むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

林志玲とキムタクのドラマ「月の恋人」緯来日本台の放映終了

2011-01-21 00:24:57 | 台湾その他の話題
台湾のトップモデル林志玲、キムタクらが登場するドラマ「月の恋人?Moon Lovers?」。1月7日から緯来日本台で放映していたが、18日に終了した。

しかし大きな疑問が!
林の役が「リュウ・シュウメイ(劉秀美)」といって、「貧乏だが美しく純粋無垢な中国人女性。28歳。中国の家具工場の一工員であったが、蓮介の独断で工場を買収した「レゴリス」のイメージキャラクターに抜擢される。彼女の美しさを利用しようとする蓮介に対して、常に本音でぶつかっていく。蓮介が解任されて後は中国に旅立ち、女優として生きる道を選ぶ」って何だよ!

林は中国映画「赤壁」に出たときに、中国で「中国人に見えんぞ!」と大ブーイングを受けたほど、台湾人=南方チックな顔で、「中国人役」って設定に無理があるような気がする。しかも、しゃべっているのが、いまどき若者風の中国普通話(の南方なまり)だから、林が普段話している台湾華語とは違ってるじゃん!てか、私もところどころ聞いてわからんところがあった。「中国語が話せるから、中国人と一緒だろう」って、中年以上の日本人って、アジアのことわかっとらんのおw。
まあ、もっとも、朝鮮系(禁則事項ですw)の松田翔太が、蔡風見という在日中国人二世役を演じているから、まだ救われる(何が?)のかも知れない。
しかしそれにしても、林志玲をリン・チーリンと読むのは、やめてほしいよな。台湾語ならリム・チーリンだし、台湾国語ならリン・ツーリンだぞ。
それから「赤壁」を日本で上映したときに、なぜか「レッドクリフ」っていう英語意訳名を採用していたが、これって日本人にとっても常識の「赤壁の戦い」の話なんだから、そのまま「赤壁」でよかったんじゃないのか?配給担当者が東洋史の常識がなくて、「赤壁」を知らなかったのだろうか?w まあ、最近のことだから十分ありうるが、それはそれで漢字文化圏の人間としては恥ずかしい無教養だな。こういうところが、「中国語を話す台湾人も中国人」というアホな誤解が生まれるのかもしれんけどな。(そりゃ、毛唐から見たら、日本人も台湾人も、みーんな中国人かも知れんがw)

ドラマの話に戻すと、そもそも林の役柄設定に無理があったのと、劉秀美のキャラが途中から別物になったので、脚本的にはgdgd感ありで、ほかにも篠原涼子、松田翔太、北川景子をそろえたわりに、後半はつまらんかった。どうりで、キムタク主演にしては、視聴率が尻すぼみになったのがわかる。林を使ったんなら、インテリアメーカーの話なんだから、舞台設定を別に中国にしなくても、素直に台湾にしとけばよかったと思う。台湾を忌避する空気が、放送界全体にあるんだろうか?

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