眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

2023年 映画館で観た外国映画

2024-04-20 17:36:24 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~

(ぐだぐだモタモタが続きます~)


『エンパイア・オブ・ライト』(監督・脚本:サム・メンデス 2022 イギリス=アメリカ)

この映画は好き!(個人的な思いを巡らすことができる空間と、風と、人と映画に対する愛情を感じた)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/57359354.html


『ルイス・ウェイン  生涯愛した妻とネコ』(原案・共同脚本:サイモン・スティーブンソン 監督・共同脚本:ウィル・シャープ 2021 イギリス)

カンバーバッチはこういう役柄は得意なんだろな(楽しそうに演じてるな~)なんて思いながら、ルイスの苦労・不幸を観ていた(^^;
それにしても、19世紀末頃の上流(中流?)家庭の女子が、あまりに無能でお荷物にしかならないのにはゲンナリ(ま、わたしも似たようなもんだけど)。正直、ルイスが気の毒でならなかった。


『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(監督:アーロン・ホーバス マイケル・ジェレニック アニメーション制作:イルミネーション 任天堂? 2023 アメリカ=日本)

夜、家族4人で観にいった。(個人的には、トレーニング・シーンがすごいな~と) 帰路の車中では当然、若い人たちは(映画じゃなくて)ゲームの話で盛り上がった。高齢者2人はちょっと疲れた(^^;

『TAR  ター』(監督・脚本:トッド・フィールド 2022 アメリカ

ケイト・ブランシェット(オーストラリア出身・俳優)がちゃんとその人に見えていながら、同時にドイツ語や英語で人を罵倒し、時には専門家?相手にぺダンティックな会話を延々と続ける、「リディア・ター」という名の天才ワンマン女性指揮者にしか見えない。とにかくタイヘンな映画だった… という記憶だけが残っている(^^;

『M3GAN  ミーガン』(監督:ジェラルド・ジョンストン 脚本:アケラ・クーパー 2023 アメリカ)

時間が合うのがこれだけ…という理由で観た映画。ホラーと聞いていたので、覚悟を決めて観始めたら、案外怖いシーンは少なくて助かった。
私は「人形は怖い」けど「ロボットは基本的に好き」な人。ミーガンはビミョーな立ち位置?だったけれど、あの一途さはけなげにも見えて、最後は妙にシミジミしてしまった。(続編が出来たら、観にいってしまいそう?)

『バービー』(監督・共同脚本:グレタ・ガーウィグ 2023 アメリカ) マテル社も製作にからむ?

バービー(人形)を作ったマテル社の、本格的に?製作に加わる(多分)、自分トコを笑いの材料にする、「売れればなんでもいいんだ」と社長役に言わせる……などなど、そのタフなユーモア感覚が面白かった(^^) 個人的にはバービーの活躍以上に、ケンのキャラ設定に感心。ライアン・ゴズリングを初めていい俳優さんだと思った。
それにしても、ラストはバービーの面接(就活)場面と思っていたので「なんなの、これ?」

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/57805164.html


『マイ・エレメント』(監督:ピーター・ソーン アニメ制作:ピクサー・アニメーション・スタジオ 2023 アメリカ) 同時上映短編は『カールじいさんのデート』

ピクサーのアニメーション制作のレベルの高さに圧倒された! 従来の少年少女の組み合わせを、意図的に逆にしているようで、火の玉少女は移民家庭出身、大人し気な少年は富裕層。しかも「火」と「水」が触れ合うことは、まず不可能という設定。それでも、脚本とこのアニメーション映像の力で、説得されちゃった自分(^^;(「火」と「水」だって仲良くなれる。どんなに困難そうに見えても、扉は開けられるんだよ。…そんな感じ)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/57805164.html

ついでに『カールじいさんのデート』(監督:ボブ・ピーターソン 2023 ピクサー制作)

作り手は『カールじいさんの空飛ぶ家』でも共同監督だった人とか。カールじいさんも、あの頃から進化したんだ~(^^)(ピクサーの短編、大好きです!)


『名探偵ポアロ:ヴェネチアの亡霊』(監督:ケネス・ブラナー 2023 アメリカ、)

前二作の方が好みかも。(今、ストーリーが思い出せないレベル(^^;)
でも物語の終わりに、俯瞰してヴェネチアを見られるシーンがあって、その明るさ、風の心地よさ(を感じた)は記憶に残っている。海に沈みつつあるような街、かつての都市国家、に思いを馳せたくなるラスト・シーンだった。


『グランツーリスモ』(監督:ニール・ブロムカンプ 2023 アメリカ)

有名なレース・ゲーム(若い友人に見せてもらったことがあると思う)のタイトルがついている…とだけ思って、元気な時に気晴らしに観にいったら、「実話に基づく物語」というので驚いた。(「でもこういう映画っていいよね!」で家族と意気投合。気晴らしには最高でした(^^))


『オペレーション・フォーチュン』(監督・共同脚本:ガイ・リッチー 2023 イギリス=アメリカ)

カット帰りに、時間が合って観た映画。スパイ物の娯楽作品?みたいだし、キャストも好み(J・ステイサムはМI6御用達エージェント、ヒュー・グラントは悪役~)。というわけで、セリフのユーモアにくすくす笑って、楽しかった作品。


To Leslie トゥレスリー』(監督:マイケル・モリス 2022 アメリカ)

主演女優さん(アンドレア・ライズボロー)の顔は、これでアタマにインプットされたと思う(これまで何度か見かけた人だし) それ以外は、あまり思い出せないのが残念。
わたしにとっては、「予告編で見て、ごく自然に期待して、予想通りの展開でもメゲずに、自分と同類に見えてしまうレスリーの、応援をしながら観ていた」映画。(アカデミー賞にノミネートされたのが嬉しい。授賞式の彼女はもちろん「美しい」女優さんだった(^^))

『イノセンツ』(監督:エスキル・フォクト 2021 ノルウェー=デンマーク=フィンランド=スウェーデン)

「こども」と「サイキックスリラー」って妙に合う?のは、映画が「オトナ目線で作られる」モノだから?

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/57995256.html


『CLOSE / クロース』(監督・共同脚本:ルーカス・ドン 2022 ベルギー=フランス=オランダ)

自分が「美少年」に興味がないせいか、不自然さが目につく?作品だった(^^;

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/57995256.html


『ローマの休日』(4Kレストア版)(監督・製作:ウィリアム・ワイラー 脚本:ダルトン・トランボ 1953 アメリカ)

『クロース』を観た後、モヤモヤが残って後味が悪く、近くの小さな図書館で時間待ちまでして、同じ映画館で上映していたこの映画を観た。お蔭で?この『ローマの休日』が、いかに丁寧に脚本が練られた作品か、よくわかった(これもめぐり合わせ)
ただロマンチックなだけの映画でも無ければ、オードリーの美しさとローマの風物だけってのでもない。(そもそもオードリー・ヘップバーンの瞳には、時に「悲しみ」を秘めた聡明さが透けて見える。そういう人が演じている…という)
とにかく「観る人を楽しませる映画」という意味で、最良の部類の作品なんだと改めて思った。


『キャロル・オブ・ザ・ベル』(監督:オレシア・モルグレッツ=イサイェンコ 脚本:クセニア・ザスタフスカ 2021 ウクライナ=ポーランド)

わたしはこのウクライナ民謡を知らなかったけれど、「歌」の持つ力ってこういうモノなんだろう……と、最後はしみじみ思った。
39年1月のポーランドで、たまたま同じ家に住むことになったウクライナ、ユダヤ、ポーランドの家族(娘が一人ずつ)の、その後の運命。人の顔と立場の区別が、わたしには結構難しくて、見分けて話についていかなければ…と、もう一生懸命見ていたのを思い出す。 
脚本が緻密に練り上げられているのと、映像としての表現巧みさ。漠然と予想していた「家族の絆を描いた映画」とはずいぶん違った、考えさせられる作品だった。

『さらば、わが愛 / 覇王別姫』(4K版)(監督・共同脚本:チェン・カイコ― 原作:リー・ピクワー 1993 中国・香港・台湾)

観にいったら絶対、暗い気持ちで帰ることになる… と自分でもわかっているのに、こういう映画が観たい時がある。良くも悪くも、この監督さんそのものみたいな映画だと思うし、チェン・カイコ―が好みに合うとも言い難いのに、それでも上映されると聞くと、心が動く…というか。「覇王別姫」という言葉の魔力…なんだろうか。



 

(16本)

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2 コメント

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Unknown (みゆきん)
2024-04-26 21:45:26
凄い映画見てるね
見まくってる?
私は寝まくってました(笑)
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Unknown (ムーマ)
2024-04-26 21:55:32
みゆきんさんは、今は寝てるのが仕事!
早く声が出るようになったらいいね。
わたしは映画観る片っ端から
どんどん忘れちゃう。
同じ映画、何度観ても新鮮で
これはこれでシアワセです(^^;
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