ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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22年目の9.11

2023-09-11 22:54:20 | 日記


今日は、9月11日。

2001年にアメリカ同時多発テロが起きた日です。
今年でもう、あの事件から22年ということになりました。


去年のこの日は、ウクライナ戦争について考えるという記事を書きました。
それから一年経ちますが、ウクライナでの戦争はまだ続いています。
長期化するだろうという予測は前からあったわけですが、これはいよいよ五、六年、下手すれば十年ぐらい続く可能性もあるのではないかと思えます。
ロシアがウクライナ全土を支配するのはもう難しいわけですが、各種メディアで語られる専門家の観測からすると、ウクライナが占領地すべてを奪還するのも同じ程度に困難ということで……これでどちらも譲らなければ、延々この戦争が続くことになってしまいます。

戦争は始めるよりもやめるのが難しいというのが歴史の教訓ですが、うかつに戦争を始めてしまうと、やはりこういう状況に陥ってしまうわけです。
9.11からはじまったイラク戦争も、アフガン戦争もそうでした。

思い返せば、ロシアが“特別軍事作戦”を行なう根拠として、ウクライナがジェノサイドを行なっているという主張がありました。
それを信じる人はあまりいないでしょうが、仮にそれが事実であったとしても、その問題に対する解決策として武力行使は妥当ではない、と私は思います。それは、こういう泥沼状態に陥ってしまうためです。理由がほかのなんであれ―NATO加盟の阻止だろうが、“ロシア発祥の地”を“取り戻す”ことだろうが―同じことでしょう。
かつてのソ連は、アフガン侵攻で泥沼に足を踏み入れ、それはソ連を崩壊させる間接的原因の一つとなりました。今のロシアは、そのときと同じ泥沼にはまっているように思われます。

最近ロシアが新たな歴史の教科書でウクライナ侵攻を正当化しているという話がありましたが……歴史の教訓までリアルタイムで改ざんしていたら、将来また同じあやまちを繰り返すことにもなりかねません。つくづく、専制体制の罪深さを感じさせられるところです。




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