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むらぎものロココ

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クリストバル・デ・モラレス

2005-06-21 00:20:52 | 音楽史
moralesCristobal de Morales
Missa Mille regretz and motets
 
 
CHANTICLEER

クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553)は、スペインのセビリアに生まれ、セビリア大聖堂の少年聖歌隊員となり、音楽家としてのキャリアがスタートした。スペインにはフランドルから多くの音楽家がやってきており(ジョスカンの弟子であるニコラ・ゴンベールは1526年にスペインに来て、カール5世の宮廷礼拝堂の歌手としての活動を始めた)、高い水準の教育を受けることができた。
モラレスはアビラ大聖堂の楽長、ブラセンシア大聖堂の楽長を歴任し、1535年にローマ教皇庁の聖歌隊員となった。ローマには10年ほど滞在するが、教皇パウルス3世の庇護を受け、音楽家として名声を得ることとなった。

彼の音楽はフランドル楽派のポリフォニーとスペイン的な情感が融合したもので、洗練された表現はパレストリーナにも影響を与えたと言われる。
1545年にスペインに戻るが、「音楽におけるスペインの光」と称されたほどの名声のわりには、あまりいいこともなく、不遇の晩年を送った。

「ミサ・ミル・ルグレ」はジョスカン作とされるシャンソン「ミル・ルグレ」のパロディ・ミサで、1536年カール5世(カルロス1世)のために作曲されたといわれている。この国王は「ミル・ルグレ」を好んでいたようだ。原曲の哀感が全体に反映したこのミサ曲はモラレスの代表曲となっている。


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