ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

真空管アンプの新製品!Raccolta-int vol.2

2019-06-14 | ラコルタ Raccolta

『真空管アンプの新製品!Raccolta-int vol.1』の続きです。

A級シングルの真空管アンプのRccolta(ラコルタ)シリーズにプリメインアンプRccolta-intが登場しました。



A級シングルアンプというと高価というイメージですが(実はそうでもないのですが)

これには2つの理由があります。

1つは大出力が必要な場合、オーディオ用の真空管では8w程度が限界なので

送信管を使用することになります。

送信管は本来、無線局やラジオ局の信号をアンテナの直下で増幅する真空管で

高電圧で使用する設計の真空管です。

有名なところでは211



や845がありますが、

このあたりの小型送信管でもプレート電圧は400~500vは必要で、

(通常は200~300v程度)

さらに大型の送信管になると1000v近く必要なものもあります。

こうなってくると真空管もですが、

コンデンサー等の電子部品の耐圧も高いものが必要で

入手しずらく、高価になってしまいます。

もうひとつの理由は

大型の出力トランスが必要になるということです。

プッシュプルの場合2つの真空管から交互に直流電流が流れるため

直流はキャンセルされてしまいますが、

シングルアンプではかなりの直流が流れても

インダクタンスをキープするトランスが必要になります。

難しい話になってしまいましたが

簡単に言うと、同じパワーを得るために、シングル用出力トランスは

プッシュプル用の数倍の大きさのトランスが必要になるのです。

トランスと真空管という球のアンプの二大金食い虫が

更に高価になってしまうため『大出力A級シングルアンプ』は高価なのです。

反面、数ワットの小出力でもよいのであれば

真空管も多くのオーディオ管からセレクトできますし

出力トランスも小型でOKですので

意外と安価に生産することができます。

そのため出力3.5w+3.5wのRccolta-intはハイ・コストパフォーマンスの製品になりました。

次回に続きます。




プリメインアンプ Rccolta-intが発売されました!



ムジカ設立15周年記念として6月末までにご注文いただくと

¥89,800(税別)が¥59,800(税別)になるキャンペーンを行っています。

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真空管アンプの新製品!Raccolta-int vol.1

2019-06-13 | ラコルタ Raccolta

A級シングルの真空管アンプのRccolta(ラコルタ)シリーズにプリメインアンプが登場しました。



Rccolta-intです。

出力は3.5w+3.5wと小出力ですが、8畳までのお部屋で

一般的なクラシックやJAZZを楽しむには十分な音量です。

入力は3系統でライン入力です。

真空管は6BM8を使用。

Rccoltaシリーズの特徴はA級シングルの真空管増幅回路を使用している点です。

『A級』、『シングル』は良く聞くワードですが、

具体的に説明しろと言われると、ナカナカたいへんです。

シングルとプッシュプルはノコギリのように考えることができます。

プッシュプルアンプは刃の両側に持ち手のあるノコギリ。

二人で交互に引いて使用します。

相手が引くときは、こちら側はお休みです。

これはプッシュプルに相当し、2本の真空管の内どちらか一方が必ずお休みしています。

効率の良い方法ですが、

片側が引き終えて、もう片側の人が引くのに切り替わる瞬間のタイミングが

完ぺきであればスムーズに切れますが

現実には一瞬止まってしまいます。

この一瞬のノコギリの停止はどんなにタイミングが合っていても

ゼロにすることはできないのではないか?

この一瞬が音質を劣化させているのではないかという懸念が生じます。

これをクリアする方法は

2人で引き合うのだからノコギリではどんな方法をとっても止まってしまうので

ひとり用のノコギリで切れば、タイミングの問題は考えなくても良いという考えです。

これがシングルアンプの考え方です。

2人で切るより効率は落ちますがノコギリが止まることはありません。

これが高音質化につながると考えられます。

次に

A級とB級の違いは、エネルギーという面から考えてみたいと思います。

A級は音楽が鳴っていないときが最も発熱します。

音が大きくなっていくと音楽のエネルギー分だけ発熱が減少します。

B級は音楽が鳴っていないときはヒーターを除いて発熱はなく

音が大きくなっていくと音楽のエネルギー分だけ発熱します。

A級では常に最大のエネルギーが真空管に供給されており

そのエネルギーをスピーカーに出力するのに対して

B級では音量にあわせたエネルギーをスピーカーに送り込んでいます。

つまりA級ではエネルギー不足になることはありえず、

それが太い低域やダイナミックな音につながっていると考えられます。

これらの良いとこ取りがA級シングルです・・・次回に続きます。


プリメインアンプ Rccolta-intが発売されました!



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昨晩も当社裏の側溝でたくさんホタルが飛びました!



画像では4~5匹しか写りませんでしたが30匹くらいいました。

昼間はこんな感じのところです。








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Raccolta チャンデバのユーザー宅を取材させていただきました

2019-05-26 | ラコルタ Raccolta

Raccoltaシリーズのチャンデバ Raccolta-control のユーザー宅を取材させていただきました!



岐阜県にお住いのYさんです。

YさんはJAZZがお好きで、自らもギターを演奏されます。

JBL4430をマッキンのアンプで鳴らされていましたが



より歪感が少なく、クリアな音を目指してマルチアンプに挑戦されました。

ソースはアナログディスクをお聴きになることが多いとのことで



カートリッジはレコードによってシュアーやオルトフォン、GRADO等を付け替えて再生してみえます。

今回Raccoltaシリーズのチャンデバ Raccolta-controlをお買い求めいただき



JBL4430をカットオフ周波数1KHzの2WAYマルチアンプ化されました。

プリアンプは当社のパッシブアッテネーターatt30をご使用していただいています。

高域側のパワーアンプには真空管6V6を使用した自作アンプ、

低域側のパワーアンプにはマッキンをお使いでしたが、この日はマランツを試してみました。

今回はマランツの方がよりクリアで低域もしっかり出ていました。

高域の真空管アンプはクリアで音に味もありナカナカ良いのですが、

低域に使用するにはパワー不足です。

JBL4430の高域は高能率なホーンスピーカーですので

真空管アンプがぴったりです。

このように高域と低域に最適なアンプを選べるのも

マルチアンプならではです。

調整の後、聴かせていただいた音はワイドレンジで、迫力のある音で

JBLらしい上に、歪の少ない高品位な再生音になっており

マルチアンプ化は大成功です。



マルチアンプは調整要素が多く、

調整が難しい反面、好みの音に近づけることも容易です。

今後もさらに細かな点を詰めていくとのことでした。

ありがとうございました!!




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真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.23

2019-05-22 | ラコルタ Raccolta
『真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.22』の続きです。

Raccoltaシリーズにフォノアンプとチャンネルデバイダーが発売されました。

今日はチェンネルデバイダーの『応用編・そのた』です。

今後3WAYに挑戦するという方もあるとおもいます。

その場合いきなり3WAYはナカナカたいへんです。

そこで、一部をマルチアンプ化する方法をご紹介します。

このようなオーディオシステムを検証してみます。



3WAYでマルチアンプ化の恩恵を一番受けることができるのはウーハーです。

ウーハーのネットワークには

大きなインダクタンスのコイルが使用されており

このコイルが高音質化を阻んでいることは間違いありません。

もちろんスコーカーにも使用されていますが

上図のような場合ではカットオフ周波数が10倍違いますので

コイルのインダクタンスは1/10になっており

それほど問題にならないことが判ります。

そこでウーハーだけをマルチアンプ化することによって

3WAYほどのコストはかけずに問題の大半はクリアすることができます。

さらに将来チャンデバをもう1台追加して3WAYの完全マルチアンプ化への移行も簡単です。

また、マルチアンプ化したスピーカーシステムは再度のセッティングが必要です。

マルチアンプ化すると位相が単純になり、

位相による歪を激減させることができます。

さらにスピーカーの前後の位置を微調整することによって

より正確な位相合わせが可能で、

中高域の歪感の減少や、音場感を豊かにすることが可能です。

・・・次回に続きます。



チャンネルデバイダー/バイアンプコントローラー Raccolta-control



クロスオーバー周波数 18Hz~22KHz(別売ユニットで設定)

外形寸法  W390mm × H68mm × D94mm

標準価格 ¥59,800(税別)

詳細はこちらをご覧ください。



ムジカ設立15周年記念 カスタマイズ・キャンペーン



お申込みは7月31日までです。

詳しくはこちらまで

通常の半額でのカスタマイズです!お申込みをお待ちしています!



新製品Raccoltaの乗り換えキャンペーン開催中



詳細はこちら



6月のイベントは山寺レコードコンサートです



今回は軽食での開催で、参加費は500円です!

5月20日が申込締切です。

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真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.22

2019-05-21 | ラコルタ Raccolta
『真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.21』の続きです。

Raccoltaシリーズにフォノアンプとチャンネルデバイダーが発売されました。

今日はチェンネルデバイダーの『調整方法の応用編』です。

前回の調整編が完了し、音楽が問題なく再生されている2WAYマルチアンプシステムにおいて

マルチアンプシステムの特徴を生かした更なる高音質化の方法を考えてみます。

(4)高域と低域のバランス その2 です。

なぜインピーダンスが高いと音質が劣化するのでしょうか?

前回計算したボリュームの位置が真ん中にあるときのインピーダンスは11.75キロオームでした。

これは信号に直列に11.75キロオームが入っている状態と同様に考えることができます。



それだけであれば、問題はありません。

ところが、パワーアンプの入力回路には

いたるところにストレーキャパシティやコンデンサーが存在しています。



よくあるのは高周波ノイズをカットするための入力コンデンサーです。

中には100ピコファラッドほどのコンデンサーが入っている場合もあります。

次に入力容量です。

高周波に使用する真空管などは規格表に

グリッド-カソード間やグリッド-プレート間の容量が書かれているものもあります。

パワーアンプの初段管として使われることがある12AT7では

グリッド-カソード間は2.2ピコファラッド

グリッド-プレート間は1.5ピコファラッドです。

さらに、プリント基板を使用しているとグランドと入力回路の間にさらに大きな

ストレーキャパシティが発生しています。

極めつけはシールド線です。

シールド線はノイズには強いのですが、

ストレーキャパシティは10ピコファラッドを超えることもあります。

仮にこれらの合計が200ピコファラッドだとすると

20KHzでのインピーダンスは

1/(2×3.14×f×c)=1/(2×3.14×20000×200×10^(-12))=39.8キロオームとなります。

直列に11.75キロオーム入っているわけですから

39.8/(39.8+11.75)÷100=77.2%

出力は77.2%しかでてきません。

同様に1KHzでのインピーダンスは

1/(2×3.14×f×c)=1/(2×3.14×20000×200×10^(-12))=796キロオームとなります。

直列に11.75キロオーム入っているので

796/(796+11.75)÷100=98.5%

出力はほぼ100%でてきます。

つまり1KHzと比較して20KHzでは2割ほど出力が下ってしまうことになります。

現代のメーカー製のアンプはまず大丈夫だと思いますが

古いアンプや自作アンプではけっこう見かける現象です。

チャンデバの音量調節がこのようになることはまずありませんので

無難なのはパワーアンプのボリュームを全開にして

チャンデバのボリュームで調整するのが良いと思います。

・・・次回に続きます。



チャンネルデバイダー/バイアンプコントローラー Raccolta-control



クロスオーバー周波数 18Hz~22KHz(別売ユニットで設定)

外形寸法  W390mm × H68mm × D94mm

標準価格 ¥59,800(税別)

詳細はこちらをご覧ください。



ムジカ設立15周年記念 カスタマイズ・キャンペーン



お申込みは7月31日までです。

詳しくはこちらまで

通常の半額でのカスタマイズです!お申込みをお待ちしています!



新製品Raccoltaの乗り換えキャンペーン開催中



詳細はこちら



6月のイベントは山寺レコードコンサートです



今回は軽食での開催で、参加費は500円です!

5月20日が申込締切です。

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