ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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バンドはじめました

2019-01-18 15:38:28 | 日記
どうも、村上暢です。

突然ですが……

バンドはじめました。

いや、バンド自体は結構前からやってたんですが……

最近になってようやく形が整ってきたので、ここらで公表しておこうと思った次第です。

このブログでは、音楽に関する記事をときどき載せていますが、私自身も多少音楽をかじったことはあります。それで、作品のPRもかねてバンド活動でもやってみようか……というのが発端でした。

作家で音楽活動をしてる人というのは結構いて、サッカソニックなんていうイベントもあるそうです。
まあ、そこまではいきませんが、今年の新しい試みとして、ライブなんかもやっていこうと思ってます。そのへんに関しては、今後このブログでも書いていくので、よろしくお願い申し上げる次第です。

ジョン・デンバー「カントリー・ロード」 John Denver, Take Me Home, Country Roads

2019-01-15 16:18:49 | 音楽批評
今回は、音楽記事です。

先日、金曜ロードショーで『耳をすませば』が放映されて、話題になってました。

そこで今回は、あの映画のテーマソングである「カントリーロード」について書こうと思います。

オリジナルは、ジョン・デンバーですね。

オリビア・ニュートン―ジョンのバージョンも有名ですが、作ったのはジョン・デンバーさん(と、何人かの共作者)です。

歌の中では、ウェストヴァージニア州のことが歌われてますが……実際には、ジョン・デンバーはウェストヴァージニアの出身ではありません。
どころか、この歌を作った時には、ウェストヴァージニアに行ったこともなかったそうです。
つまり、あの歌は完全にフィクションなわけなんですね。

まあ、名歌というのはそういうものかもしれません。

和歌なんかでも、歌人が各地の名勝を歌っていますが、ほとんどの場合、実際には行ったことがない場所のことを歌っているといわれます。
行ったことがないからこそ憧れを歌にするということであり、行ったことがないからこそ、それが豊かな幻想を生み出す……なまじ実際に行ってみたら、なんだこんなものか、とがっかりするかもしれません。
「カントリー・ロード」という歌も、そういう、ある意味では幻想を歌った歌ということなんでしょう。
それゆえに、歌詞のなかに出てくる地名のなかには、実際にはほとんどウェストヴァージニア州と関係ないものが含まれてしまったりもしているみたいですが、それはそれでいいんです。そこで歌われているのは、あくまでも一つのファンタジー世界であって、現実のウェストヴァージニア州とはまた別物なわけですから。
むしろ、そのことによって「カントリー・ロード」はある種の普遍性を持っているのではないでしょうか。
これがもし、実際に自分の故郷を歌っていたら、どうでしょう。それは、リアルではあるでしょうが、あくまでもその人個人の思い出にしかなりません。地元の人たちが集まって、地元出身者だけがわかるネタで盛り上がるみたいな話になるでしょう(別にそれが悪いといってるわけではありません)。

映画『耳をすませば』に使われている日本語版では、「カントリーロード」は、もう帰ることのできない道です。
それは、もう子供の頃の“ファンタジー”の世界には戻れない、戻らないという決別宣言であり、そういう意味で映画のテーマにもつながっていきます。
なにもかもが温かった世界……それは、人が心の中に持つ“幻想”の原風景です。
「カントリーロード」という歌は、幻想としての故郷を描くことによって、そういう普遍性を持ち得ているのではないでしょうか。

天国への階段を振り返る

2019-01-12 22:23:35 | 過去記事
過去記事です。
レッド・ツェッペリンの「天国への階段」について書いています。
これも一応、トミーシリーズゆかりの曲ということで。

レッド・ツェッペリン「天国への階段」(Led Zeppelin,Stairway to Heaven)

今回は、音楽批評記事です。前回は、トミーシリーズとして書いていた『悪魔を憐れむ歌』から、ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」について書きました。その流れで、まず『ホテル・カリフォル......


ブライアン・メイ、辺野古埋め立て中止の署名を呼びかける

2019-01-09 22:35:09 | 時事
沖縄・辺野古の基地問題に関して、クイーンのギタリストであるブライアン・メイが埋め立て中止を求める署名を呼びかけた件が話題になっています。

ツイッターやインスタグラムで「米軍基地拡張により脅かされている美しいサンゴ礁とかけがえのない生態系を守るために署名を」と訴えたということです。

サンゴといえば移植がどうなってるのかということも問題になってますが、サンゴだけでなくとも、埋め立て、基地建設が生態系に深刻な影響を与えるのは確実でしょう。それは、とりかえしのつかない破壊です。

推進派の人は、安全保障のためなんだから自然環境のことなんかいってられないというでしょうが、それもどうなんでしょうね。

辺野古の基地建設は、実際のところ、本当に安全保障のためかどうかも疑わしいと思います。

単に、一度動き出したら止まらない官僚機構の習性で、遂行それ自体を目的にしてしまってるように見えます。諫早干拓事業みたいな……

このブログでたびたびいってきましたが、この「動きだしたら止まらない」という官僚的硬直性こそが、日本を無謀な戦争に突き進ませたものであり、いまなお日本社会に根を張る病根だと思うんです。

もうその方向で動いちゃってるから。
いまさら止められないから。
そういう“空気”で、物事を進めてしまうという……

大きな事業であれば止めるのにも大きなエネルギーがいることは理解できますが、これはあかんなと思ったことは、勇気を出して止める。そういう慣行を作らないといけないでしょう。

悪魔を憐れむ歌を振り返る

2019-01-07 23:13:30 | 過去記事
過去記事です。

ローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」について書いています。
一応、トミーシリーズ関連の歌ということで……

ローリング・ストーンズ「悪魔を憐れむ歌」(The Rolling Stones,Sympathy for the Devil)

今回は、音楽批評記事です。これまで、UKロック草創期のいわゆる四大バンドのうち、ビートルズ、フー、キンクスについて書きました。ついでなので、残る一つであるローリング・ストーンズ......