6480blog 新栄町歯科医院

新潟県胎内市の歯医者「新栄町歯科医院」の情報をブログでも発信しています。

ブラック・ジャックは値引きしない

2012年03月28日 | 日記
保険医であるならば保険診療に重点を置いて、削る治療ではなく、予防、プライマリーケアに軸足を置くべきという意見。

全くそのとおりなのですが、保険で使えない材料もあり、採算度外視でやる行為は、最終的には患者さんの不利益になるとも思っています。

永遠の課題ですね。

心が折れそうな時・・・

2012年03月26日 | 日記
ギュウギュウのアポイントの中、飛び込みの急患がガンガン入ってくるそんな月曜日・・・

心が折れそうな時に読み返す文章があります。

以下コピー




「医者としてのすべてのプライドを懸けろ」
       
       
      上山博康
      (旭川赤十字病院第一脳神経外科部長脳卒中センター長)

             『致知』2007年6月号
             特集「切に生きる」より

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秋田脳血管研究センターの
伊藤善太郎先生から学んだことはたくさんあります。

まず伊藤先生に接していて一番違和感があったのは、
患者さんが亡くなると深々と頭を下げて
「力及ばず申し訳ございませんでした」と謝るんですよ。

それまで、謝るなんて言葉は僕の辞書にはなかった。
重症で手の施しようのない患者さんに対して、


「そうやって謝ったら、こっちに落ち度がないのに
医療ミスのように取られてしまいませんか」


と言ったんです。すると伊藤先生はこうおっしゃったんです。


「それは上山、医者の論理だろう。
 医者にはダメだと分かっても、
 患者さんの側には分かるわけない。
 助けてほしいから来ているんだよ。
 俺たちに力がないから助けられないんだよ」


衝撃でした。
その時の伊藤先生の言葉はいまでも忘れません。

それから、


「目線の高さを変えるな」


とも言われました。


「患者は人生を懸けて手術台に上るんだ。
 俺たちは何を懸ける。おまえのプライドを懸けろ。
 医者としてのすべてのプライドを懸けろ。
 それしか患者の信頼に応える方法はないんだ」


普段は穏和な伊藤先生が、
その時ばかりはゾッとするくらいの気迫でした。


      (中略)


伊藤先生は44歳の若さで亡くなられましたが、
先生のバトンを本当の意味で受け取れたのは、
その後北大に戻って、
ある脳腫瘍の患者さんの手術を行ってからだと思います。


伊藤先生が亡くなった後、退官前の都留先生が
「戻ってこい」と声を掛けてくださいましてね。
再び北大で頑張っているところに
その患者さんは来られたのです。

それまで何度も開頭手術をしたけど腫瘍が取れない。
僕とは妙に気が合いましてね。
難しい症例でしたがなんとか助けてあげたかった。

それで、腫瘍に通じる内頸動脈から
カテーテルを通して特殊な接着剤を入れ、
腫瘍を固めて壊死させる
特別な手術を行うことにしたんです。


手術は順調に進み、終盤に差し掛かって
いよいよ接着剤を注入する段階に来ました。
四ccほど問題なく入りました。
そこでやめればよかったんですが、
腫瘍が大きかったのでさらに注入したんです。

その瞬間、接着剤がよそに流れ込まないよう
留めていた二本のクリップが開いたんだと思います。
接着剤は全部脳幹に流れていきました。
顕微鏡を見て分かりましたよ。
あっ、これはダメだって……。


あの時の感覚は生涯忘れません。
空気が凍りついたというか、
時間が停止して違う次元へ飛んでいったというか。

もう手術室にも、自分の個室にも、
どこにも行き場がないんです。
脳裏には手術前の彼の笑顔が浮かんでいました。


「俺には独り立ちできていない
 子どもが二人いるから、まだ死にたくないんだ。
 俺、先生に任せるから、頼むよ」


自分の愚かさが歯がゆくて、悔しくて……
そのままご家族のところに行き、
土下座して謝りました。
奥様は泣いたままでした。
ご長男が涙を拭きながら言ってくれました。


「……父は先生のことが好きで、
 先生を信頼して手術を受けると言いました。
 父の信じた先生が、
 一所懸命やってこうなったんだから、
 悔しいけど仕方ありません……」


あの時ですよ、伊藤先生の言葉の重さを
本当に理解できたのは。

患者さんは命を懸けて僕たちを信頼する。
手術前に遺書を書く人もいますが、
患者さんはそのくらいの覚悟で手術台に乗るんです。
医者にもそれと同等の覚悟が要るんです。

「先生に任せるから」と言ってくれた彼の悔しさが、
僕にはどうしても忘れられません。
いまでもあの笑顔が脳裏から離れません。
だから僕は手を抜けないんです。
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歯科治療で命にかかわることはあまりありません。
しかし、歯は自己修復力がほとんどなく、歯を削ることは非可逆的な行為になります。
ちょっとした判断ミスがその後の予後を左右します。



明日も頑張ります。

勉強会

2012年03月26日 | 日記
土曜の診療終了後、新潟市のユニゾンプラザで保険医協会で4月に改正のある保険診療の勉強会に出席してきました。


2年毎に改正があるので、毎回最初は混乱します。


きちんと理解して、日々の診療に取り組みます。

久々の・・

2012年03月24日 | 日記
当医院に併設している技工所(有)ウイングラボには2名の歯科技工士さんが勤務しています。

S川さん(男)とS川さん(女)~夫婦ではありません。(笑)

女性の方のS川さんのお子さんがインフルエンザに罹患したとのことで、S川さんも感染拡大の予防の意味で出社を見合わせています。

が、納品の量は変わらないというか、現在キャパを超えています・・・。

S川さん(男)が壊れるのも時間の問題・・・


勤務医時代、開業後半年まではある程度の技工物は私自身が制作していました。


診療後、

10年ぶりのワックスアップ


10年ぶりの個人トレー


勤務医時代、ジェットストリームを聴きながらキャストしてた頃を思い出しました。




ステッカー

2012年03月23日 | 日記
医院の玄関には色々なステッカーが貼られています。


その中の1枚に逆さバイバイ君というのがあります。



これはNPO法人にいがたオーティズムが発行しているものです。

NPOにいがたオーティズムについて~HPより抜粋

当法人は、新潟県新潟市を中心に自閉症児・者とその家族、関係者及び地域社会に対して、自閉症に関する適切な療育と正しい知識の啓発及び地域生活を支援する事業等を 行い、もって自閉症児・者の人権擁護及び教育と福祉の充実に寄与することを目的とした特定非営利活動団体です。
また、2009年からは自閉症の理解啓発をより具体的、積極的に進めるため、自閉症のイメージをデザイン化し『逆さバイバイ君』と名付けステッカー配布等も行っています。
自閉症は、幼少期における一過性の状態ではなく、その一生涯を通じて何らかの支援を必要とする脳機能障害です。このため、早期からの気づきと支援はもとより、知能レベルの重い、軽いに関わらず二次的障害の予防と成人以降の働くことのできる社会環境の整備を求め、暮らしやすい地域社会の実現を願って活動を続けています。


当医院にもスペシャルニーズのいる患者さんが通院しています。彼ら、彼女らが、無理なく治療、あるいは予防できるよう、環境整備、技術の習得、理解に努めています。

地区常会

2012年03月22日 | 日記
水曜の診療終了後、地区の常会があり出席してきました。



今日の議題のメインは25年度から実施される成人歯科健診の改正の内容と事前講習、導入前のテストについて・・・



県歯科医師会が作成したプログラムのDVDにはなんと、



ヤンさんが出演しています!!!(笑)~新潟ネタ


同じフロアでは医師会が講演会をしていました。先生率高し!!

チーフ復帰

2012年03月21日 | 日記
雪の胎内市・・・一体いつまで降るんでしょうか?(笑)

そんな中、産休・育休中だったチーフが今日から復帰しました。


いきなり全開・・・

出産ギリギリまで勤務してもらい、まだまだ、産後の疲れも残っている中の早期復帰、
無理させてしまって申し訳ない。(チーフの家族の理解と協力も絶対必要)


他のスタッフの精神的な柱になっているチーフ、本当にありがとう。

県央地区歯科医学大会

2012年03月16日 | 日記
燕市のワシントンホテルで地区歯科医学大会があり、歯科衛生士3人と一緒に参加してきました。

講師はフリーランス歯科衛生士としてその名を全国に轟かせている土屋和子先生

会場は400名近い人数ですごい熱気でした。

講演内容はデンタルNLPとペリオマネージメントについて、3時間の内容は非常に濃く、初めて聞くことや普段何気なく感じていたことをわかりやすく、そして楽しく知ることができました。 うちの衛生士さん達も非常に満足、モチベーションも上がりました。

名場面その1

途中の休憩時間に記念写真を撮らせていただきました。スタッフルームに飾らせていただきます。
SJCD絡みでお会いしてから15年くらい、全く年を取らない土屋先生(今年55歳)若さの秘訣をご教授ください。

名場面その2

講演終了後、拡大鏡について質問するH多ちゃん。緊張のあまり肝心の倍率を聞き忘れる始末(笑) 8種類使ってるそうです。(驚)

講演終了後、燕に来たら必ず立ち寄る名店「笹福」さんへ

腹ペコの衛生士たちの目の色が変わりました。(笑)

名場面その3

期間限定のモチスイーツいちご!気絶するほど美味しい!!


その後、H多ちゃんご指名の西区の創作料理のお店へ



いきなり舟盛りです!!佐渡産のブリが最高!


迷場面その4

ジャンボエビチリを頬張るヤング(笑)

いっぱい食べたんで、いっぱい頑張ってもらいますYO!!



ハーバード大学と

2012年03月12日 | 日記
母校の岩手医大から封書が届いたので開封すると素敵なお知らせが(笑)



ハーバード大学とのジョイントセミナー!!

そう言えば、去年、ハーバード大学方式のカリキュラムを導入する話をしていたような気が・・・


講師陣には日本を代表する先生方が講師に名を連ねています!!
SJCD、OJ、ITI・・・

これはスゴイ・・・。

距離的な問題がなければ是非とも参加したいのですが、岩手、遠過ぎ、ハーバード(ボストン)もっと遠過ぎ(笑)

東北の先生方には非常に魅力的ではないでしょうか?