眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

ひとりごとウィルス⑤(ただ怖いだけ・・・?)

2012-02-29 19:31:00 | 自分のこと
何を書いても空々しい。思ってもいないことを並べている。人前では、私の顔も口も私とは無関係に仕事をしている。 時間が細切れで繋がらない。どこにも私はいないみたいだ。 ただ・・・怖いだけ。最後、呪いは姉の顔をして追いかけてきた。でもそれも、終わってしまったこと(の筈)。思春期のオンナノコみたいな思わせぶりを書いている。ツッコミ入れて全部笑ってしまいたい。でも・・・私は、ただ怖いだけ . . . 本文を読む
コメント

もうひとりのネコ爺さん ・・・・・ 『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』

2012-02-16 23:30:07 | 映画・本
長すぎる「ひとこと感想」その5。映画のタイトルはドキュメンタリーのようだけれど、ポーランドの実在の画家ニキフォル(1895~1968)の晩年を描いたフィクション作品。何年か前、『 ミリキタニの猫』という、アメリカのドキュメンタリー映画を観た。女性監督の家に同居した、日本人画家ミリキタニ(それまではホームレス状態)の日常がまさに「ネコ爺さん」で、いろいろ勝手を言う本人には(ぐっと堪えて)文句を言わず . . . 本文を読む
コメント (7)

気づいてしまったら ・・・・・ 『マイレージ・マイライフ』

2012-02-12 18:19:12 | 映画・本
長すぎる「ひとこと感想」その4。観た直後のメモには、「予想していたのとちょっと違って、これは結構、“深くて重い”内容の物語。原題の意味するところも、エンディング・ロールに流れる同タイトルの歌も。」。歌はきれいさっぱり忘れてしまったけれど、原題(“UP IN THE AIR”)のアイロニーは忘れられない。「バックパックに入らない(人生の)荷物は、一切背 . . . 本文を読む
コメント (6)

2011年に観た映画 (オフシアター日本映画編)

2012-02-08 18:03:23 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~
2011年にオフシアターで観た日本映画は13本。オフシアター・ベストテンを選ぶのに迷うほど観てなくて、ちょっとサビシイけど・・・でも、「観られて良かった!」と思う作品が何本もあったから、いいことにしよう~っと♪などと書いたところで中断。母の葬儀だの何だのでぼ~~~っとしている間に、「高知のオフシアター・ベストテン選考会」当日になってしまった。珍しくも早めに、投票する作品10本を選んでおいてホントに . . . 本文を読む
コメント (6)

『24000年の方舟』

2012-02-08 16:44:06 | 映画・本
ちょっと長い「ひとこと感想」その3。 緊急上映会のチラシに、「核廃棄物の危険性をテーマにした米国のドキュメンタリー映画『ダーク・サークル』に触発されて神戸で制作が始まった後、チェルノブイリで事故が起きた」という説明があった。25年前の映画なので、当時のデータ(原発の数、使用済み燃料の総量等々)の数字のささやかさが、私には逆に目に沁みた。(今はこんなものじゃなくなっている・・・。) ほん . . . 本文を読む
コメント (2)

『ショージとタカオ』

2012-02-08 13:34:40 | 映画・本
「ひとこと感想」その2。 布川事件のことは全然知らなかったけど、学生時代に見聞きした狭山事件や島田事件とよく似ていて、冤罪って要するにこういう風にして起きるんだな・・・と、悲しかった。でも、この「ドキュメンタリー・ムービー」は、そんなところでは終わらない。 監督さん曰く、「映画は布川事件という冤罪事件を描きながらも、なによりも、この"めげない"2人(桜井昌司さんと杉山卓男さん)のものが . . . 本文を読む
コメント (2)

『442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍』

2012-02-07 19:25:40 | 映画・本
長すぎる「ひとこと感想」その1。442部隊のことを初めて聞いたのは、中学校の社会の授業でだったと思う。「第2次大戦中、アメリカには日系人だけの陸軍部隊がありました。さすがに日本軍と戦わせるわけにはいかなくて、ヨーロッパ戦線に向けられたんですが、軍隊としてはとても強かったと言われています。」 そう言った先生の口調と表情が今でも思い出せるような気がするのは、その部隊の兵士がどれほど一生懸命だったかを、 . . . 本文を読む
コメント (4)

老いること、ひとりで死ぬこと ・・・・・ 『クレアモント・ホテル』 『木漏れ日の家で』

2012-02-06 16:24:47 | 映画・本
テレビで録画した『クレアモント・ホテル』を観た後、いろいろ思い巡らすことがあって、この記事のタイトルだけ書いたのが2週間前。文章がなかなか出てきそうになかったので、例によって放りっぱなしになるはずが・・・次の日の夜、突然母が亡くなったという電話が来た。母は去年の暮れ、ガンが見つかっていた。その時には自覚症状もほとんどなかったのが、検査を受けたり処方された薬を飲んだりしているうちに、食欲が失せ、ほと . . . 本文を読む
コメント (10)