(2011年に映画館で観た日本映画は21本。)『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(監督・脚本・編集:東陽一 原作:鴨志田穣)大酒飲み?の主人公を演じる浅野忠信さんは、下戸だと聞いたことがある。でもこの人は泥酔した人物を演じるのがとても上手いと思う。(以前『風花』という映画を観てほとんど呆然~。この人には潜在的演技力?がまだまだあるんだろうな・・・なんて思ったのを思い出す(笑)。) htt . . . 本文を読む
『ミス・ギャングスター』(監督:カン・ヒジョン)
予備知識なしに、飛び込みで観た韓国映画だけれど、とっても面白かった~。平均年齢65歳の女友達3人組が、もうモノ凄くエネルギッシュで、たくましい。せっせと万引きした品物を路上で売って、ハワイ旅行の費用を貯めたり、そのお金を銀行強盗に横取りされたら、今度は自分たちも(アドバイザー雇って)銀行強盗に乗り出したり(笑)。奇想天外な話なんだけど、老いの現実 . . . 本文を読む
なぜか長くなった「ひとこと感想」その21。(ほとんど鑑賞直後のメモを写しただけです。)アニメの好きな若い友人に、「せっかくフリーパスがあるんだし、まあこういうのも一度くらい見てみたら?」と言われて観に行った、TVアニメの劇場版。観ている間も、その後も、知らなかったコトが色々あって、結構長いメモが残っているので引用する。「セーラームーンがどういうアニメだったのか、観てないから比較のしようもないけれど . . . 本文を読む
長くなった「ひとこと感想」その20。メモには「淡彩のスケッチ風なのがリアルさを強調するようで、普段はこういうタッチが嫌いじゃないのに、この映画の場合は逆に作用して?後味が悪くて困った。」などと。メモの内容をもう少し説明すると・・・私がこの映画を観ていて感じたのは、ある種冷え冷えとした違和感のようなものだった。新型ウィルスの「感染爆発」という現象は、要するにこういうものだ・・・というなら確かにそうで . . . 本文を読む
長くなった「ひとこと感想」その19。映画が始まった最初から、なぜか「相性の良さ」を感じた。物語は中盤、猥雑といっていいほどのドタバタ喜劇の様相を呈するのに、それでもその感覚は変わらなかった。
小さな舞台、小さな人間関係の中で描かれる物語だったからなのかなあ・・・。と言っても、ハンブルクはベルリンに次ぐ大都市で、外国人の人口に占める比率が高いドイツの中でも、国際色豊かと言われる街だ。「小さい」と感 . . . 本文を読む
長くなった「ひとこと感想」その18。 メモには何も残っていない。(きっとウォンビンとキム・セロンだけ見てたんだろな~。)物語はシンプルといえばシンプル。悪い奴らに拉致されちゃった「隣の幼い女の子」を、元特殊部隊の暗殺要員が取り返しに行く話。(ストーリーは『96時間』、2人の間柄は『レオン』にちょっと似てるかな?)。悪役たちのやってることが麻薬に臓器売買、それも子どもを使って・・・という調 . . . 本文を読む
長くなった「ひとこと感想」その17。 有名な『切腹』(監督:小林正樹 1962)のリメイクというこの映画を、私は2D版で観たけれど、私の眼にはそれで十分だと思った。メモには、「背景のCGっぽさが気になるところもあるけれど、久々に聞く坂本龍一の音楽も瑞々しくて、全体としてとても美しく仕上げられた作品。ただ、『最後の忠臣蔵』でも感じたことだけれど、“外国の人の眼を意識した&rdq . . . 本文を読む
「ひとこと感想」その16。(こんなに遅くなってしまって・・・ゴメンナサイ。) メモには、「『ゴッドファーザー PARTⅡ』を観た後、その内容のあまりの“冷たさ”に震え上がって、“寒さをやわらげるために”この映画もハシゴした。体調としては少々無理だったんだけど、それでも観て正解だった~。」とある。そしてさらに・・・「ちょっと三谷(幸喜)さんの . . . 本文を読む
長くなった「ひとこと感想」その15。映画で描かれた1969~72年というのは、私にとっては中学3年~高校3年に当る。映画を観ながら、その頃の自分や自分の周囲で起きていたこと、テレビや新聞のニュースで目にしたこと・・・などを思い出していた。当時の「学生運動」それ自体は、私自身は経験もなく遠い世界の話?なのだけれど、それでもその後、地方の小さな大学に行ってから、それがどういうものだったのかを経験者たち . . . 本文を読む
『彼とわたしの漂流日記』(監督:イ・ヘジュン 2009 韓国)2011年に初めて観た映画がこれ。ソウル市内の漢江に浮かぶ無人島(ソンナモノがあったんだ~(驚))でのサバイバル男と、それを見下ろすマンションの“引きこもり”女?のラブ・ストーリー。シリアスなのにギャグ満載。テーマはリアル?で、演出はちょっとファンタジー。韓国らしい熱気もあって、とても面白かった1本。(考えついた . . . 本文を読む
あまりに長くなった「ひとこと感想」その14。「赤ん坊という名の天使」というタイトルが、下書きファイルに残っていた。私がこの映画を観た後一番印象に残ったのは、冒頭の裁判シーンで、子どもをさらって逃避行を続けた被告希和子が最後に口にした言葉だった自分がしたことは悪いことで、人を傷つけ、多くの迷惑をかけたのを申訳なく思っている。でも、自分としては後悔はない。そう言った後、彼女はこう言って深々と頭を下げる . . . 本文を読む
長くなった「ひとこと感想」その13。下書きファイルのタイトルには、「“家族”という名のどうにもならなさ」とあった(苦笑)。観た当時はまだ姉からの電話もあって、「家族」につきものの愛憎・葛藤について、自分なりに色々考えさせられることが多かったのだと思う。映画を観ている間も、アタマのどこかで常に「家族」(というある種ワケノワカラン?もの)を考えてしまう・・・そんな毎日だった気が . . . 本文を読む
ちょっとだけ長い「ひとこと感想」その12。 全編を通じて、登場人物たちのほとんど全員から感じさせられる、言いようのない寂しさ・・・。映画の後で、私は自分がもしヒロインの立場だったら、自首しようとしている彼を引き留めるかどうかと考えて、答が出ないまま何日もそのことを抱えていた記憶がある。彼女が引き留めたのは、要するに「今ここで、この人と別れてしまいたくない。」という、切羽詰まった、でもおそ . . . 本文を読む
ちょっとだけ長い「ひとこと感想」その11。上映当時、映画としては西原理恵子原作の『毎日かあさん』の方が好きだという声が多かったと思う。でも、私はどちらかというと(映画としての出来不出来は別として)こちらの方が好きかも。アルコール依存症というものの大変さと同時に、専門病棟での日々の様子や「断酒」教育を色々見せてくれるので、なんだかお金のかかったある種の教育映画?を観ているような気分にもなったけど(笑 . . . 本文を読む
長くなった「ひとこと感想」その10。(ネタバレです。)「ここまで来ると、もう私なんかには正に異次元、別世界・・・。」そう感じる一方で、「でもこういう方向へ、日本ももう行き始めてる気がする。貧困や「格差」については、日本でも(この映画とは程度に大きな差はあっても)構造としては結局同じなんじゃないか・・・。」そんな後味の悪さがいつまでも消えなかった。ホンジュラスからグァテマラ、メキシコを通ってアメリカ . . . 本文を読む