眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

2022年映画館で観た日本映画 そして…

2023-02-25 12:54:05 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~
2022年に観た日本映画は10本。観たくて観にいったのではない(たまたま機会があって時間が合うのを観た)作品が半数くらい(^^; (でも、さほど好みの作品じゃなくても、スクリーンで映画観るのって、やっぱりワクワクしますね)   『ドライブ・マイ・カー』(監督・共同脚本:濱口竜介 原作:村上春樹 2021) 風と空気と赤い車が美しい映像だった…という印象は残っている。 . . . 本文を読む
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『ある男』

2023-02-25 11:48:09 | 映画・本
いい俳優さんが3人もいるのに、勿体ないなあ…(それにしても自分は上手く書けないなあ)な「ひとこと感想」その11。  ストーリーが込み入っていて、時間軸も変わるし、人の名前も変わる… というのについていくために、結構神経を使った記憶がある。3人の男性が登場するんだけれど、誰か一人にもっと注目して作ってもらった方が、私などには納得しやすい映画になったんじゃないかと。個人的 . . . 本文を読む
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『犬王』

2023-02-24 18:05:52 | 映画・本
我ながら飽きっぽい観客だな~と思った「ひとこと感想」その10。 序盤から(圧倒されて)ずっと目を瞠って観ていたような気がする。(「室町時代のライヴって?」というタイトルで感想を書こうとした形跡もある(^^;) なのに、結局のところ、今ひとつ満足できなかったというのも本当。 キャラクターの造形が個性的で気に入ったのに、橋の上でのライヴ場面で歌い手の「顔」がアップになると、自分が松本大洋の絵が苦手 . . . 本文を読む
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『バブル』

2023-02-24 17:37:04 | 映画・本
何が残念なのか説明しにくい、「ひとこと感想」その9。 脚本担当者の中に虚淵玄の名前があったので、観にいったアニメーション。 巨大な泡に包まれて重力異常を起こし、廃墟となった東京が舞台。かりそめの自由を得た?少年少女たちが、生活物資を賭けて勝負(パルクール)するシーンの躍動感には目を瞠った。ただ… 最近はこういうアニメ作品があまりに多い(と感じてしまう)せいで、他の作品との区別がだ . . . 本文を読む
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『さかなのこ』

2023-02-22 20:15:32 | 映画・本
もっと褒めたかったのに、後味がイマイチ良くなくて……な「ひとこと感想」その8。 のんさん(主人公)の「不思議さ」がうまく生かされた役柄で、性別にも拘っていない?物語になっていたと思う。学ラン姿で街の不良たち(なのかなあ)のバトルに仲間として参加?して、カブトガニを楯に走り回る姿を思い出すと、今でも笑えてくる(^^)(さかなクンはこんな子供時代を送ったのかなあ&hell . . . 本文を読む
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『ドライブ・マイ・カー』

2023-02-21 17:24:04 | 映画・本
長~い言い訳みたいな「ひとこと感想」その7。 北海道に向かうドライブ・シーンの空気感、その清々しさは今も忘れていない。チェーホフを多言語舞台劇として演じるという、その舞台裏、稽古風景も珍しく、3時間という長さも苦にはならなかった。 なのに、国内外で多くの賞を得ているというこの映画は、私の中にほとんど感慨と言えそうなものを残さなかった。 両手で受けようとしても、流れ去って何も残らない。この監督 . . . 本文を読む
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『川っぺりムコリッタ』

2023-02-20 20:37:41 | 映画・本
オフビートで、シリアス?で、最後はフェリーニみたいだった映画の「ひとこと感想」その6。 『土を喰らう十二ヵ月』と同じ頃に、同じ映画館で上映されていて… 私は(暮らすなら)こっちの方がいいな~と、割と本気で思ったのを思い出す。 白いご飯がこんなに美味しそうなのを久しぶりに見たし、どうぜなら誰かと一緒に食べた方が、もっとおいしいんだろうな~と、ごく自然に思わせられたし。死んだことに気 . . . 本文を読む
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『土を食らう十二ヵ月』

2023-02-20 19:31:52 | 映画・本
ごくごく個人的な「ひとこと感想」その5。 水上勉は、私の母親の故郷出身の人で、私にとっても個人的に「距離の近い作家」だった。なので、こんなところで映画として出会うとは… という驚きから観にいった映画。(晩年こういう生活をしていたとは知らなかった) 映像として出てくる風景は母の故郷ではないけれど、湿った雪の積もり方などがよく似ていて、台所の様子や料理するときの風情、葬儀にまつわる会食 . . . 本文を読む
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2022年 映画館で観た外国映画

2023-02-19 10:43:51 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~
2022年に映画館で観た外国映画は10本。観たい映画にもなかなか行けなかった(というかほとんど観てない?)気がしますが… わざわざ2回観にいったのもあるので、ま、いいことに(^^; 『アナザーラウンド』(監督・共同脚本:トマス・ヴィンターベア 2020公開 デンマーク=オランダ=スウェーデン)マッツのダンスが観たくて、もう一度観にいった。(彼が踊ってないのだとしても、その前後の体の . . . 本文を読む
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『スワンソング』

2023-02-18 18:00:51 | 映画・本
主演俳優の「オーラ」以外、何も書いてない「ひとこと感想」その4。映画の始まりから終わりまで、主演男優(ウド・キア)に目が釘付けになった。この人の出演作を観た覚えがないので、先入観も過去との比較も、何もない。(ほんとは何本も見てるはずなのに、記憶にない(^^;)とにかく、この映画では「自分に自信がある」というオーラが絶大!!怪優とか怪演とか言われたりしてるけれど、私にはそういう風には見えなかった。あ . . . 本文を読む
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2022年に観た映画 オフシアター編

2023-02-18 09:05:59 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~
2022年にオフシアター(映画館などでの興行以外)で観た映画は、外国・日本合わせて11本。(21年には5本だけだったようなので、これでもたくさん観られたということになるのかな(^^;) 感想もロクすっぽ書いてない1年。世界的にも、日本国内でも、いろんな事件があり過ぎて、自分がどうやって暮らしてたのか思い出せない始末。 それでも映画はいいですね~ 家で観ることが圧倒的に多くなってしまいましたが . . . 本文を読む
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『ディリリとパリの時間旅行』

2023-02-17 14:04:23 | 映画・本
こんなにゴチャゴチャ書く気はなかったのに、なぜか書いてしまった「ひとこと感想」その3。 観た直後に会場で書くアンケートには、「映像がとてもきれいで、ベル・エポックの時代のパリを、少女と一緒に観て回ってる気がした…」といったことを、一応書いた記憶がある(違ってるかも)  それはそれで正直な感想だったのだけれど… 帰宅後書いたメモを今探してみたら、「とても美しく、最上級 . . . 本文を読む
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『ゴヤの名画と優しい泥棒』

2023-02-16 17:33:31 | 映画・本
何書いてあるのかワカラナイ「ひとこと感想」その2。 困ったなあ。ストーリーがちゃんと思い出せない。(アウトラインは覚えてるのに) とにかく「面白かった!!」「すごーく私好み(^^)」ってことだけは確か。(ヘレン・ミレン、ジム・ブロードベント、おまけに「ゴヤの名画」となると、観にいかないわけにはいかない。あ、ロジャー・ミッシェルって『ノッティングヒルの恋人』の監督さん?)観ながら(観た後も)「こう . . . 本文を読む
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『チィファの手紙』

2023-02-15 13:38:57 | 映画・本
岩井俊二監督のことを初めて「考える」きっかけになった「ひとこと感想」その1。 メモを探したら、「この監督の作品は毎回のように、ストーリーが込み入り過ぎて?人工的な感じを受ける。強いナルシシズム(なぜか感じるので)と相俟って、自分と相性が悪いのかなあ」などと、ヒドイことが書いてあった。確かにこの人の映画を観るたび、そんな風に感じるのは事実。でも、今回はちょっと違うことも考えたので、そのことについて . . . 本文を読む
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「ロンドン・アイの謎」 シヴォーン・ダウド/ 著

2023-02-02 17:58:33 | 映画・本
パトリック・ネスの小説「怪物はささやく」の映画化作品を観たことがあるだけで、この本の作者シヴォーン・ダウドのことは何も知らず、ただ「表紙の色合いがきれい」「12歳の少年が主人公」という理由で読み始めた本です。 本を実際に手にして初めて、あの『怪物はささやく』(原題:A Monster Calls)という凄い映画の原作の「構想」は、このシヴォーン・ダウドが残したものと知りました。 作家デヴューは . . . 本文を読む
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