ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

1961年当時の大切な機能・・・『ランブル・フィルター』vol.5

2015-05-31 | クラフト・クラブ・ムジカ
「1961年当時の大切な機能・・・『ランブル・フィルター』vol.4」の続きです。

真空管バッファ付トーンコントロールを改造し試聴しました。

低音を多く含むといわれているレコードを3種再生してテストしました。

テラーク ベートーヴェン皇帝 / 小澤征爾

シェフィールド Still Harry After All These Years / ハリージェイムス

SONY We are the world / USA for Africa



まず、音楽信号における低域の変化ですが、

-6dBではほとんど感じられません。

-10dBで皇帝を再生したときにホールトーンが僅かに後退していると感じました。


次に、中域~高域の変化ですが、

すっきりするという印象です。

歪感が少なくなり

いわゆる『きれいな音』になります。

アナログディスク再生では『きれいな音』を嫌う方も見えますが

今回はつまらない音に変化するのではなく

聴きやすい音の方向に変化しました。


最後に、とても効果的だったのは耐外部振動です。

-3dBで歩いたときのウーハーの揺れが劇的に少なくなります。

-6dBでジャンプしてもOK!

たいへん効果的です!!

これにはとても驚きました。

次回に続きます。


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1961年当時の大切な機能・・・『ランブル・フィルター』vol.4

2015-05-30 | クラフト・クラブ・ムジカ
「1961年当時の大切な機能・・・『ランブル・フィルター』vol.3」の続きです。

真空管バッファ付トーンコントロールを改造しました。

改造前の状態です。



22マイクロファラッドを3つつけるのですが、

テストですので1つを表に、2つを裏につけました。



周波数特性を測ってみました。

10Hzの減衰特性を測ったところ

0dBから-16dBまで可変できることがわかりました。

早速、試聴してみましょう。

次回に続きます。


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1961年当時の大切な機能・・・『ランブル・フィルター』vol.3

2015-05-29 | クラフト・クラブ・ムジカ
「1961年当時の大切な機能・・・『ランブル・フィルター』vol.2」の続きです。

20Hz以上は音楽信号が含まれます。

アナログディスクの反りは0.5~10Hzですので

10~20Hzをカットオフ周波数とすればよいことになります。

先日発売された真空管バッファ付トーンコントロールを改造して使用してみましょう。

カットオフ周波数を15Hzに設定します。

真空管バッファ付トーンコントロールの低域のカットオフは100Hzですので

1/6.7に下げればよいことになります。

トーンコントロールの回路図です。



低域のカットオフを決定している10マイクロファラッドを

67マイクロファラッドに増やします。

手持ち部品の関係から22マイクロファラッドを3つ並列接続にし

66マイクロファラッドとします。

次回に続きます。


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1961年当時の大切な機能・・・『ランブル・フィルター』vol.2

2015-05-28 | クラフト・クラブ・ムジカ

「1961年当時の大切な機能・・・『ランブル・フィルター』vol.1」の続きです。

そこで『ランブル・フィルター』で20Hz以下の信号をカットします。

すると0.5~10Hzの雑音は大幅に減衰し、

純粋な音楽信号だけを増幅すれば良いので歪が減少するという仕組みです。

しかし、半導体アンプの時代になり、

100W以上のパワーのアンプも珍しくなくなりました。

すると多少のパワーロスは問題にならず、

むしろ、『ランブル・フィルター』自身が発生する歪やノイズの方が有害であると言われるようになります。

そして、最近オーディオシステムはパーツの進化から低歪・低ノイズになりました。

このようなクリアな環境の下では0.5~10Hzの雑音がことのほか目立つようになってきました。

また、最新の高ビットレートのデジタル録音では

20Hz以下の信号を録音することは容易で

可聴周波数以下の信号を含む音源もでてきました。

さらには電子回路技術の発達によって

の当社の研究では『ランブル・フィルター』が除去するノイズによって

『ランブル・フィルター』自身が発生する歪やノイズは当時の1/10以下になり

『ランブル・フィルター』が再度注目されてきました。

ここでは最新の技術で『ランブル・フィルター』を設計し、

現在『ランブル・フィルター』が有効であるかどうかを検証していきたいと思います。

次回に続きます。


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1961年当時の大切な機能・・・『ランブル・フィルター』vol.1

2015-05-27 | クラフト・クラブ・ムジカ

1961年に発刊された『ハイファイアンプの設計』という本を読み返していたところ、

『多くのプリアンプに採用されているのは

ラウドネスコントロールとランブル・フィルターである』という記述がありました。

ランブル・フィルターとは現在のサブソニックフィルターを指します。

1961年当時はとても大切な機能でした。

なぜ、現代ではあまり使われないのでしょう?

サブソニックフィルターとはアナログディスクや

ラジオチューナーからの信号成分から

可聴周波数以下の信号をカットするものです。

このフィルターにはどんなメリットがあるのでしょうか?

まず、1KHzの音楽信号をレコードで再生したとします。



どんなレコードでも多少は反っているものですが、

この反りは0.5~10Hzの雑音となって出力されます。



1KHzの音楽信号を5Wで再生したとします。

レコードの反りはレコードの溝の深さよりずっと大きくのです。

仮に10W相当の出力になったとします。

このとき両方を合成するとこのような波形になり、

ピークでは15Wのパワーが必要になります。



真空管アンプが主流だった当時、

パワーアンプは20Wもあればハイパワーと言われていました。

本来5Wあればよいパワーが15Wも必要になるということは

場合によっては歪が発生したり

電源部の容量不足となりパワー感のない音になってしまうのです。

次回に続きます。


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