先日観に行った「舟越桂 展」のチラシを、ずっと身近に置いたままにしている。舟越桂さんの作品を、ある程度まとまった数、一度に見たのは初めてだった。元々は本の表紙でしか知らなかった。「永遠の仔」、「悼む人」・・・書店で見かけると、つい手に取って、じっと表紙を見つめてしまう。それくらい、何か心にかかるものがある彫刻なのだけれど、好きかと聞かれたら、「どちらかというと苦手」と答えそうな . . . 本文を読む
(今回の記事も映画の結末に触れています。未見の方はどうぞご注意下さい。)
『孫文の義士団』というタイトルを前に聞いたときは、実はそれほど興味が持てなかった。「孫文」は真面目そう?だし、その「義士団」ともなると、なんだか「大儀」のために命を落とす人ばかり見せられそうな気がして・・・。(そういう話を「エンタテイメント」として観るのは、私にとっては案外エネルギーの要る作業なんだと思う。 . . . 本文を読む
書いておきたいことは次々出てくるのに、書こうとするとなぜかジャマが入る・・・そんな日が続いている。『ヤコブへの手紙』、「舟越桂展」、或いは久々にテレビでゴルフ漬け?(プレジデント杯)になったこと・・・などなど。先日新聞で、ナントカいう賞(何だったっけ?)を貰った若い作家が、「どんな環境・状況でも書けます。」と言っていたのにオドロイタ。なにせ、その人は3児(全員年齢1ケタ)の父親で、家事育児全般を担 . . . 本文を読む
知人のサイトで『イリュージョニスト』の感想を読むうちに、夏の終りに観たあの美しい映像が目の前に蘇ってきた。アニメーション好きの若い友人も元々興味を持っていた作品で、観た後いろんな話をしたのを思い出す。友人はその後、同じシルヴァン・ショメ監督の『ベルヴィル・ランデブー』(DVD)を借りてきたので、一緒に観たりもした。以下はそのときの会話の一部。(大部分は忘れてしまった(笑)。)『イリュージョニスト』 . . . 本文を読む
「フレデリック・ワイズマンのすべて」の初日。会場の高知県立美術館に行ってみると、予定が変更されて、ワイズマン監督の講演より先に、『ボクシング・ジム』を上映することになっていた。映画を観てから監督さんの話を聞く方が私としてはありがたいので、喜んで先に映画を観た。
その後で聴いた講演の内容を、覚えている範囲で書いておこうと思う。
ワイズマン監督は1930年生まれ。もう80代の筈だけ . . . 本文を読む
(以下の記事は、映画の内容に一部触れています。未見の方はどうぞご注意下さい。)
昨日はちょっと無理をして、「午前十時の映画祭」で最終日の『情婦』(1957 ビリー・ワイルダー監督)を観てきた。
実は一昨日、県立美術館で始まった「フレデリック・ワイズマンのすべて」という企画でドキュメンタリー映画の『ボクシング・ジム』を観て、ラッキーにもワイズマン監督本人の講演も聞くことが出来た。講演は、高齢の監 . . . 本文を読む
(以下の記事は映画の結末に触れています。未見の方はどうぞご注意下さい。)観ている間も観た後も、アタマの中が広々となって、そこに主人公(ミスター・ノーバディ)の12通り!もの人生が、モザイクになって敷き詰められていくような気分を味わった。この映画をどう解釈するか、テーマをどう捉えるかは、観た人によってさまざまだろうな・・・とも思った。私自身はとにかく、非常にオリジナル(「唯一無二」とでもいうような) . . . 本文を読む