『電源電圧を変えると音質は向上するのか? vol.9』の続きです。
ダイソーの1.5mの延長ケーブル(200円)と

3口タップ(100円)を

オーディオ用タップとして適しているかテストしています。
この3口タップですが、
どんなにロスが少ないタップでも多少のロスは必ず発生します。
どのくらいのロスが発生するのか計算してみます。
実際に『電源電圧を変えると音質は向上するのか? vol.8』で計測したときは
3口タップの部分で134mV-120mV=14mVのロスがありました。
これは6Aでの値ですので
その抵抗値は 0.014/6=0.0023オームです。
ここに最大電流である15Aが流れたとすると
その発熱は 15×15×0.0023=0.525Wとなります。
線路は2つありますので総合的な熱量は0.525×2=1.05Wとなります。
1Wといえば結構な発熱量です。
この状態が1時間続くと仮定すると、その熱量は1.05×3600=3780ジュール
1カロリーは4.2ジュールなので900カロリーとなります。
これはコップ1杯(180cc)の水の温度を5度上げる熱量です。
これほどの熱量が金属にかかったり冷えたりを長期間繰り返すと
焼きなましという現象がおこります。
これは金属に特有の現象で、ゆっくりとした温度の上下によって
金属内部の歪が解消されていく減少です。
3口タップを作るときはプレス機で金属を曲げ加工していますが

これが元の板状に戻っていってしまいます。
その結果、接触がゆるくなり
接触抵抗が上がり、そしてさらに焼きなましが進んでいくという悪循環になります。
こういったことを考えると
初期の性能を維持させるためには最大定格電流(15A)の半分以下(7A以下)で使用することが望ましいと思います。
この点さえ注意すれば100均タップはオーディオ用として長期間問題なく使用できるはずです。
次回に続きます。
ダイソーの1.5mの延長ケーブル(200円)と

3口タップ(100円)を

オーディオ用タップとして適しているかテストしています。
この3口タップですが、
どんなにロスが少ないタップでも多少のロスは必ず発生します。
どのくらいのロスが発生するのか計算してみます。
実際に『電源電圧を変えると音質は向上するのか? vol.8』で計測したときは
3口タップの部分で134mV-120mV=14mVのロスがありました。
これは6Aでの値ですので
その抵抗値は 0.014/6=0.0023オームです。
ここに最大電流である15Aが流れたとすると
その発熱は 15×15×0.0023=0.525Wとなります。
線路は2つありますので総合的な熱量は0.525×2=1.05Wとなります。
1Wといえば結構な発熱量です。
この状態が1時間続くと仮定すると、その熱量は1.05×3600=3780ジュール
1カロリーは4.2ジュールなので900カロリーとなります。
これはコップ1杯(180cc)の水の温度を5度上げる熱量です。
これほどの熱量が金属にかかったり冷えたりを長期間繰り返すと
焼きなましという現象がおこります。
これは金属に特有の現象で、ゆっくりとした温度の上下によって
金属内部の歪が解消されていく減少です。
3口タップを作るときはプレス機で金属を曲げ加工していますが

これが元の板状に戻っていってしまいます。
その結果、接触がゆるくなり
接触抵抗が上がり、そしてさらに焼きなましが進んでいくという悪循環になります。
こういったことを考えると
初期の性能を維持させるためには最大定格電流(15A)の半分以下(7A以下)で使用することが望ましいと思います。
この点さえ注意すれば100均タップはオーディオ用として長期間問題なく使用できるはずです。
次回に続きます。