我が家の地球防衛艦隊

ヤマトマガジンで連載された宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部「アクエリアス・アルゴリズム」設定考証チームに参加しました。

250万隻の後始末(宇宙戦艦ヤマト2202)

2017-10-28 00:54:31 | 宇宙戦艦ヤマト2202

本当にどうするんでしょうね、あのべらぼうな数w
もし真田さんの言う通り、ガトランティス人に修理/復旧という概念そのものがない場合、最悪ずっとあのままという事態も考えられます(^^;)
ある程度は11番惑星の重力に引かれて地上に落下すると思いますが(それはそれで星は酷いことになりそうですが)、それで全部片付くとは思えませんし。

ヤマトから処理を押し付けられた格好になる地球の軍上層部も頭が痛いでしょう。
仮にずっとあのままだったとしても、人道上、乗員(しかも処置を誤ると人間爆弾化する)をどうするかという問題がありますし、万が一、独自に機能復旧を成功させる艦が出た場合、カラクルム級は一隻でも重大な脅威になるのは第一話で証明済みです。
もちろん、可能性としては古代に勧告されたように大人しく撤退してくれる可能性や、ガトランティス軍本体から救援部隊がやってくる可能性も考えられますが、どちらもガトランティス人のメンタリティー的には起こりえないような気がします。

艦隊のガトランティス人乗員単独では機能復旧ができない場合、地球側の採り得るアクションは大きく分けて以下の三つでしょうか。

 ①放っておく
 ②殲滅する
 ③利用する

まず①ですが、常に地球はカラクルム級が独自復旧する不安に苛まれることになるので、あまり現実的とは言えない気がします。
ただ、地球の持つ軍事力や科学技術力では物理的に②も③も選択できない場合は、処置無しとしてしぶしぶ選択される可能性は残ります(その場合は厳重な監視付きで、動き出しそうな艦があったら問答無用で吹き飛ばすという対応になりそうですが)。

実際問題として、最も試みられる可能性が高いのはやはり②と思います。
もちろん、そんなことをしたら、古代はまた激怒りするでしょうけど、カラクルム級の現実的な脅威度を考えれば、それも仕方がないと思います。
繰り返しますが、たった一隻のカラクルム級に首都を直撃される寸前までいったのは、つい先日のことです。
ただ、問題はどうやって破壊するかですよね。
確かに地球にはこの時点で最低でも19隻の波動砲搭載戦艦がありますので、これをつるべ撃ちすれば――うーん、それもやっぱり追いつかないかな?(^^;)
ちょっと計算してみましょう。

第一話でカラクルム級は拡散波動砲ビームの直撃を受けなかったようですので辛うじて生き残りましたが、さすがにビームが直撃したら撃沈できるでしょう・・・・・・てか、できなかったら完全にお手上げですw
漂っているカラクルム級は密集していますから、仮に1発の拡散波動砲で100隻のカラクルム級を撃沈できたとして、19隻の一斉発射で1,900隻。
2,500,000(250万)÷1,900=1,300回以上――うーん、大甘に見て一発でその10倍(1,000隻)が沈められたとしても、それでも130回以上の一斉発射ですから、とても現実的な発射回数とは思えないです(^^;)
また、それだけ波動砲の発射を重ねれば、2199で提示された『宇宙が引き裂かれる』という問題が発現してしまう恐怖もありますね。
これならばまだ、ガミラスの人工太陽を復旧して波動機関を暴走、超新星爆発させるほうが、まだしも現実的かもしれません。
もちろん、その場合は直近にある第11番惑星も吹き飛びますから、爆発の余波やその後の太陽系内諸惑星の軌道バランスを取るのは難事でしょうけど・・・・・・。

では、最後に③ですが、これに成功した場合、多数の鹵獲艦を手に入れることで不足しがちな艦艇建造用資源の獲得や、より直接的に戦力強化に繋げられる可能性もあります。
でも、これもやはり地球単独では難しいでしょう。
250万のカラクルム級に各10名が乗り込んでいたとしても、捕虜の数は2500万人にも達してしまいます(各100名なら2億5千万人!!)。
この2500万人に無害化(人間爆弾の解除)を行って、どこかに収容するなんて短期間にはとても行えません。

ただ、既に長期に渡ってガトランティスと交戦しているガミラスであれば、こうした状況(大量の捕虜、鹵獲艦を得る)に対応するノウハウや装備を持っている可能性もありますね。
大量の捕虜を収容していたレプタポーダみたいな例もありますし。
ガミラスが地球に利権(時間断層)を持っている以上、ガミラス側から地球へそうした装備が供与される可能性もありえると思います。

・・・・・・そんなこんなで色々思い付きを書いてみましたが、正直なところどれもピンときませんよね。
そりゃそうです、250万なんて数字、普通に処理するには膨大過ぎてガミラスから魔法じみたアイテムを供与してもらうか、ミン〇イ・アタックでもなければ、それこそどうしようもないというのが本心ですね(^^;)
一番簡単なのは白色彗星がやってきて、全部呑み込んじゃうことかなぁ。

実はもう一つ、穴だらけな上にキテレツな思いつきがあります。
カラクルム級が独自では復旧できず、そのままの状態が維持されるなら――ガミラスの人工太陽とセットで、『レギオネル・カノーネ』として再建しちゃうのです。
人道的なのは、ガトランティス人捕虜を全て収容した後、艦を無人化改造して使用することでしょうけど、前述の通り物理的にそれは難しいでしょう。
となれば、非道ではありますがガトランティス乗員を乗せたまま利用するしかありません。
当然、艦のコントロールは内側からは行えませんので外側から行います――マグネトロンウェーブで。
ヤマトが行ったようにプローブはバラ撒き式に打ち込み可能とはいえ、250万隻ともなれば大変ですが、それでも沈めることに比べれば圧倒的に楽でしょう。
問題があるとすれば、カラクルム級が機関停止の状態でも艦の頑丈さだけで“砲身”として機能できるかどうかと、ガトランティス人乗員を見捨てるという人道・倫理上の問題でしょうね。
ただ、後者については、白色彗星本体の実態と脅威が明らかになれば、政治的判断として無視される可能性があると思います。
もちろん、その目的は『太陽系に接近してくる白色彗星を大遠距離から狙撃する』ことです。
いやまぁ命中は至難でしょうけど、そこはともかく派手さ重視でw

分らないのは、レギオネル・カノーネの威力が波動砲と比べてどの程度大きいかですが、あれだけの大仕掛けなので、波動砲艦10隻や20隻では追いつかない大威力と勝手に想像しましたw
しかもこっちは、宇宙を引き裂く問題がありませんしね。
また、250万という数に加えて質量でも小惑星とは比較にならないくらいに大きいカラクルム級をコントロールするマグネトロンウェーブシステムともなると、その作動と維持にも膨大なエネルギーが必要と思いますが、そこはガミラスの人工太陽の動力が波動機関ということなので、こちらが利用できそうです(でも、波動機関を暴走させて超新星爆発を起こしたら、マグネトロンウェーブもコントロールを喪っちゃいますね、これは困ったw)。

まぁ色々と言いましたが、せっかく登場させた250万隻です。
このままフェードアウトとか有耶無耶にせず、ドデカいスケールで何か一花咲かせてもらいたいと思います(^o^)


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42 コメント

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セリザワは撃ちまくる (ABARTH)
2017-10-28 04:29:26
気になるのはコスモダートの機動艦隊はどうなったのかです。当然レギオネルの一部になってないはずなので発射時の超新星爆発の影響を受けない場所へ退避してると考えられます。機関停止になっていなかったらこの機動艦隊によってガトランティス兵士の回収があるのではないか。また、機関停止に追い込まれていても戦闘機まで飛ばせないとは思えません。少なくても司令官のいる色違いカラクルムからの兵士回収があるのではと思います。レギオネル使用後にこの指揮官座乗の艦も一緒に破壊される運命にあったのなら話は別ですけどね。兵士を平気で使い捨てるガトランティスなら兵士の回収しないかもしれません。さすれば、可能性が高いのが波動砲の実験台ですね。一直線に並んでいるので、射程内からどの程度殲滅できるか計算して都合良く撃ちまくるのではないか。マルチ体型からの一斉射撃、拡散と直進の使い分け、さらに新たな増援部隊を加えた艦隊で行う可能性があります。旧作では主力戦艦は36隻くらいはあったとなってますから、福井さんならば更に増やしてると思います。これにエンケラドゥス級巡洋艦も加えれば100隻以上の波動砲搭載艦が就航してくるのではと妄想してます。
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Unknown (Unknown)
2017-10-28 06:37:14
古代が「本艦の火力で殲滅可能」と言ってましたが、多分にハッタリの要素があるとは言え、あれだけ密集して動けずにいるのですから、波動砲艦隊のつるべ撃ちで片付けることは出来そうですけどね。しかし250万隻分の乗員って一体どれだけの数になるんでしょうね。アンドロメダ級以上に極端な自動化でブリッジ要員(仮に10名と考えて)だけだとしても(補修能力がないならダメコン要員の配置も端から不要でしょうし)2500万人。全員捕虜にするなんて無理ですよ。この第8機動艦隊の後始末をどう付けるのか、見ものです。
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選択肢 (権兵衛)
2017-10-28 08:26:45
放って置くしかなさそうな気がしますね。ガトランティス兵に勝手に自爆してもらえば勝手にデブリになりそうなので。
 
殲滅するといっても艦隊を動かす費用も莫迦にならないでしょうし。先の第八浮遊大陸奪還作戦でもどの位の戦費が掛かっているか想像しただけでも恐ろしいです。

レギオネル・カノーネの実態はスナイパー・ライフルのような超長距離狙撃兵器で射界が狭く取り回しも悪そうです。 白色彗星をどのタイミングで撃つか難しいうえ、チャンスは恐らく一度きりと見た方が良いでしょう。

もっとも、それを許すような馬鹿でもないでしょうから自ら処分する可能性も否定できません。機密保持が最優先の筈ですから。

しかしカラクルム級が250万とは…ガトランティスの戦力は底無しですね。確か、昔のメカコレでは乗組員450名となっていましたから、どんなに省力化しても1000名下らないと思います。
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ご都合主義でも鹵獲かな (mars)
2017-10-28 08:53:48
据え物の試し斬(データ収集)なら数は寧ろ要らないかと。指揮艦は補機で微速航行、後は艦載機で将校を回収、数千隻は資源として機動艦隊で曳航。残りの兵士は…自決じゃないかな?自身が爆弾だし。数千万人中数万の死に損ないならガミラスと協力して捕虜に出来る。あと、文化に飢えてる感じがあるのでミンメイアタックも有り?労働力も資源だ。
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カラカルム級 (NNSJ)
2017-10-28 13:48:12
カラカルム級戦闘艦の乗員数は僕も気になります。しかしネザー提督が乗る白いカラカルムには提督含めて3人しかいなかったので10人〜100人ぐらいはあり得ると思います。ガトランティスの事ですから戦闘要員と航行要員しかいなくてエンジンはブリッジで自動制御だとしたらあの様な異常事態に対処できなかったという設定もできます。後は1人残されたコスモダード乗るナスカ級空母あれはどうなるんでしょうか?
ナスカは空母なので1000人ぐらいいると思います。
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Unknown (ぐらっと)
2017-10-28 15:02:25
まぁ、現実的?なのは撤退ですかな。ガトランティス軍には撤退の概念はあると思いますよ、ドメル艦隊と戦った時に撤退してきましたし。
しかし、ガトランティス軍機動部隊はいくつあって、それぞれ何隻いるんでしょうか?第八までは確認できてますけど、それ以上あるのか、また、全て百万単位で所属艦艇がいるのか?末端の艦隊は数十隻単位だけど、コレも何個艦隊あるのかもわからないですし。ガトランティスの全戦力はどれほどの規模なのか、全く読めませんね。下手すると、ガトランティスにとっては「250万隻?その程度のはした艦艇なぞくれてやるわw」かもしれません。
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作戦内容 (mars)
2017-10-29 12:22:50
対ドメル戦の任務は威力偵察か領域調査の筈なので「帰るまでが偵察」だから撤退したと思います。今回は「殲滅」なので復帰した艦から順に散発的に侵攻するか後続機動部隊との合流になると思います。復讐と一番槍にこだわるなら前者、物資と艦載機だけでも回収し、万全を機すなら後者ですね。
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250万隻の処理 (黒潮海流渦潮)
2017-10-29 14:25:09
乗組員の問題は2週間放置すれば、自然と解決するのではないでしょうか。
一種のEMP攻撃(スケールは桁違い)でガトランティス艦隊は艦の機能が停止状態なら、艦の生命維持装置と酸素供給機能も損なわれているはず。
ガトランティス人も生命体である以上は、酸素の供給が停止すればそう遠からずに死にます。
ガトランティス軍に修理技術が本当に無ければ2週間程放置し、生命反応を確かめてからガトランティス艦隊の接収に動けば宜しいかと。
ガトランティス艦隊の接収が上手く行けば、ガトランティスしか持たない未知の科学技術を入手可能にもなるでしょう。
地球とガミラスの科学技術者達は、涎を流して接収を 待つこと間違いなし。
後は地球とガミラスの科学技術でガトランティス艦隊の運用が可能かどうかですなあ。
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乗組員は全てガトランティス人か (ABARTH)
2017-10-29 15:41:36
甦生体を潜り込ませていたとなると、カラクルム級のような使い捨て艦にはガミロイドのようなアンドロイドも考えられるが遺伝子操作による人工繁殖を主とする一般兵士の他に甦生体が使われているのでは?ニードルスレイブの攻撃なら蘇生可能かもしれない。いずれにしろ使い捨てならばかなり多くの兵士が必要になるので士官クラスは別部隊に救出される可能性がある。
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Unknown (ぐらっと)
2017-10-29 15:44:57
そこがツッコミ所の一つなんですよね。艦の機能は停止してるのに、何故か通信は生きてるというね。予備電源でも使ったのかもしれませんが、それでも何のリアクションも無しというのもおかしいし。
しかし、研究用に拿捕はされるでしょうな。強固な装甲、雷撃旋回砲、艦橋大型砲、注目すべき技術は沢山あります。特に、あんな構造の何処に衝撃砲すら通用しない分厚い装甲を装備できるのか、はたまた装甲そのものが非常に優秀なのか、気になりますね。全シリーズ通して、衝撃砲が通用しない敵なんて数えるくらいしかいないし。
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