眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

『かぞくのくに』

2014-04-28 15:49:12 | 映画・本
ちょっとだけ長い「ひとこと感想」その4。 観た直後のメモには、「とてもプライヴェートな作品を観た気がした。フィクションの作品として成功しているのかどうか私にはわからない。でも、同じテーマでそれまでドキュメンタリーを撮ってきた人がわざわざフィクションにしたからには、それなりの理由があるのだと思う。ワンショット(往々にして無言)が非常に長いことがままあり、“思いの強さ&rdquo . . . 本文を読む
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『ソハの地下水道』

2014-04-28 14:51:43 | 映画・本
長くなった「ひとこと感想」その3。長目のメモが残っていたので一応そのまま書くと・・・「なんせ“地下”なので、暗いし、人の見分けはつかないし、そこに至る途中はカメラが揺れて、切り替えが早すぎる?のか眩暈が起きそうだし・・・と最初は困ったけれど、そのうち主人公ソハとその妻の、ごく普通の庶民の“情”を感じ始めると、登場人物たちの苦しみ、哀しみ、戦時に生き残 . . . 本文を読む
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『マリリン 7日間の恋』(“シネマ・スクェア”用原稿)

2014-04-06 13:56:25 | 映画・本
『マリリン 7日間の恋』 昔からマリリン・モンローが好きだった。といっても、出演作を全部観るとか、彼女のことを詳しく調べるとか・・・そんなことは全然しない。ただ「マリリンが好き」なだけ。特に追いかけていなくても、あるとき突然、マリリンは眼の前に現われる。この映画も私にとっては、そういう「久しぶりに再会したマリリン」だった。『王子と踊り子』の撮影のためイギリスに招かれたマリリンは、周囲との間に深刻 . . . 本文を読む
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うつくしい子供 ・・・・・ 『マリリン 7日間の恋』

2014-04-06 10:25:36 | 映画・本
長くなった「ひとこと感想」その2。メモを見たら、「2013年のベスト・キャラは、このマリリンにするかも」などと書いてあって一瞬ビックリ。でもモノのハズミでも何でもなく、本気でそう思ったのをすぐに思い出した。それくらい、ミシェル・ウィリアムズのマリリンが印象に残る映画だった。容姿容貌としては、マリリンに似ているわけではない(と思う)この女優さんが、最大限の工夫と努力で「マリリン・モンロー」になってい . . . 本文を読む
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『オレンジと太陽』

2014-04-01 17:26:06 | 映画・本
「長くなったひとこと感想」その1。メモには、「上映会場の空気環境がいつもと違ってヘンな感じで、最後まで観るのは無理かと思ったけれど、あっという間に映画の方に全神経が向いてしまって、気がついたら最後まで観ていた。帰宅途中でやっと自分の疲労に気がついて・・・」なんて、映画とは無関係のことばかり書いてある(困ったモンだけど、これは「褒め言葉」のつもりだと思う)。鑑賞直後のアンケートには、「冒頭から終始感 . . . 本文を読む
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