眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

 テレンス・マリックの世界 ・・・・・ 「ニュー・ワールド」 

2006-05-24 18:26:26 | 映画・本
数週間前に劇場で「ニュー・ワールド」を見て以来、この映画を作ったテレンス・マリック監督の世界から、自分が帰れなくなっている気がする。 私は、名前以外にこの監督のことを全くと言っていいほど知らなかった。耳にしたことがあっても記憶に残っていないのかもしれないけれど、かつてビデオで観た「天国の日々」がこの人の作品であることも、今回話を聞くまで気がつかなかった。 「ホラーは苦手だからそれ以外で、何かい . . . 本文を読む
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 「怒り」という感情 ・・・・・ 「タイフーン」、「亀も空を飛ぶ」

2006-05-16 12:15:34 | 映画・本
「映画の日」に「タイフーン」を観た。 私は、何も知らずに映画を観るのが好きなので、観る前にはあまり情報が眼に入らないように気をつけている。それでも、シネコンの壁に並ぶポスターや当然見てしまう予告編で、この韓国映画がチャン・ドンゴン主演の、嵐の中の海を舞台にした何か大規模な無差別テロのようなことをテーマにした作品らしい・・・というくらいは知っていた。これまでも韓国でよく作られてきたある種の作品群の . . . 本文を読む
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 顔  ・・・・・ 「Vフォー・ヴェンデッタ」

2006-05-07 16:10:05 | 映画・本
もしかして、私は「人間」というよりもっと端的に、人の「顔」に興味があるのではないか・・・と思うようになったのは、前回のサッカーのW杯で、毎日のようにさまざまな国の試合を家族と一緒に観るようになった時だった。 実は私は、何によらずスポーツについては「する」のは勿論「観る」のさえ(何しろルールもアヤシイ・・・というレベルなので)およそ心許ないヒト。それなのに、家族が居間で何か試合を観ている時は、案外 . . . 本文を読む
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