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Empire Maker

2012-04-19 11:42:03 | 海外種牡馬考察
エンパイアメーカー。「empire=帝国」「maker=作者」みたいな意味なので、合わせて「建国者」みたいな意味合いでしょうか。


自身の現役時代はフロリダダービー、ウッドメモリアルS、ベルモントSのGⅠ三勝。三歳で引退し、2004年から種付けを開始しています。2010年に日本へとやって来て、移籍初年度2011年は204頭に種付けされたそうです。彼らの活躍が見られるのは2014年からになりますね。現在日本で走っている産駒は輸入馬になります。

血統。父はアンブライドルドで、ミスプロ系のアメリカらしい血。母系は、わりと近い3代前にノーザンダンサー。GⅠ馬をエンパイアメーカー含めて三頭輩出した名牝です。エンパイアメーカー自身にとっては母の父にあたるエルグランセニョールは相当強かった有名な馬だそうですが、浅学の僕には計り知ることができません。まあとにかく、血統は涎が出るくらい豪勢なわけで。



さてさて日本で活躍している現役馬についてまとめてみましょう。

まずはなんといってもフェデラリスト。これでもかっていうくらい素敵なサンプルです。船橋、園田と地方で二勝後、中央へ返り咲き。戦場を芝に変えても勢いは衰えません。ほんの一年前は地方を勝ったばかりなのに、今ではGⅡで上位に来る国内有数の強馬。これからさらに晴れ晴れしい戦歴を飾ることでしょう。好位差しを得意とし、中山巧者な点も注目です。

フェデラリストの血統がまたそそります。母は言わずとしれたダンスパートナー。つまるところ、エンパイアメーカー×サンデーサイレンス。日本で再会を果たしたアメリカの由緒ある配合になります。母母の系にはノーザンダンサーの血が汲まれているので、ノーザンダンサーのクロスが起こり、父からミスプロ、母からヘイローの血が脈々と流れています。


他に期待されているのは、2012年現在3歳のイジゲン。名前負けしない突出した能力を持っています。母コズミックウィッシュは正直よく知らんのですが、お父さんがノーザンダンサーなんですね。ということでイジゲンはノーザンダンサーの4×3と素晴らしい血量が構築されています。これが異次元な走りを演出する材料に一役買っているのでしょう。ちなみにこちらはダートを主戦場としています。地方では圧巻の強さを誇りそうです。



活躍馬はまだまだ少なく、日本ではこれからの種牡馬ですが、先物買いがしたくてたまらない僕にとっては、これほど期待値の高い海外種牡馬はいません。


押さえたい傾向ははっきりとしています。ずばり。わりと近いところにノーザンダンサーのクロス。もしくは母父サンデーサイレンス。フェデラリストのようにそのどちらも成立させていれば非の打ち所がございません。

ということで、2014年デビューの産駒には、このような血統がいないかどうかのチェックは必須です。ダートから芝に転向してきても勝負。距離は芝ダートともに2000までと見ておきましょう。


ただし留意点があって、その豪勢な配合から、過剰人気することもしばしば。なので馬券を買うときは、あえて切ってみる買い方をするのも手。イメージとしては、中山東京といったメインロードでは好成績を残せても、函館や小倉に下るといまいち、なんてことがありそう。夏場のローカルなど、やけに人気しての馬場替え初戦は、あえて裏から攻めみると面白そうです。

ちなみにフェデラリスト。GⅠ獲るなら秋天皇賞じゃないかなあ。

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