自由広場

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ガバスとユートピア

2010-09-03 12:08:48 | どーでもいいことつらつらと。
「ガバス」といえばまず思い出すのはファミ通。雑誌内だけの流通単位で、ネタ投稿などでガバスを集めることでゲーム機などと交換できます。中高時代ファミ通を購読していた(今思えばなぜしていたのか)自分は、雑誌に毎回付いてくる少額のガバスを集めて、マスコットキャラのネッキーがイラストされたマグカップと確か交換したと思うのですが、あれは今いずこ。



さてこのガバス。今ではいろんな場面で使われるのを見かけます。ネット限定で。クイズダービーとのコンボ技で「~に100ガバス」みたいな応用も見られたり見られなかったり。それだけファミ通が全国に浸透している証拠なのでしょう。



でも実はガバスって、さらに元ネタがあったみたいですね。

アニメ「ひょっこりひょうたん島」で、島内だけで使われているお金の単位がガバスだったのだそうな。これ知ってました?

いや~、私ひょっこりひょうたん島大好きで、かつてサンダーバードと連続でやってたリメイク放送を欠かさず見ていたんですけどねえ。そんな通貨が話題に出たことなんてありましたっけか。

考えてみると、島内大統領の名前はドン・ガバチョですから、そこから取ってガバスと名づけた、というのも不思議じゃないですね。そんなところに由来があったとは思いも寄りませんでした。




ひょっこりひょうたん島で有名な話といえば、舞台である浮島は死後の世界だったという設定。飢えや穢れのない理想郷をイメージしたのだそうな。

サンデー先生と生徒たち五人は第一話の火山噴火で死んでいて、ひょうたん島、すなわち天国で生活するようになる。次々と島へやってくる漂流者たちも死者ということなのでしょうか。

暗喩に死語の世界を描く子供向けの作品って多いですね。最近ではポニョが強烈に印象に残っています。直接ではなく間接的で無意識にインプットさせることで、情操教育につなげているというわけなのか。まだあの世にしかなかった理想の世界をこの世で実現する日が来ることを、製作者は次世代を担う子供たちに伝えることで願っていたということでしょうか。


そんなことはつゆ知らず、自分はといえば毎週ガバスを集め、真面目に文コラ職人でも目指そうかしらなどと悩む青春時代を過ごしてまいりました。どうすれば世界全てに平穏が訪れるのかなんて、これっぽっちも構想しなかった。ドリキャスがどうしても欲しかった。


ただひょっこりひょうたん島から学んだこともあります。好奇心と冒険心。どんなものにも興味を寄せ、とりあえずやってみようとぶつかる積極的な姿勢。これらはひょうたん島の住民たちから自然と学んだことです。こういった活動の果てに、この世にも理想郷がやってくるのだとしたら、決して間違いではない観賞の仕方だったと思いたいです。

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