眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

『ずっとあなたを愛してる』

2010-05-27 12:55:26 | 映画・本
(この記事は、映画の結末に触れています。未見の方はご注意下さい。) 「静謐」という言葉が浮かぶくらい、静かで美しい映画だった。 この映画で描かれているのは、心に深い傷を負ったひとりの女性が、長い時間をかけてほんの僅かずつ、それでも「癒されて」いく過程・・・ということになるのだろうか。それは本当に僅かずつの変化であって、映画はそれをきめ細やかに丁寧に、言葉の説明ではなく人々の日常のエピソー . . . 本文を読む
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瞳にユーモアが踊って♪ ・・・・・ 『スティング』他

2010-05-24 16:49:06 | 映画・本
ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンが同じ監督(ジョージ・ロイ・ヒル)の下で共演したのが、『明日に向かって撃て!』と『スティング』だ。『明日に向かって撃て!』はレッドフォードの出世作となり、4年後の『スティング』ではアカデミー賞を、作品賞・監督賞・脚本賞など計7部門で受賞している。 今回、その『明日に向かって撃て!』と『スティング』を2週連続で観に行く・・・という直前、偶然(本当にまった . . . 本文を読む
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アウトローと「青春」 ・・・・・ 『明日に向かって撃て!』

2010-05-22 18:31:59 | 映画・本
『明日に向かって撃て!』は、封切り時に姉と観に行った記憶がある。調べてみたら、日本封切りは1970年2月とのこと。私は中学の、姉は高校の卒業前後に、一緒に観に行ったことになる。 前回書いたように、この映画は私にとって、「映画」というもののイメージを大きく変えてくれた作品だ。それまでは全く意識に上らなかった「作り手」の、「眼」や「思い」を、私はこの映画で初めて感じた。映画は元々「そこにあるもの」で . . . 本文を読む
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映画はいつも・・・

2010-05-22 14:02:14 | 映画・本
『明日に向かって撃て!』のことを書こうとしたら、幼い頃からの映画にまつわる思い出が押し寄せてきて、アタマの中の収拾がつかなくなった。 仕方がないので、またまた脇道に逸れたことを書いている。 小学生の頃、(私の場合)映画はそもそも「学校から観に行く」ものだった。 当時(1960年代前半)私のいた小学校では月1回「映画鑑賞」の日があって、さまざまな平和教育?映画の他に、『赤い風船』『サウンド・ . . . 本文を読む
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午前十時の映画祭

2010-05-13 16:24:06 | 映画・本
今年の2月、TOHOシネマズで「午前十時の映画祭」が始まった。毎朝10時から、外国の名画を1週間交替で50本、1年間かけて見せてくれるという企画だ。 宣伝用のチラシに、50本を選んだ委員の方たちのコメントが載っていて、10代の友人曰く、「三谷(幸喜)サン、さすが!(笑)」。(「こんな企画を待っていた! でも50本は少なすぎる! 午前10時は早すぎる!」) 完璧?な夜型の10代は、朝10時は不可 . . . 本文を読む
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