今回は、音楽記事です。
以前エラリー・クイーンについて書きましたが、そこから「クイーン」つながりで、QUEEN のThe Show Must Go Onという曲について書こうと思います。
いうまでもなく、バンドのほうのクイーンです。
一応説明しておくと、クイーンはイギリスの伝説的バンド。最近は、映画『ボヘミアン・ラプソディ』で再び注目を集めていますが、その歴史は長く、デビューしたのは1973年。イギリスの国民的バンドといっていいでしょう。ボーカルのフレディ・マーキュリーが死去したことでいったん活動を停止しましたが、近年また再結成して活動したりもしています。
私も、熱狂的なマニアというほどではありませんが、クイーンは結構好きで、リスナーとしてはそこそこ年季が入ってるほうなんじゃないかと思ってます。拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』の解説でも、影響を受けた存在としてクイーンの名前が出てきたりしてました。
私としては、エラリー・クイーンよりもクイーン、フレデリック・ダネイよりもフレディ・マーキュリーということでやってます。
で、The Show Must Go On ですが……
この曲は、クイーンの14枚目のアルバム Innuendo に収録されています。
これは、フレディ・マーキュリーの存命中に制作されたという意味では最後のアルバムにあたり(Made in Heaven は、フレディの死後に遺された音源をもとにして作られました)、その最後に収録されているのが、Show Must Go On なのです。
フレディはエイズによってこの世を去ったわけですが、このアルバムを作っている段階で、彼がエイズを発症していることはわかっていました。
この新興感染症が広まり、脅威として認識され始めたばかりの80年代のことです。今でこそ、エイズはかなりの程度に延命できるようになってるみたいですが、その当時においては、エイズを発症したということはそう遠くない死を意味しており、死がせまるなかでこのアルバムは制作されました。
しかし、このアルバムを聴いていても、そういう悲壮感はありません。
Show Must Go On の曲調には、いくらか悲壮感めいた雰囲気が漂っていますが、しかしPVをみると、ユーモラスなシーンがちりばめられていてます。クイーンのYouTube公式チャンネルから、そのPVを貼り付けておきましょう。
このPVは、それまでの曲のPVやライブ映像などを編集して作られたものだそうですが、それにしても、ボーカルが不治の病で死を待つバンドのPVとは思えません。
そしてそれこそが、この歌のいわんとするところです。
ショウは続けなければならない。
たとえメーキャップははがれかけ
この胸が張り裂けようとも
それでも笑顔は崩さない――
ある意味では、以前書いたSmile のメッセージに通ずるところがあるでしょう。
評論家にボロクソに叩かれながらも、エンターテイナーとしての姿勢を崩さなかったクイーンの面目躍如といったところです。死の間際でも道化てみせることで、フレディは、クイーンは、そのショウマンシップが筋金入りのものであることを示しました。
そして彼らは伝説になった……
と、こんなことを書いてますが、実は私まだ映画の『ボヘミアン・ラプソディ』を観てません。
観に行かねば……ということで今日劇場に行ったんですが、私の観ようと思ってた時間帯が、土日水曜日はやってないというミラクルで断念。
クイーン・ファンを自任するならこの映画はマストだと思うんで、今月中ぐらいには観に行って、また感想を書きたいと思います。
以前エラリー・クイーンについて書きましたが、そこから「クイーン」つながりで、QUEEN のThe Show Must Go Onという曲について書こうと思います。
いうまでもなく、バンドのほうのクイーンです。
一応説明しておくと、クイーンはイギリスの伝説的バンド。最近は、映画『ボヘミアン・ラプソディ』で再び注目を集めていますが、その歴史は長く、デビューしたのは1973年。イギリスの国民的バンドといっていいでしょう。ボーカルのフレディ・マーキュリーが死去したことでいったん活動を停止しましたが、近年また再結成して活動したりもしています。
私も、熱狂的なマニアというほどではありませんが、クイーンは結構好きで、リスナーとしてはそこそこ年季が入ってるほうなんじゃないかと思ってます。拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』の解説でも、影響を受けた存在としてクイーンの名前が出てきたりしてました。
私としては、エラリー・クイーンよりもクイーン、フレデリック・ダネイよりもフレディ・マーキュリーということでやってます。
で、The Show Must Go On ですが……
この曲は、クイーンの14枚目のアルバム Innuendo に収録されています。
これは、フレディ・マーキュリーの存命中に制作されたという意味では最後のアルバムにあたり(Made in Heaven は、フレディの死後に遺された音源をもとにして作られました)、その最後に収録されているのが、Show Must Go On なのです。
フレディはエイズによってこの世を去ったわけですが、このアルバムを作っている段階で、彼がエイズを発症していることはわかっていました。
この新興感染症が広まり、脅威として認識され始めたばかりの80年代のことです。今でこそ、エイズはかなりの程度に延命できるようになってるみたいですが、その当時においては、エイズを発症したということはそう遠くない死を意味しており、死がせまるなかでこのアルバムは制作されました。
しかし、このアルバムを聴いていても、そういう悲壮感はありません。
Show Must Go On の曲調には、いくらか悲壮感めいた雰囲気が漂っていますが、しかしPVをみると、ユーモラスなシーンがちりばめられていてます。クイーンのYouTube公式チャンネルから、そのPVを貼り付けておきましょう。
このPVは、それまでの曲のPVやライブ映像などを編集して作られたものだそうですが、それにしても、ボーカルが不治の病で死を待つバンドのPVとは思えません。
そしてそれこそが、この歌のいわんとするところです。
ショウは続けなければならない。
たとえメーキャップははがれかけ
この胸が張り裂けようとも
それでも笑顔は崩さない――
ある意味では、以前書いたSmile のメッセージに通ずるところがあるでしょう。
評論家にボロクソに叩かれながらも、エンターテイナーとしての姿勢を崩さなかったクイーンの面目躍如といったところです。死の間際でも道化てみせることで、フレディは、クイーンは、そのショウマンシップが筋金入りのものであることを示しました。
そして彼らは伝説になった……
と、こんなことを書いてますが、実は私まだ映画の『ボヘミアン・ラプソディ』を観てません。
観に行かねば……ということで今日劇場に行ったんですが、私の観ようと思ってた時間帯が、土日水曜日はやってないというミラクルで断念。
クイーン・ファンを自任するならこの映画はマストだと思うんで、今月中ぐらいには観に行って、また感想を書きたいと思います。