し、深海に潜る
「飽和潜水技術」を駆使し、水深200メートルを超える潜水も行う。日本の海上自
衛隊は水深450メートルの記録を達成したし、フランスでは水深501メートルの
世界記録が作られている。
そんなダイバーたちの腕には、潜水する深度の2倍の水深表示、つまり500メー
トル、1000メートルなどの信頼に値する能力を備えたダイバーズウオッチが輝い
ている。特に日本製のものはレベルが高い。
あるときは潜水調査船に取り付けられてその安全性を動水圧で確かめたこともある。これは1960年、世界の最深部である水深1万920メートルに挑戦した潜水調査船〈トリエステ〉に、ロレックスの腕時計が取り付けられてテストされていた
ー
ダイバーズウオッチは、ダイバーが身に付ける装備品のなかでも、命にかかわるも
の。以前は水深計が付いておらず、あまり性能のよくない機械式水深計を一緒に持っ
て潜らなければならなかった。だが、精度の高い水深計が搭載されたことで、潜水病
の危険が大幅に減少し、ダイバーの装備品も減ってダイバーの負担も軽くなった。
ダイバーズウオッチ以外でも、登山に役立つ高度計やコンパス機能が加わったトレッ
キング用ウオッチも開発されている。地図上に正確な位置が出せるので、この機能を
使って遭難をのがれた登山愛好家も多い。優れた機能は人の命をも救うのだ。
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ところで、どうしてダイバーズウオッチはこんなに頑丈にできているのだろうか?
本体の防水ケースはステンレスやチタン製で、海水を浴びても錆びない。ケースも、
こんなに厚くなくても、と思うほど厚くて強固な構造である。
時刻修正に使うリューズはねじ込み式で、しっかり保護されている。表面のカバー
ガラスも十分な厚みがあり、傷が付きにくい。文字盤は針が太く、時刻がわかりやす
く表示されて、パッと見ただけでもはっきり目に残像が残る。夜光塗料が塗られてい
るので、暗くても時刻が読める。
それから、文字盤の外側には、経過時間が一目でわかるレジスターリングが付いて
いる。例えば、潜水した時刻の長針に合わせておけば、浮上したときの経過時間がすぐにわかるのだ。ダイバーはこれで潜水時間を測り、潜水病を防いでる。
この時間管理のために、レジスターリングは反時計回りにしか回転しないようになっ
ている。もし潜水中になにかの力で時計回転へ動いてしまうと、潜水時間が短く記録
され、潜水病になる恐れが生じるからだ。
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また、バンドにもいろいろな工夫がされている。ダイビングスーツの上からでも付
けられるように、バンドの長さが2段階になっている。スーツの生地は潜水すると水
圧で縮むが、ゴムバンドはその20ミリ程度の縮みを吸収してくれる。
プロのダイバーは、数週間をかけて圧力タンクのなかで加圧・減圧し、深海に潜る
「飽和潜水技術」を駆使し、水深200メートルを超える潜水も行う。日本の海上自
衛隊は水深450メートルの記録を達成したし、フランスでは水深501メートルの
世界記録が作られている。
そんなダイバーたちの腕には、潜水する深度の2倍の水深表示、つまり500メー
トル、1000メートルなどの信頼に値する能力を備えたダイバーズウオッチが輝い
ている。特に日本製のものはレベルが高い。
あるときは潜水調査船に取り付けられてその安全性を動水圧で確かめたこともある。これは1960年、世界の最深部である水深1万920メートルに挑戦した潜水調査船〈トリエステ〉に、ロレックスの腕時計が取り付けられてテストされていた
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ダイバーズウオッチは、ダイバーが身に付ける装備品のなかでも、命にかかわるも
の。以前は水深計が付いておらず、あまり性能のよくない機械式水深計を一緒に持っ
て潜らなければならなかった。だが、精度の高い水深計が搭載されたことで、潜水病
の危険が大幅に減少し、ダイバーの装備品も減ってダイバーの負担も軽くなった。
ダイバーズウオッチ以外でも、登山に役立つ高度計やコンパス機能が加わったトレッ
キング用ウオッチも開発されている。地図上に正確な位置が出せるので、この機能を
使って遭難をのがれた登山愛好家も多い。優れた機能は人の命をも救うのだ。