ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

ドーナツ盤の音質 vol.3

2016-01-31 | ムジカと音楽
『ドーナツ盤の音質 vol.2』の続きです。

引き続き、昭和30年代の古いレコードプレーヤーを解析してみましょう。



次にスピーカーです。



口径10cmのフルレンジスピーカーです。

今や貴重品のアルニコマグネットを使った内磁型です。



当時はスピーカーユニットの主流はラジオ用でした。

主に声を聴くことを重視したラジオ用スピーカーは

雑音を再生しないように、あえて狭帯域に設計されていました。

また、出力が小さな出力管でも大音量を可能にするためとても高能率です。

このレコードプレーヤーに使用されたいるスピーカーは

ラジオ用ではなく当時放送が始まったばかりのテレビ用ではないかと思われます。

テレビはラジオより再生帯域が広く、スピーカーも広帯域のものが使用されていました。

音楽の再生にはこちらのほうが向いています。

また、テレビは正面にブラウン管を配置しなければならず

小口径のスピーカーを使わなけれなりません。

ところが、テレビのケースをスピーカーのエンクロージャーとしてみた場合

十分な容積が確保できますので意外と低音はでるものです。

とはいうものの、当時の『高性能なテレビ用スピーカー』の周波数特性は200Hz~5KHz程だと思われます。

次回に続きます。


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ドーナツ盤の音質 vol.2

2016-01-30 | ムジカと音楽
『ドーナツ盤の音質 vol.1』の続きです。

ある方から古いレコードプレーヤーをお借りしました。

昭和30年代後半のビクター製です。



これがまた、何とも懐かしい音です。

このプレーヤーのアンプですが、

12AX7が1本と50C5が2本使用されています。



12AX7はハイミューの双3極管です。

高利得を生かしてフォノアンプとしていると思われます。

50C5はシングルで最大2.2ワットでるビーム管です。

この真空管はヒーター電圧が50Vです。

2本のヒーターを直列に接続し100vの電源にトランスレスで接続します。

トランスは当時も今も高価な部品です。

50C5のヒータ電力は2本で15wも必要ですので

トランスレスの球を使用することでトランスの容量を15ワット分

小さなトランスにすることができます。

50C5を通常のビーム管接続で使用していると思われます。

もっともこの手の球は3接にするととんでもないくらい出力が落ちますので

ビーム管接続が順当です。

仕様書を見ると出力は1.2W+1.2Wとなっています。



他にドライバー管もありませんので

NFBはかけていないでしょう。

これらから想像する音質ですが、

中域から低域にかけて盛り上がり

高域は5KHzあたりからだら下がりだと思われます。

次回に続きます。


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ドーナツ盤の音質 vol.1

2016-01-29 | ムジカと音楽
最近、ドーナツ盤にはまってます・・・

オーディオマニアからは捨て去られた感のあるドーナツ盤ですが、

意外に楽しめます。

まずは何といってもお手ごろな価格!

50円~200円くらいでしょうか。

地方のリサイクルショップをのぞくと、こんなレコードがゴロゴロしてます。



ポール・アンカのダイアナやサイモンとガーファンクルの卒業等々・・・

EP盤のチープなジャケットもそそられます!

このドーナツ盤ですが、

中には独特の音質のものも。

特に70~80年代のJ-popは

同じ曲でもLP盤と大きく異なる音質にびっくりします。

よくあるパターンは超低域と超高域カット。

こういうレコードが多かったため

オーディオマニアには人気が今ひとつなのかもしれません。

しかしながら、こういった音を聴いていると

子供の頃にポータブルのレコードプレーヤーで聴いた音を思い出します。

Hi-Fiではありませんがなんとも癒される音です。

今回は『ドーナツ盤をドーナツ盤らしく聴く』がテーマです。

次回に続きます。


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スーパーツイーターsoprano(ソプラノ)& クアドラル社スピーカー RHODIUM200セット vol.4

2016-01-28 | スピーカー
『スーパーツイーターsoprano(ソプラノ)& クアドラル社スピーカー RHODIUM200セット vol.3』の続きです。

一般的な2WAYのスピーカーの場合、

スピーカーはやや内側を向けて設置されることが多いようです。

高音は直進性が強いために耳の方向に向けないと

超高域が聴こえません。

ところがスピーカーを内側に向けすぎると音場感が乏しくなるため

妥協点として『やや内側』ということになります。

スーパーツイーターsoprano(ソプラノ)を使用する場合

メインスピーカーはかなり内側へ向けることをお勧めします。

音場感はsoprano(ソプラノ)の向きで自由に調整することができます。

soprano(ソプラノ)は一般的にはこのように設置します。



(写真はpiccoloですが、使用方法は同じです)

サウンドステージを左右に広げてステレオ感を強調したい場合はこのように外側に向けます。



また、JAZZヴォーカルのようにセンターを厚くし、音の芯をしっかりと出したい場合は内側に向けます。



調整要素があるということは音をコントロールし易く、

オーディオの楽しみも増えていきます。

嘗て、アナログディスク全盛の時代は調整箇所はとてもたくさんあって、

お好みの音へとすることが可能でした。

CDになってからは調整箇所が激減すると同時に

オーディオの楽しみも減っていったように思います。

次回に続きます。


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スーパーツイーターsoprano(ソプラノ)& クアドラル社スピーカー RHODIUM200セット vol.3

2016-01-27 | スピーカー
『スーパーツイーターsoprano(ソプラノ)& クアドラル社スピーカー RHODIUM200セット vol.2』の続きです。

接続方法は次の通りです。



この接続にはパワーアンプが2台必要になります。

プリアンプの出力をチャンネルデバイダーで70Hz以上と、70Hz以下に分けて

それぞれをパワーアンプへ。

70Hz以下を受け持たせたパワーアンプにはJBL4343を

70Hz以上を受け持たせたパワーアンプにはスーパーツイーターsoprano(ソプラノ)と

クアドラルRHODIUM200を接続します。

チャンネルデバイダーの回路図は次の通りです。



コンデンサーCを0.22マイクロファラッドにするとカットオフ周波数は70Hzになります。

コンデンサーCを0.1マイクロファラッドにするとカットオフ周波数は160Hzになります。

この間で選べばよいと思います。

細かいことを言えば接続するパワーアンプのインピーダンス等で多少はずれますが

それほど音質の変化はありません。

チャンネルデバイダーに関する詳しい解説は

チャンデバを作ろう! 』をご参照ください。

このように中高域のスピード感が今ひとつだなぁ~と感じるようになった

昔購入した大型スピーカーを使って

ちょっとした工夫で遊ぶことができます。

うまくつなげることができれば

『最新のスピーカーのような中高域』と

『腹にどっしりくる超低域』の両方を兼ね備えたスピーカーシステムにすることも夢ではありません!!

次回に続きます。


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昨夜はケーブルテレビ局CCNで放送中の

『アナログを聴くテレビ・針の奏で』の収録がありました。



2月の放送はしぶ~いこの3枚です。



放送時間は毎週金曜の24:00~26:00です。

岐阜地区の方はぜひご覧ください。
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