記事のタイトルを考えようにも、ロクなことが浮かばない。
アタマの中が溶けたアイスになっていた夏。
それでも、「秋」の気配は空にも風にも。
ようやく朝晩涼しくなってきたのも嬉しい。虫の声も聞こえます。
映画の感想は中々書けませんが、日記ブログに書いたメモ?をこちらにも載せます。
枯れ木も山の賑わいで、ちょっとでも見て下さったら嬉しいです。
『名探偵コナン 100万ドルの五 . . . 本文を読む
(監督・原案・共同脚本:ビクトル・エリセ 2023 スペイン)
ただじっと見ているだけで、なぜか心地よい… そんな映画と、わりと相性がいい方です。(内容がちゃんと理解できてるかどうかに、本人はあまり拘りません)
自分がさまざまな予備知識(スペイン内戦前後の歴史とか監督の履歴とか)を欠いているせいで、映画の中で起きていることの意味が、よく分かっていないのだとは思います。主人公の映画 . . . 本文を読む
(監督:荒井晴彦 原作:高井有一 2015 詩:茨木のり子)
この映画の作り手が何を表現したかったのか、わたしは映画の最後の最後で、わからなくなりました。(この映画についてメモしておきたいのはそこなので、唐突な書き出しになりました)
映画のラスト、茨木のり子の有名な詩「わたしが一番きれいだったとき」が流れます。(読んでいる声は里子のものです)
けれど、主人公里子の最後のセリフは「わたしの戦争 . . . 本文を読む
(監督・共同脚本:セドリック・クラピッシュ 2022 フランス=ベルギー 原題 "En corps" )
「とても美しいダンス映画」… ひとことで言うと、わたしにとってはそういう記憶が残った作品だった。
映画の冒頭、「ラ・バヤデール」(最近読んだバレエ漫画「テレプシコーラ」で覚えた名前~(^^;)のステージで踊る主人公を観ることができる。クラシック・バレエの名作で、白 . . . 本文を読む
(監督:ユホ・クオスマネン 2021 フィンランド=ロシア=エストニア=ドイツ)
前回の記事で「観た後、気分が沈んで…」「後味が悪い」映画のことを書いたので、今回は「後味が良かった」映画のことを少し。
以前自主上映のチラシを貰ったことがあって、ざっと眺めたところ、なあんとなく「メンドクサそう」な映画に見えたのだけれど…
あちこちで好評だった(カンヌではグランプ . . . 本文を読む
(監督・脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ 2022 ベルギー=フランス)
この監督さんたちの作る映画は、フィクションなのに、いつもドキュメンタリーを観ているような気持になる。
この作品もベルギーでの「難民問題」を扱っているのだけれど、実際にこういう少年と少女が目の前にいるような気になってしまう。映画全体が緊張感のあるシーンの連続なので、見ている方は息つくひまがない。
. . . 本文を読む
イギリスでのシェークスピアの舞台を一度見たくて、舞台劇を映像作品として見せてくれるNTLive(ナショナル・シアター・ライブ)の『ハムレット』(ベネディクト・カンバーバッチ主演)を観にいった。NTLiveを観るのは初めてだった。
実はわたしは、「ハムレット」という戯曲のどこが面白いのかわからない。
日本語訳の文章で読んだときも、誰かのどこかでの舞台(何種類か観てると思う)でも、名作と言われるの . . . 本文を読む
星新一作品を半世紀ぶり(もっとかな)に読みました。
生前、自称「活字中毒」だった父は、書斎の作りつけの本棚にさまざまな本を無造作に並べていて、読める本は持ち出して読んでもいいという、暗黙の了解がありました。
「ようこそ地球さん」とか「マイ国家」といったタイトルを今も覚えています。
当時中学生だった姉が選び出して、自分が読んでから小学生のわたしに回してくれた気がしますが、経緯はオボロ~
覚え . . . 本文を読む
以前映画館で観た『ゴジラー1.0』(監督・脚本:山崎貴 2023)のモノクロ映像版だとか。
カラー版の方を観たときには、全体の色調の美しさと、戦後まもなくという時代設定が、自分のアタマの中でうまくかみ合わない気がして、でも「今の時代に作るとこうなるのは当たり前」と、自分の感覚の方を修正しながら、それでもドキドキ楽しんで観た。
作り物である「ゴジラ」の凄さと、戦争の傷を抱えて生きる人たちの人間模 . . . 本文を読む
寒かったり、急に暑くなったり。近所の花たちも戸惑ってるような春。
地球のあちこちで戦争が続いていて、ガザでは虐殺・こどもたちの餓死…
何が何だか、わかろうとする努力もやめてしまいそうな自分。
そんな中でも映画観て遊んでいます。
ショーモナイ自分用のメモですが、少しだけでも、見て頂けたら嬉しいです。
(1日に2本観た分は、まとめてひとつの記事になってます)
. . . 本文を読む
『すずめの戸締まり』(監督・脚本:新海誠 2022)
前作『天気の子』の方が好き。(でも、あの「椅子」は愛嬌があって、ずっとこのままの姿の方がいいな~なんて思った)『ケイコ 目を澄ませて』(監督・共同脚本:三宅 唱 原案:小笠原恵子「負けないで!」2022)
実在するモデル(聴覚障碍がある女性プロボクサー)があると聞いて、これは観にいきたいと。不自然に見えるシーンはあっても、 . . . 本文を読む
(ぐだぐだモタモタが続きます~)『エンパイア・オブ・ライト』(監督・脚本:サム・メンデス 2022 イギリス=アメリカ)
この映画は好き!(個人的な思いを巡らすことができる空間と、風と、人と映画に対する愛情を感じた)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/57359354.html
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(原 . . . 本文を読む
今年はもうやめようかと思ったのですが、宿題が残ってるみたいで、なんとなく気が晴れなくて… なので、いつも以上に「かる~い気持ち」で書き始めました。(記憶違いも結構ありそうで、ひろ~い心で読んでやって下さるとありがたいです)
『君を想い、バスに乗る』(監督:ギリーズ・マッキノン 2021 イギリス)
主演の俳優さん(ティモシー・スポール)が役柄より20歳以上若い( . . . 本文を読む
なぜか硬い書き方になっちゃった「ひとこと感想」その2。
この映画で、「アブハジア紛争」という言葉を初めて知った。ソ連崩壊後、ジョージアは西部のアブハジア自治共和国と戦闘になり、「同時に起こった内戦と共に、社会は壊滅的な被害を被った」とチラシにある。言葉で説明されても、わたしなどには何が何やら、ヨクワカラナイ。まして映画で見る「現実」は、「現れた人間が敵側かどうか」、それもジョージア兵、アブハジア . . . 本文を読む
ちょっと長くなった「ひとこと感想」その1。
ジョージア映画2本立てで、『みかんの丘』の前に観たのが良かったと後から思った。この映画はセリフが少なく、「ただじっと見つめていると、少しずつ事情がわかってくる」タイプの作品。(わたしはこういう映画も好きなので、興味を持って観ていたけれど、退屈だと思う人も多いかもしれない)紛争の起きている2国の境界にある川の中州(流れと共に形を変える)に、おじいさんと孫 . . . 本文を読む