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ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

SN比とダイナミックレンジは同じ?

2018-01-29 | レコードプレーヤー
ダイナミックレンジという言葉があります。

この言葉はCD時代になって出てきた言葉で

オーディオ誌等では日常的に使われます。

CD発売前の1970年代にはSN比という言葉が使われていました。

sはシグナルで音楽信号、Nはノイズをの意で

そのシステムで出すことができる一番大きな音と

スピーカーに耳をつけると聴こえる「サー」とか「ブーン」という残留ノイズとの比を表わします。

たとえば、パワーアンプの最大出力が10vで

残留ノイズレベルが10mVだとすると

10/0.01=1000=60dBとなりSN比は60dBと表示されます。

当時レコードで50~60dB、テープデッキで60~70dB程度のSN比が確保されていました。

ところがCDが発売され困ったことが発生しました。

CDはとてもノイズが少なく、90~100dBはあたりまえで

それ以上のSN比がある機器もありました。

レコードでは音楽信号が小さくなっていくといずれノイズに埋もれて聴こえなくなってしまいますが

CDの場合はノイズに埋もれる前に16bitの分解能によって音楽自体がなくなってしまうという現象がおきました。

ノイズに埋もれているわけではないけど

音楽は聴こえなくなってしまうのでSN比とはいえないということになりました。

そこで苦肉の策としてダイナミックレンジという言葉が使われるようになったのです。

当時ダイナミックレンジとSN比の違いを的確に説明されることは少なく

多くの人がSN比とダイナミックレンジは同じようなものと考えていました。

レコードは60dBだったSN比が

CDは90dBもあるからCDは30dB分(30倍)優秀だ!というような書き方がされていましたが、

レコードの場合、音楽信号はノイズに埋もれてしまってノイズの1/10になっても

音楽信号を聴きとることはできるのに対して

CDは音楽信号がなくなってしまうわけですから

あえてレコードをダイナミックレンジで表わすならば80dB程度はあることになり

CDとの差はわずか10dB(3倍)になってしまいます。

このように・・・次回に続きます。



イベントに関してのお問い合わせをいただいておりますが、

毎年1月、2月は積雪が予想されますのでイベントの開催を控えています。

3月にはイベントができるとおもいます。

もうしばらくすると発表できるとおもいますので、お楽しみに!

4月7日は山寺レコードコンサートが開催されます。

詳細は決まり次第ブログでお知らせします。

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